ヒデの救援レポート、2012年3月19日:63
●福岡県の虫の家の機関紙から。
hideの畏友のひとりで、福岡近畿短大の講師をし、虫の家の事務局でもある、高石伸人さんの記事。
虫の家はゆめ風基金ネットで、数年前に呼びかけ人のお一人、作家の山田太一さんをお呼びして、福岡イベントを共催したこともあります。
●虫の家・TEL&FAX・09496-2-6003
●障害児が生まれるから反原発ですか
○昨年の11月、映画チェルノブイリ・ハートを観る機会をいただきました。チェルノブイリ原発事故から16年後の2002年に、放射能汚染地域のベラルーシを取材したマリアン・デレオ監督のドキュメンタリー作品です。
原発事故の影響で、心臓に障害を持って生まれてくる子どものことを現地ではチェルノブイリ・ハートと呼んでいるのだそうです。多くは心房中隔欠損など心臓に穴が開くなどの症状のため手術が必要であるにもかかわらず、手術の順番を待つ子が7千人もいて、間に合わずに亡くなっていると伝えています。
また、甲状腺がんや水頭症などの重度な知的障害、身体障害を抱える子どもたちの出生率が増加し健常児が生まれる確率が15~20%とされています、事故の前には存在しなかった遺棄乳児院と呼ばれる施設がつくられ、小児用ベッドがすし詰めの小部屋に、まるで物体でも扱うように放り出され、棄てられた子どもたちの空ろに見つめる眸、弓なりの姿が長回しのカメラで執拗に写し出されていきます。
心房中隔欠損で二度の手術をした子と暮らしている身には、それこそ心臓によくない映像の連続だったのですが、とくにその子らに対する人を人とも思わぬ職員の接し方には、いささか腹立たしい想いが胸にこみ上げきたのでした。
福島原発の事故以来、この国でも放射線内部被曝の問題が報道され、とりわけ胎児や子どもたちへの影響が語られるなかで、女性たちを中心に多くの普通の人びとが反原発・脱原発の行動に立ちあがっているようです。
そしてそれは、チェルノブイリ原発事故の後にも一定の世論の波を形成し、従って、そこに潜む障害児が生まれるから反原発・脱原発という危うい論理をめぐって、いくらかの議論が巻き起こったことでもありました。
当時も今日においても、反論する障害当事者の言い分は、たとえば障害者は常に一定の割合で生まれてくる。放射能の恐ろしさは、そのような確率が極端に増えたり減ったりして、生態系のバランスが崩れてしまうことであり、決して障害者が生まれてくることそれ自体ではない。(堤愛子氏)とするもので、自分のカラダが傷つけられるからありのままの生命を否定する原発に反対するという主張です(一方で私のような不幸な子どもが生まれる可能性のある原発は止めて!という声もあります)。
基本的に私も同感です。ありのままの生命とは自然の生命と解します。その上で、生命の自然性を破壊する可能性のある原発・放射能に反対するという立場は、必然的にチッソが垂れ流したメチル水銀をはじめ、ダイオキシンや電磁波、PCB、アスベスト、DDT等々、科学技術が造り出す化学物質が、ありのままの生命を破壊し続けているという射程までを照らすと考えられます。最首悟さんは多重化学物質相乗微量汚染と表現しています。
その被害はヒトのみならず、まさに生態系、生きとし生きるものすべてに及びます。それらを作り出しているのは人間、私やあなたという人間の欲望です。もうひとつ、それを踏まえて、水俣の母たちは胎児性水俣病のわが子が生まれた後にも、子どもを産み育て続けたという事実、そのいのちへの無限信頼のような感覚を、私たちはどのように継承するのか、ということも問われている気がするのです。
いずれにしても、二項対立ではない丁寧な議論を重ねたいと思います。
以上
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、3月1日までに、216745614円です。これまでに支援した団体、個人への金額は12月31日までに、123599050円です。その他、台風12号被災地に、2942828円。フィリピン洪水被災地に1000000円の支援をしました。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
●東日本大震災支援まけない!タオルタオルで届けるメッセージ・タオルでつながる心・白い雲のもっと向こう、青い空の真ん中で、ぼくらは同じ方向に向かってつながっている
○このタオルはちょっと短めの50㎝だからね、首にも巻けない、頭にも巻けない、私はまけない!絶対にまけない!ほどけそうになる自分にまけない!どうしてこのサイズなの?だってまけたらだめでしょう…。ごらん、青い空に白い雲。
深い悲しみと、絶望的な困難ではあるけれど、決して負けないで、絶対に乗り越えて欲しい。そう祈っている人はたくさんいます。その心を一本のタオルに託して届けます。同じ青い空の下で、同じタオルを握りしめて乗り越えて生きます。
○東日本大震災復興支援歌「まけないタオル」作詞・早坂文明・作曲・やなせなな
まけないぞ まけないぞ 首(くび)にも頭(あたま)にも
まけないタオル(たおる) 半端(はんぱ)じゃないぞ
泥(どろ)にまみれて 明日(あした)が見(み)えなくなっても
まけないタオル(たおる)が 拭(ぬぐ)ってくれる
ほら 笑顔(えがお)と一緒(いっしょ)に明日(あした)が来(く)るのさ
まけないぞ まけないぞ 夕陽(ゆうひ)にまけない
紅(あか)い血潮(ちしお)が 流(なが)れている限(かぎ)り
涙(なみだ)で曇(くも)り あなたが見(み)えなくなっても
まけないタオル(たおる)が 拭(ぬぐ)ってくれる
ほら 想(おも)い出(で)探(さが)しあなたを忘(わす)れない
まけないぞ まけないぞ汗(あせ)にもまけない
愛(あい)の息吹(いぶき)が 漲(みなぎ)っている限(かぎ)り
まけないぞ まけないぞ 首(くび)にも頭(あたま)にも
まけないタオル(たおる) 半端(はんぱ)じゃないぞ
うつむかないで みんなで希望(きぼう)の雲(くも)つかむ
まけないタオル(たおる)を 空(そら)に投(なげ)げ上(あ)げて
ほら 拍手(はくしゅ)が響(ひび)く新(あた)しい舞台(ぶたい)に
まけないぞ まけないぞ大樹(たいじゅ)にまけない
根(ね)っこのこころ揺(ゆ)るぎはしないから
まけないぞ まけないぞ 首(くび)にも頭(あたま)にも
まけないタオル(たおる) 半端(はんぱ)じゃないぞ
まけないタオルプロジェクト、郵便振替口座02220-4-86114
加入者名宗教法人松林寺
山形県最上郡最上町大字富沢1826の1・松林寺
支援金千円以上で、タオル1本進呈とのことです。
●元参議院議員で、視覚障害者の堀利和さんが、NPO法人共同連・れざみブックレットから、冊子付録共生社会論その後・一歩前進、振り返って二歩後退・を出版されました。その中からの抜粋
●3月11日午後2時46分のつらさ、私の予想をはるかに超えたあまりのつらさを、私はようやく吐き出す。
がれき・大津波が残してくれた・私たちのがれき・がれき以外のすべてを・無慈悲に奪っていった・大津波・それでも残してくれた・私のがれき・がれきが言う・治の家・勝次の塀・まさみの松・駄菓子やへ続く細い道・私たちに残してくれた・生活のがれき・4月11日・がれきの中で・きのうを感じる・慈悲のがれきが・私たちに語りかける・日に日に・がれきが消える・すべてが平坦で・がらーんとした空間に・カモメがキーキー・大津波が残してくれた・せっかくのがれき・生活の証拠・それまでも・すべて・取り去っていった・復興という名の・無慈悲な未来
●大震災が私に残した3つの心と1つの制度
○目の前で津波に流されていく娘、それを救えなかった母親の自責の念。
エイエルエスの息子を看病していた母親が、息子を置いて逃げられなかった親子愛。
津波がせっかく残してくれた生活の証のがれき、きのうの記憶もその証拠までも、復興という未来が、もう一度被災者を打ちのめす良心。
避難所にはミルクがないので、乳飲み子にミルクを飲ませるため病院に入って、患者でない若い母親が2日間何も食べられない医療制度。
●冊子の申し込みは、共同連東京
○東京都北区中十条1の2の18・北区立障害者福祉センター4F・NPOわくわくかん気付
○ねっこ共働作業所・TEL077-546-2420FAX077-546-3661
●昨年末に、自前のカレンダーを携えて、数日被災地を訪れた、4名の中の女性のFさんの覚え書き風見聞録風手書き日記を2回に分けてお届けします!
●その1
○12月12日・お昼すぎ、仙台、たすけっとに着く。代表のOさんがいる。Oさんがいる。ふたりとも盛大に風邪をひいてる。Oさんがでっかくハナをかんでる。みかんを食べて、また食べてる。緊張するけど、大きな声を出さなきゃ。あいさつをして、私たちの地元、箕面の名物もみじのてんぷらを渡す。石巻に行くのだ。ほんとうに行く。
○石巻・Aさん、Iさん、Mさん。まだまだ若い2人と1人。これから障害当事者という意識を持って、自分たちが行動していこうとしてるトコロ。どうやって他者をまきこんでいくのか、迷いながら動こうとしている。
Iさんは、人がいいから、押しが弱いのだそうだ。分かるなぁ。私も押しが弱いもの。Iさんの家は、1Mくらい水につかったのだそうだ。それを聞いているAさんが、たった1Mかぁ。とつぶやいた。Aさんは、家を流されたのだそうだ。
お昼は、コンビニ弁当。豆パンがおいしい。仙台のパンだ。自分たちの自立がまず必要やといってた。そこから見えてくることを制度にしていきたいって。そやなぁ。まず自分たちやなぁ。
○たすけっとに戻って隣のスーパーで、おそうざいを買って、押しかけ飲み会。Kさん、Tさん、Oさん、Oさん。あたりまえのようにつきあってくれる。東北に来て、コーフン気味で、酔っぱらってる言葉を聞いてくれてる、大阪から来ている、ボランティアのKさん、Oさん。Kさんは、私たちの代表のKのファン。アーティストミーってニコニコして言いはる。私たちの団体の情報をインターネットで見てくれてはる。海の暮らしと陸の暮らしが分断されてしまうのか、という私のひとりごとみたいな質問に、KさんとTさんが、とまどい気味でうなずいてくれる。ぽっとやってきた、大阪もんの言葉だ。
続く
以上
「被災地障がい者センターおおふなと」に福祉車両贈呈
いつもお世話になっております。
センター123(被災地障がい者センターおおふなと)の太田です。
昨日14日、岩手県盛岡市のIBC岩手放送にて、「第34回 IBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン 通りゃんせ募金 贈呈式」が行われました。
こちらに出席して参りましたので、報告させて頂きます。
当方からは、代表の千葉秀一、千葉博子、太田の3人で伺いまして、福祉車両「スズキ エブリィ」(目録)を頂戴し、千葉が謝辞を述べさせて頂きました。
謝辞でもお伝えしたのですが、募金頂いた皆様のお気持ちを無駄にしないよう、大事に使わせて頂こうと思います。
(といっても、実車が届くのは5月ですが)
これからの支援も気を引きしめて参りたいと思います。
今後もどうぞよろしくお願い致します。
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センター123(被災地障がい者センターおおふなと)
太田 友之
〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町笹崎13-8
Tel/Fax:0192-27-6203
Email:center123ofunato@yahoo.co.jp
鈴木絹江さんからのメッセージ
鈴木絹江さんからのメッセージです。
3月11日、あれから1年です。沢山の支援と愛情をありがとうございます。
この1年は、10年分生きた様な気もするし、あの日と同じ服を来て何も変わって居ないのではないかと思う1年でもありました。
フクシマは私のふるさとで、フクシマは私の悲しみになり、今、フクシマは私の祈りです。
やっとこの頃前に進もうと思えたのは、沢山の方々がフクシマを支援して愛情をかけてくれている事に触れたからです。
悲しみの中にも多くの出会いに助けられています。本当にありがとうございます。
これからもフクシマを忘れずよろしくお願いします。
春よ、来いと歌っています。
〓絹江〓
鈴木絹江(すずききぬえ)さんのプロフィール
NPO法人ケア・ステーション ゆうとぴあ 理事長。障がい者自立生活支援センター 福祉のまちづくりの会 所属。全国自立生活センター協議会(JIL)会員。JIL認定 ピア・カウンセラー。JIL人権委員。
ゆめ風基金機関紙「ゆめごよみ風だより」55号
リレーエッセイ・災害と障害者
「2011年3月11日の震災を忘れない!」鈴木絹江
ヒデの救援レポート、2012年3月12日
ヒデの救援レポート、2012年3月12日:62
●速報!
被災地3県の沿岸部で展開している被災地障害者センターの移動、移送支援活動に、DPIが折衝していた航空機会社ボーイングから、75万ドル・日本円で6千万円の援助が決定。3月7日に、東京で贈呈式。よかったぁ。
●3月25日の3つのイベントのお知らせプラス
場所はいずれも大阪市扇町公園&山西福祉記念会館・JR環状線天満駅下車すぐ
○連絡・日常生活支援ネットワークTEL/FAX、06-6649-0455
ゆめ風基金TEL06-6324-7702
●午前10時から12時、NPOゆめ風基金法人定期総会
●午前10時から1時、まちなか被災シュミレーション・ボランティア育成ワークショップ●12時から5時、みんなの東北イコール関西・いろいろしゃべろうin扇町公園
●午後2時から4時、大団円!! いも煮交流会・東北被災障害者救援活動100人しゃべり場
●第2回ポジティブ生活文化交流祭・どなたでも参加できます!ぜひ、おいでください!
参加費無料!
●hideは、2月2~3日に開催された、水平社創立90周年記念・全国人権啓発研究集会in熊本に参加してきました。
全体会は熊本市立体育館。hideは全体会と2つの分科会に参加しましたが、この2日間は全国的に冷え込み、熊本市内は日中でも零下4度前後。雪が間断なくチラチラしていました。震え上がり、とても南国九州とは思えませんでした。
全体会記念講演に、とても示唆に富んだお話しがありました。その人は熊本学園大学の元教授で、長年、公害問題の原点ともいわれる水俣病を追跡、研究されてきた学者さんです。ところで、hideも障害者市民解放運動に参加し始めた1975年頃、つまり映画「さようならCP」上映運動で走り回っていた頃に、hideの畏友のひとりで、当時水俣に移り住み、チッソ社に対する糾弾闘争・チッソ前座り込み闘争に参加していたNさんに呼ばれて、何回か水俣現地に足を運んだこともあって、関心を持って聞かせてもらいました。Nさんは、その後、自動車事故で物故されたけれど、hideの記憶からは消えない大切なひとでした。
講演の主題は、水俣病に全く学んでいない福島原発事故でした。講演者の話では当初、チッソ社は毒素廃液を海に排出すれば、薄まって危険性は無いと主張していたけれども、多くの水俣湾の魚を食べた人たちに水俣病が発症したことから、魚を食べたひとが水俣病にかかると主張を変えた。
その内、魚を食べていない赤ちゃんに水俣病が発症。さらに研究が進むと、排出された廃液は海底に沈澱して、それを食べた虫、虫を食べた魚、その魚を食べた大型魚類へと、毒素濃縮食物連鎖があり、毒素は母親の胎内を汚染していることが分かってきた。汚染は、環境を破壊するが、母親の子宮もまた環境であり、人間そのものも環境に他ならない。環境は、人間の外側にあるのではなく、人間を含めた総和が環境なのだ。母親の胎内が汚染された結果、胎児性水俣病が発症した。
その全プロセスが、福島原発事故の対処に重なる。海に排出された放射能汚染水は希薄になると主張する学者もいて、放射能汚染水が海洋排出されてきたが、水俣病からは何も学んでいない。放射能は食物連鎖の中で濃縮され、人びとが被曝するだろう。その結果に誰が責任を負うのだろうか?冷静に深く考えなければならない環境を、我々は作り出してしまったのだ。というものでした。メディアの報道でも、海洋のいたるところで、高い放射能汚染の数値が検出され始めています。未来を見据え、子どもたちを早く福島県から疎開させるべきだとhideは愚考するのですが~。
たまには、あまり働いていない脳を叱咤激励して、他者の言葉に聞き耳ダンボするのも、いいことではありますまいか。
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、3月1日までに、216745614円です。これまでに支援した団体、個人への金額は、12月31日現在、
●東北へ、123599050円
●台風12号関連、香川県、和歌山県、兵庫県方面2942828円
●フィリピン大洪水、10000000円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
●非日常の日常の被災地支援活動を続けていると、時折だけど、現状の深い淵を覗き込む時に息が続かず、呼吸が重くなることがあります。昨年の重さと今年の重さが重なる冬空の下で、こりゃあいかんと気分転換を図ることにしました。
知り合いに懇意にしているメガネ屋さんがあり、以前から使用しているメガネでは目が霞むようなので視力検査をしてもらったところ、乱視と遠視の度が進んでいるとのことでした。ええい、気分転換だぁと、新しいメガネを誂えることにしました。
以前のメガネはまん丸レンズでしたが、新しいメガネはやや四角いレンズです。丸いレンズのメガネで視ると世間は丸く見え、四角いレンズのメガネで視ると四角い世間に見えるかと言えば、そんなことは、全然あ~りません。(笑)
全然変わらない世間と、東日本大震災被災が厳然とあるだけです。hideの気分がいかようにあれ、やるべきこと。成さねばならぬことが、あるだけです。なんだか、当たり前のことだよなぁと、ひとり、うん、うんしているhideなのであります。アホらしくて、ため息まむしなんですね。以上、32000円の顛末でした!!
●いちごものがたり
●工房地球村です。全国の皆さん、ありがとう。
宮城県の最南端に位置する山元町。イチゴやリンゴ、ホッキ貝が特産の小さな町です。東日本大震災では地震、そして津波によって町は大きく傷つきました。
この町で、精神に障害を持った方々を支援している工房地球村。幸い、施設の建物は無事でした。しかし、職員、家族、友人、恩人、家など大切なものを失いました。
施設は2カ月閉鎖し、5月9日再開。職員が足りない中、全国から来てくれた精神科スタッフや、作業所職員の支援で少しずつ元気を取り戻しています。現在利用者25名のうち、十数名は仮設住宅から通っています。一人でいるのはつらく、みんなで分かち合って前に進もうとしています。
津波で、ジャムをつくるためのイチゴ、清掃作業先の公園や介護施設もなくなってしまいましたが、新たな商品づくりにチャレンジ中です。それがエイブルアートカンパニーの応援によるいちごものがたりです。山元町の特産品であるいちごを再びこの地で作れるように、人々の美味しい笑顔が見られるように。可愛いいちごに託した再生のためのプロジェクトなのです。
プロジェクト第一弾として、いちご手ぬぐいが11月にできました。エイプルアートカンパニーのスタッフがワークショップを開催し、地球村のメンバーたちが山元町のいちごやりんごを描きました。そして、美味しそうないちごたちが、まずは手ぬぐいになりました。それは、職人さんが、手彫りで型をおこし染める昔ながらの注染の手ぬぐいです。すぐ乾く手ぬぐいは、旅行に最適です。インテリアにも、ひと花添えてくれることでしょう。
山元町の復興も地球村の復興も、いちごの復興が大切なのです。このいちごものがたりをこれから全国の皆さんへ発信していきます。私たち工房地球村一同、わが町・山元の復興を目指す一員として地域の皆さんと一緒に頑張ります。応援よろしくお願いします。
工房地球村、代表・田口ひろみ
地震、そして津波によって多くのものを失った宮城県山元町。さまざまな農作物もその犠牲になりました。いつかまた、たくさんの人たちに山元町で作ったいちごを食べてもらいたい。山元町の特産品であるいちごを、再びこの地で作れるように。人々の美味しい笑顔が見られるように。可愛いいちごに願いを託した再生のためのプロジェクト。それが工房地球村のいちごものがたりです。
●工房地球村とタイヨウプロジェクトの出会いは?
2010年の12月、地球村のスタッフとエイブルアートカンパニーのスタッフは出会いました。場所は仙台パルコ。エイブルアートカンパニーの期間限定ショップの会場です。将来、メンバーの力でオリジナルグッズをつくりたいなぁ、そんなスタッフの言葉が印象的でした。
震災後、カンパニーのスタッフが地球村にお見舞いの電話をしました。町は壊滅的な被害。仕事はなくなり、創造的な活動など一切できない状況との返事が。この電話をきっかけに、タイヨウプロジェクトによる支援活動をスタートしました。いちごものがたりの手ぬぐいは、工房地球村のメンバーが描いたいちごやりんごの絵を使ってデザインされました。
●工房地球村・宮城県亘理郡山元町真庭字名生東75の7
●TEL・0223-37-0205
●いちごものがたり手ぬぐい一枚、税込み1050円以上
3月11日のカトリック新聞に「センターかまいし」の活動が紹介されました。
AJU自立の家より、3月11日のカトリック新聞に「センターかまいし」の活動が紹介されたとの連絡をいただきました。
みなさまへ
お世話になっております。AJU自立の家水谷です。
3/11付けカトリック新聞にセンターかまいしの活動が紹介されました。
参考までにお知らせします。
http://wadachi.ecom-plat.jp/?module=blog&eid=14879&blk_id=13768
3月10日の福島シンポジウムの動画
3月10日、福島県郡山市にある労働福祉会館にて、「障がいを持つ人の東日本大震災~その時何が起きたのか~」が開催され、ゆめ風基金からも事務局スタッフが参加しました。
「NPO法人自立生活センターSTEPえどがわ」の方で、その時の模様を動画にして、YouTubeにUPされましたので、ご案内します。
3/10、福島県郡山市にある労働福祉会館にて、「障がいを持つ人の東日本大震災」~その時何が起きたのか~が開催されました。
YouTubeに動画をUPしました。
救援本部のブログにもURLを投稿しておきました。
http://shinsai-syougaisya.blogspot.com/
是非、ご覧ください。
インクルーシブな社会を目指すこと
差別への立ち向かうこと
声を出すこと
声なき声に耳を傾けること
自分を信じること
無関心ではいけないこと
忘れてはいけないこと
地震、津波、原発事故、3.11で起きたすべての災害の復興に、障害者の自立生活運動がつちかってきたノウハウ、経験が活かせると思いますし、活かしていかねばと思います。
「NPO法人自立生活センターSTEPえどがわ」
TEL:03-3676-7422 FAX:03-3676-7425
3月10日の街頭募金、ありがとうございました。
3月10日の街頭募金は32人のご参加をいただき、96,935円の募金額となりました。
参加していただいたみなさん、ご苦労様でした。募金をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
3月24日はイベント開催の前日のため、お休みします。
次回は4月14日(土)午後1時~5時 大阪なんば高島屋前です。
よろしくお願いします。
ヒデの救援レポート、2012年3月5日
ヒデの救援レポート、2012年3月5日:61
●急いでのお知らせです!
●3月の10日、午後1時より、東日本大震災被災障害者支援大阪救援本部統一共同カンパ活動です。
●場所・大阪、難波、高島屋前にて!
○震災後1年にもなると、カンパ活動に参加する人たち、カンパしてくれる人たちは、どんどん少なくなっています。仕方のないことかも知れませんが、息長い救援活動が必要との認識の元、しつこく、しつこく継続したいものです。少しの時間でも結構ですので、ぜひとものご参加を、お願いします!
●遺志と税金と電話の話!
○最近、ゆめ風基金にかかってくる電話が、少し多くなりました。もちろん、被災地の障害者センター・沿岸部拠点からの連絡電話。各救援障害者団体、個人からのものが圧倒的に多いのですが、この時期、納税申告の季節になると、問い合わせが多くなるのです。それはゆめ風基金に寄付をすれば、税金減免の対象になりますか?というものです。1日2、3件はあります。答えは、ブーッ!です。
ゆめ風基金は普通のNPO法人ですから、税金減免の対象にはならないのですね。現在、税金減免対象になる認定法人化の手続き中なのです。2012年中には、認定法人格を取得することになりますが、問い合わせ電話には、その辺りの事情をくどくどと説明しながら、事務所スタッフは申し訳ありませんのセリフを連発するのです。
元々、この認定法人化の話は、呼びかけ人権代表の永六輔さんの著作物の印税をゆめ風基金に寄付をするために税金減免措置の必要が上がり、作業を進めていたことがあります。それと、それぞれに寄せられる救援金は大切なお金です。この間の原発事故のことも含めて、被災地支援の取り組みの国、行政の遅さはみなさんご存知の通りです。その国などに大切なお金の一部を税金として取り上げられるのは、悔しい。ケチでいうのではありません。届けられた大切なお金を額面通り、被災者に早く届けたいのです。なるべく早く、税金減免対象となる認定法人格を取得するために踏ん張りますので、ご期待、よろしくお願いします。
●2月の2週目のある日、若い女性がゆめ風事務所を訪ねておいでになりました。橘高事務局長が対応させていただきました。その女性の話では、その方のお母さんがお亡くなりになり、お母さんの遺言に、ゆめ風基金に遺産900万円を3分野に分けて寄付をするようにとあったそうです。知的障害者・視覚障害者・被災難民の分野に、300万円ずつだそうです。
高潔な意志を持った人だったんだなぁと感服もし、事務所スタッフ全員が感動しました。ただ、またまた税金の問題に直面したのも現実です。これから相談しつつ、税金減免になる方法の検討を交わして、なんとかお母さんの遺志が生かされるようにとお約束しました。
それにしても、税金のことはややこしい。ひとの気持ちを逆撫でしますね。
被災障害者支援ゆめ基金に寄せられた救援金、金額は、3月1日までに、216745614円です。これまでに支援した団体、個人への金額。12月31日までに、123599050円です。このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
●同じく、2月2週目のある日。以前にご紹介した、神戸のヘルパー派遣事業所に働き、大震災後、長期の救援ボランティアとして岩手県沿岸部に入り、その後、事業所を退職して、期限を決めずに岩手入りしていたYさんが、久しぶりに神戸に帰り、ついでにゆめ風事務所においでになりました。
物静かな人で、とても、岩手は手ごわいとする激しい文章を書く人には見えません。Yさんの岩手での日常支援は、被災者としての障害当事者を探し出すことだそうです。ことほど左様に、いるハズの障害者がいないそうです。早く見つけだして、みんなと一緒に支援活動がしたい。諦めませんよと話してくれました。その顔は、確信に満ちていました。次の日には、岩手に帰ると告げて、さようならでした。
●これもまた、以前にご紹介した、大阪府箕面市のI青年のことです。Iさんは、これまでに2度、宮城県入りをし、1度目は救援ボランティアとして。2度目は知的障害者の仲間と共に、Iさんの所属する豊能障害者労働センターの機関誌の取材のために入りました。
今度は、3月の9日~12日の4日間、ダウン症の仲間と2人で、石巻市の被災地障害者センターに、短い期間だけど、ゴメンねと入るそうです。雪の季節だけど、お金が無いから往復夜行バスで行くんやと笑いながら、寒いやろなぁとも。hideは、Iさんの気持ちの熱さに、人間っていいなぁと思い知らされました。
●ゆめ風事務所に届いたハガキから
○私の娘は、自閉症で通所施設へ通っています。今、更年期で、なやんでいますが、仕事は楽しいようで、体調が悪くても、休みたくないと言います。年末たすけあいで支援金をいただきました。東北の人にも、おすそわけしたいと思うので、5000円振込ます。神奈川県川崎市・Y
●障害者問題を考える兵庫県連絡会議障問連ニュース・2月号より
○阪神大震災から17年、今後とも東日本被災地の支援復興活動にご支援を!!(石橋宏昭・事務局長)○阪神淡路大震災から今年で17年目を迎えます。また昨年3月11日東日本大震災が起こり、障問連としても17年前~現在を振り返りながら東日本被災地への支援を行っていかなければならないと思います。
11/26政策研究集会に被災地障害者センター・みやぎの及川さんが来られ、2月には宮城の研修会に来て欲しいと障問連代表の福永に依頼が来るなど、今後とも交流・支援を通じ被災地の復興から障害者の地域生活支援基盤の拡充に向けて取り組んでいかなければなりません。
また、2つの震災を通じ、私たちが震災前から言ってきた地域で生きるという意味について、もう一度原点に立ち戻って考えて行かなければならないと、ある全国集会で感じました。その意味は、障害者団体間の協力関係はあるものの、作業所・事業所と周りの住民との関係や障害者個々人が自分の住む地域との関係が希薄です。地域で生きるとは単に地域に暮らすだけでなく多様な社会的な関係性を有しつつ、しっかりと障害者の存在を地域に根付かさなければなりません。
東北被災地では一般市民の死亡率と比べ障害者の死亡率は2倍以上、地域によれば何倍にもなる現実は、まさに人と人が一緒に生きる関係の希薄さを現しています。自分が住む地域の住民との関係(自治会・近所付き合い・行事)で、何かがあった場合、互いに助け合える関係性を創り上げるためにも、地域の活動に重度障害者も積極的に参加し、例えば介護者に指示をしながら清掃活動することによって、地域との関係性が密になってくるのではないかと思いました。
それはまた、制度改革に際しても、地域移行地域生活が総合福祉法により今後制度的にどうなるのかは未だ不明ですが、私たち自身が地域で共に生きる中味を創り上げて行かなければならないと思います。それが今後の私たちの制度要求にも関わってくるのだと感じました。私たち、多くの障問連加盟団体は、阪神大震災の際に全国から支援をしていただきました。今後とも、東北大震災に対してこれまで以上の協力をして行かなければならないと思います。
●トイレの故障問題から、原発事故を考察する
過日、hideがゆめ風事務所に行くと、昨日、被災地から帰阪していた橘高事務局長が、お隣の不動産屋さんから借りたトイレ清掃用ポコポコを片手に、汗まむしで便器と格闘していた。聞くと、被災地から身に付けていた簡易ホッカイロを便器に落として、流してしまったようなのだ。結果、便器が糞詰まり。その開通作業なのだという。
ところで、トイレが使用不可だと聞くと、ことさらに、便意を催すのは、人の常。お腹周りが、妙にフニャフニャしてくる。近くにある公的施設のトイレには、少し距離があり、緊急の場合、危ないかもしれない。ええい、ままよとばかり、事務局長から、ポコポコを奪い取り、hideが蛮勇を奮った。多少、暴力的にポコポコを便器に突っ込んで、ドタバタ。30分ほど、押したり引いたり。結果、ボコボコと便器は息を吹き返した。メデタシ。事務局長とhideは、これで、いつでもトイレ使用可能だねと、お目目キラキラで、よかったぁと、エールの交換。お借りしたポコポコちゃんは、綺麗に洗い、不動産屋さんのトイレにお帰り願った。
メデタシ物語ではあったが、その時早く、その時遅く、hideの脳をかすめた一事があった!! そう、福島第1原発事故の事柄である。頼りない事務所のトイレ故障でも、hideたちは、お尻を抱えてアタフタするのだ。津波による原発事故。高濃度の放射能汚染。あの膨大な汚染物質はどこに蓄積されるのだろうか?
原発を、トイレのないマンションとはよく名付けたものである。原発に、ポコポコはない。あったとしても、流し先はない。ああ、原発、原発。ああ、汚染物質、汚染物質。後何万年かかるのか?どうすればいいのだろうか?回復したトイレに座って、力みながら、答えのない考察を、うーんと考えた。以上!
3月11日 NHKの特別番組 東日本大震災1年
NHKEテレ3 東日本大震災1年「この町で暮らしたい~障害者・地域福祉の復興へ~」
放送日: 2012年3月11日(日)
放送時間:午後6:00~午後7:30(90分)
石巻やすずらんとかたつむりの取り組みが紹介されます。
ゆめ風基金理事・八幡隆司がスタジオ出演します。
番組内容
震災で厳しい状況に追い込まれたのが障害のある人だ。障害者が自分たちの力で生活再建を目指す動きも出てきた。障害者の1年を振り返り、地域福祉について考えていく。
詳細
今回の震災で厳しい状況に追い込まれたのが、障害のある人だ。死亡率は健常者のおよそ2倍に上り、今も復興から取り残される障害者も多い。そんな中、障害者が自分たちの力で生活再建を目指す動きもでてきた。自閉症の息子を持ち、支援者と共に福祉作業所を立ち上げた母親。医療が壊滅的な被害を受けた福島県相馬市で、精神保健を担うNPOを設立した看護師たち。障害者の1年を振り返りながら、地域福祉の在り方について考える。
スタジオ出演
厚生労働大臣・小宮山洋子、日本障害フォーラム幹事会議長・藤井克徳、ゆめ風基金理事・八幡隆司
被災地障がい者センターみやぎより3月11日イベントのお知らせ
被災地障がい者センターみやぎより3月11日イベントのお知らせ
2011年3月11日以降、「被災地障がい者センターみやぎ」の活動に多大なるご支援、ご協力をいただいております皆様に、心より感謝申し上げます。
東北の地にも少しずつ春の足音が聞こえるようになって参りましたが、未だ、底知れぬ不安を抱えながら日々過ごしているという現状は変わりません。
早いもので来る3月11日、大震災発生から丸一年が過ぎようとしています。
今までの活動を振り返り、今後につなげていくために復興イベント「ありがとう。そして、これから」を開催いたします。
ご都合がよろしければ、ぜひ、ご参加いただけますようご案内申し上げます。
被災地障がい者センターみやぎ 活動報告会
「ありがとう。そして、これから」
2012年3月11日(日)13:30~16:00(開場13:00)
長町南コミュニティーセンター(宮城県仙台市太白区長町南1-6-15)
参加費無料
内 容:1部
・代表あいさつ
・各拠点(仙台・亘理・登米・石巻)の活動報告
・黙祷(14:46)
2部
・演奏ライブ 加納浩美さんも出演します。
・来場者から一言メッセージ
・閉会のあいさつ
主 催:被災地障がい者センターみやぎ
お問合せ先
被災地障がい者センターみやぎ 事務局
〒982-0011 宮城県仙台市太白区長町1丁目6-1(CILたすけっと内)
〔電話〕022-746-8012
〔FAX〕022-248-6016
〔Mail〕 cil.busshi★gmail.com (★→@)