ゆめ風ネット埼玉「わらじ」レポート

今日はくみちょーに誘われて埼玉スーパーアリーナに行ってきました。メンツは野島,吉田(久),伊藤(憲),安倍,武井(新座)の6人です。
埼玉スーパーアリーナには福島第一原発のある青葉町の方々が避難されていました。現場のボランティアの人の話によると,1階の会場部分は開放しておらず,2階以上の廊下部分を提供しているとのことでした。添付した写真はその部分です。
ざっと見ただけでもボランティアが3~400人ほど,避難者は毎日新聞によると22日の時点で2,156人だそうです。
入り口付近に受付や物資の提供場所があり,すぐに避難者の生活スペースが始まります。ダンボールを組み立てて何とかプライベートな空間を作ろうとされていましたが,中にはそうすることはせずに毛布だけを敷いて暮らしている方もいました。
入り口掲示板1 入り口掲示板2
入り口には報道関係者を制止する貼り紙があるものの,問題なく入ることが出来ました。最初は何か手伝えることがあるかなー,事務局を通せば止められるかもしれないから,事務局部隊と特攻部隊の二手に分かれて行こうかなどどと,作戦を練りながらも気楽な気分で行った6人でしたが,アリーナを一周して避難者の様子を見ただけでぐったり疲れてしまいました。
通路
入り口に戻ってボランティアマッチングという受付の方にこちらの要望を伝えたところ,福祉の担当者を紹介してくれました。しばらくして2名の方が来られましたが,障害者はあまりおらず,今のところニーズはないとのこと。ただ,31日に立ち退きが決まっているのでそれから何かあるかも知れないので,また連絡してくれるとのことでした。その方は山下さんのことをご存知でしたので,何かあれば山下さんに連絡するという言葉を聞いて別れました。
そのまま帰るのもおもしろくないので,くみちょーと安倍さんが障害者向けのメッセージを書いて,それを壁に貼って帰って来ました。
原発に関しては地元への金のばら撒きであったり,存在の是非についてもいろいろと難しい問題がありますが,双葉町の方が関東の人の贅沢な暮らしを支えるために原発を抱えていたことは事実であり,その結果が今回の仕打ちだと思うと,胸が詰まりました。
田島

3/31大阪救援本部会議のお知らせ

震災から2週間たちましたが、まだまだ被害の全貌は把握できていない状況です。
被災地では、仙台(CILたすけっと)、郡山(あいえる)に現地拠点を立ち上げ、被災障害者救援活動が行われています。
救援物資も、JILおよびぽてとファームから懸命に被災地に届けられています。
大阪救援本部の街頭カンパ活動は、19日、26日と既に2回実施され、それぞれ約80人が参加し精力的に展開されました。
30日朝に、八幡さんが、パーティパーティスタッフとともに仙台に向います。
この間の動き(救援活動、東京救援本部会議、被災地)の報告と、これからの活動などについて話し合いたいと思います。
どうぞご参加ください。
とき 3月31日(木)午後6時半から
ところ 大国町 パーティパーティ
大阪市浪速区敷津東3-6-10
TEL・FAX  06-6649-0455
*名古屋のAJU自立の家も早い段階から救援活動が行われ、詳しい報告がまとめられています。
(詳細はhttp://wadachi.ecom-plat.jp/group.php?gid=10340)。

救援レポート3月27日

 被災地の情報が届く度に、心折れそうな想いで、うつむいて道を歩いていたらば、側溝の端に、名も知れぬ紫色の花を付けた、雑草を見つけました。命あるもの、みんな必死で生きている、肩落として歩いている場合ではない。おとがいをあげて、明日を見なければ。情報が錯綜しているので、ランダムにお知らせします。
・昨日のゆめ風基金総会は、個人会員、10名中9人、51団体中、7団体出席。委任状36団体で成立。議案論議は、平穏に終わり、被災障害者救援の方法を巡って、多くの時間が割かれました。
・救援カンパ金は、26日現在、2000万円を超えました。総会を終わり、ホテルに泊まろとしましたが、新大阪駅周辺のホテルは、どこも満室です。多くは、東京からの避難家族です。大阪でも、スーパーから、米、水が無くなっています。これは、何なんだろうか。市民のエゴを見る想いです。
・救援金は、12日、神戸エヌジオー 協働センターの、被災障害者調査に50万円。16日に、福島田村市シィエル福祉のまちづくりの障害者避難に、100万円。22日に、障害者避難and救援活動の戸山サンライズに、100万円。22日に、視覚障害者被災調査ジェィビィエスに10万円。28日に、CiL郡山の、障害者救援活動に、100万円を、ゆめ風基金から送りました。今後は、東北関東大震災被災障害者救援本部、東京、仙台たすけっと、物資搬送の滋賀のボテトファームに、救援金の予定があります。
・昨日の大阪、難波の救援本部統一カンパには、入れ替わり、立ち替わり、100名、内、車イス使用者30名以上。が参加してくれました。折田涼君、池田ライサポの上田舞さん、豊中の元市会議員、入部さんなどが参加してくれました。ご苦労様でした。次回は、4月9日と23日です。場所と時間は未定です。
・30日には、ゆめ風基金スタッフの八幡君が2ケ月間の予定で、仙台現地に入ります。
・4月14日には、東京で、被災障害者救援本部の事務局レベルの会合がもたれる予定です。
・今日、箕面の障害者ネットワークが行った箕面滝道の龍安寺境内とスパーガーデン前のカンパ活動は無事終了しましたが、寒さのために、人が少なく不調でした。
・現地救援本部から、多分、バクバクの会会員であろう、子どもさんが人工呼吸器を使っているひとから、連絡があり、スタッフが面談して、医療的ケアに必要な物資も搬送する予定であることを伝えると、とても安心していたとの報告がありました。
・27日、午前8時からのNHK特番、今こそ、力になりたいに、ゆめ風基金ネットワークの仙台たすけっとの映像が比較的長い時間、障害者救援の現場として流されました。
・28、29日、ゆめ風基金代表、牧口と河野で、東京を訪問し、戸山サンライズに避難している福島の知的障害者のみなさんと面談し、障害者救援本部:東京と今後の方針について話し合います。牧口からは、現在救援本部副代表の身分を、被災経験のある、神戸被災地障害者センターの福永君に交代する事が提案されることになります。29日は、震災関連のMBSの生番組に出演して、最終の新幹線で帰阪します。ふたりとも、ゆめ風基金事務局と同じで、へろへろですが、そんなことを言っておれない状況ですから、救援本部と、ゆめ風基金の役割分担をキチンとしなければと考えています。お金を集めることと、具体的な救援活動は、自ずと別枠にあるでしょうから。なんとも悩ましいことですが、命がかかった現代史の今、なりふり構っていられません。寒さ深い春の夜に、被災地の人々に浸透するであろう寒気を気づかいながら。
・バクバクの会事務局員、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、河野拝

若い人の底力 ボランティアのみなさん

 新聞報道や、永六輔さんがラジオ放送で紹介してくださったこともあり、ゆめ風基金の事務所の電話は鳴りっぱなしになっています。また救援活動が具体的になるにつれて会員さんからの送金が増える一方、新しく基金を送金していただく方々も多数あり、その事務処理で追われる毎日です。
 そこで、ゆめ風基金の理事の方の娘さんにSOSを出すと、そのあくる日から数人の若い人たちがボランティアに来ていただいています。話を聞いてみると、ミクシーで「助けて」と呼びかけてそれにこたえてくれたとのことでした。電話の応対や郵便物の発送から、手狭になった事務所をかたづけてくれたり、ボランティアのスケジュールも自分たちで決めて張り出してくれたりと、ほんとうに助かっています。
 今回、ツイッターやミクシー、フェイスブックなどによる被災地や救援活動の情報伝達が力を発揮していますが、こんな身近なところでもその情報伝達の速さと有効性を実感しました。もっとも、その力は日ごろから丁寧なコミュニケーションを積み重ねているからこそで、肉声であっても最新のメディアであっても、結局は切実に伝えたいと思う心があれば、それにこたえる人がいるということなのだと思います。
 そして、切実に伝えたいと思う心が若い人たちの間で大切に育てられていることがとてもうれしく、たのもしく思っています。
 被災地はもとより、世界のいたる所で見えない心が果てから果てまで届けられていることを想像すると、わたしたちはきっと「希望」に近づくことができるのだと思います。

救援レポート25日 河野秀忠

 東北関東大震災から2週間目です。奇しくも、広島の穏土幸ちゃんの命日に当たります。幸ちゃんも被災地のバクバクっ子のことを心配しているでしょう。祈り合掌です。
 25日現在、ゆめ風基金に寄せられた、救援カンパは、1300万円を少し超えました。でも、牧口代表と話し合った、今回は10億円はいるなぁのため息には、相当な距離があります。まだまだガンバです。
 あれこれテンテコ舞いながら、ゆめ風基金の事務局は、不眠不休で踏ん張っています。人権の基礎の命の瀬戸際ですからね。誰もかれもが、テンテコ舞いながら、キチンと、被災地の人たちの想いに添うように行動したいものです。
 明日は、第2回目の救援本部統一救援カンパ活動in難波、千日前ビッグカメラ前です。そして、ゆめ風基金定期総会です。あれか、これかではなく、あれも、これもですよね。金集めの鬼になってる、ヒデです。
 報道から伝わってくる、茫然自失に、心折れそうな、自分に鞭打つ夜です。
 バクバクの会事務局員、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、河野拝
 明日の朝は、必ずやってくる。

ゆめ風基金副代表理事 河野秀忠

掲載がおくれました。もうしわけありません。
 被災地調査に入っていた、ゆめ風基金スタッフの八幡君の報告ですが、情報量が多過ぎるので、要点のみをお伝えします。詳しいことは、ゆめ風基金までお問い合わせください。
 明日の23日の朝日新聞に、全国版で、割と大きくゆめ風基金のことが、記事掲載される予定です。大きな事件が無ければ飛ぶことはないと思います。永六輔さんのラジオ放送の効果もあって、ゆめ風基金事務所の電話は、パンク寸前です。ということで、電話回線を増やして対応しています。
 事務所を広く使うために、事務所と同じビルの二階に一部屋借りて、ボランティアの人たちが電話対応が出来るようにします。被災地では、ひとがいなくて、現地救援本部を一から構築しなければなりません。そのために、来週から、八幡君を2ケ月派遣。4月から、豊中サポネの若い人を、1ケ月派遣します。
 仙台は、大阪が、福島は、東京とあいえるが、宮城は、たすけっとがカバーします。それぞれの連絡は、ネットで検索してください。救援物資は、滋賀のポテトファームが搬送します。被災地では、ガソリンが無いので、移動が困難です。
 24日には、被災障害者救援本部事務局レベルの会議を東京で持ちます。
 現地の海岸線の街を見れば、あまりの惨状に茫然するばかりでした。いわき市は、原発のこともあり、人影は、全くありません。
八幡君の現地報告
 17日、第一次物資搬入。18日、八幡君、ゆうとぴあとの話し合い。新潟から、仙台へ物資搬入を確認。19日、第2回の物資搬入。ALS患者向け医療物資とガソリン。バクバクの会折田事務局長から、人工呼吸器使用者のニーズがまだあり、搬入続行の問い合わせあり。必要があれば、何度でも搬入するとの回答。医療機材の費用は、ゆめ風基金に負担して欲しいとの要望あり。
?たすけっとのメンバーは、体は動くが思考力は停止状態。救援本部から人に来てもらい、ゆめ風ネットとして救援活動をやりたいとのこと。20日、自宅待機をしていたメンバーも集まり、仙台往診クリニックを窓口に、医療機材の供給を確認。訪問先多数で、現状聞き取り。
 そのほか、報告は、時系列で多岐に渡ってありますので、関心のある部分の問い合わせは、ゆめ風基金までにお願いします。担当は八幡君です。いずれにしても、劣悪な環境は、厳然とあります。救援活動の強化が、必然です。とにもかくにも、資金を集めるのが、最も求められていますので、総力戦で取り組みましょう!
?28日には、ゆめ風基金代表の牧口と河野が東京に行き、救援本部との話し合いと、戸山サンライズに避難している福島の障害者の人たちと面談します。28日には、テレビ局の取材を受ける予定です。
?お伝えする情報が細切れになり申し訳ありません。でも、なるべく数多くお届けしますので、お許しください。バクバクの会事務局員、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、河野拝:発

ゆめ風基金副代表理事 河野秀忠

掲載が遅れました。もうしわけありません。
 21日の朝日新聞朝刊に、ゆめ風基金事務局長談話を始めとする、障害者市民の救援関連の記事が掲載されています。ご覧ください。また午後8時のNHKニュースでも、名古屋のゆめ風基金ネットの取り組みと被災地人材派遣の取り組みが流されました。
 ゆめ風基金が派遣した現地調査員が帰阪し、今夜、緊急現地調査報告会が開かれました。明日には、その詳細を、ゆめ風基金事務所で話し合います。すでに、被災障害者救援本部を頼りに、福島県から、20名の知的障害者の方々が、東京の戸山サンライズに避難しています。先行きは不透明ですが、その滞在費が求められます。早急に、ゆめ風基金理事会を開いて、早急な対応を議論しなければなりません。
 28日には、救援本部副代表の牧口さんと、河野のふたりで戸山サンライズを訪ね、避難の人々と話し合い、救援本部事務局長の尾上君と話し合い、当面の取り組みについて話し合います。バクバクの会からも情報をお寄せください。現地調査報告は、筆舌に尽くし難しの状況のようです。
 復興とはいえ、そこに人がいてこそ可能ですが、街も人も根こそぎのところが広い地域に点在しています。被災障害者のことに想いをいたすと、胸潰れる想いですが、状況に立ち向かわなければなりません。阪神淡路大震災の時には、東日本の人々から、大きな支援をいただきました。
 今回は、西日本が踏ん張る時です。昨日、ゆめ風基金代表理事の牧口さんと話し合い、残された人生の最後の仕事として、救援の任務に就けとの天命ではあるなぁと、決意を共有しました。先行きは長いけれど、猶予もないけれど、人は信ずるに足る生き物であることを、証明するためにも、みんなで合力しましょう!
バクバクの会事務局員、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、河野拝:発
 

埼玉から

 ご苦労様です。とりあえず埼玉の状況をお伝えします。現在埼玉では県単位でスーパーアリーナという施設に双葉町1500人の避難を受け入れており、4月にはここから騎西町(埼玉のやや北の方です)の方へ1200名を移動するという話になっているようです。
 前回八幡さんからお話を聞き、大きな避難ではなく、障害者を含む家族単位での避難に関してはぼちぼちと県内の有効団体からも受け入れ可能の返事が上がってきています。
 またスーパーアリーナ近くで、県の福祉農園をやっている(わらじも古くから加盟しています)団体とは、避難がスーパーアリーナで続くようであれば、避難しているだけでは避難者もきつくなってくるであろうことから、一緒に見沼という土地で農作業をやってみてはどうかといった話も出てきてはいましたが、アリーナからの移動もありどうなるかはちょっとわかりません。
 また前にお話しした車椅子の修理をおこなっている会社の人と今日話しましたが、公民館などにおいてない形の車椅子はもう少し先になるであろうことも話しています。
(ただ早急な必要があればいつでも、とも言ってくれています)
 被災地域が未曽有の規模であり、人災的な原発での避難もある中、大変とは思いますが、頑張ってください。何かあればすぐご連絡くださいね。
わらじの会 吉田弘一

阪神淡路大震災ボランティアからの手紙

 阪神淡路大震災の障害者救援活動にかかわったことがきっかけになり、その後も障害者運動にかかわっている方がたくさんいます。
 そのひとたちから、いま被災地で本格化する障害者救援活動に参加される方々の参考になればと、当時の救援活動の記録を届けてくださいました。当時の生々しい映像、記録がいっぱいあります。
 ゆめ風基金のホームページに掲載しましたので、ぜひごらんになってください。