災害時における、要援護者の理解と支援について一緒に考えるシンポジウム

眼の会からの転載文です。
みなさま、ぜひ、シンポジウムにご参加ください。
■災害時における、要援護者の理解と支援について一緒に考えるシンポジウム■
~~当事者からのメッセージ~
テーマ:私が思う、災害対策から福祉避難所について
開催日時:26年11月30日(日) 10:00~16:00(受付9:30より)
場所:神戸市立東部在宅障害者福祉センター 2F多目的ホール   
神戸市灘区岩屋北町6-1-4 (JR灘駅南隣接:阪神岩屋駅北に2~3分)
主催: 眼の会 、明石工業高等専門学校
「高齢者施設等の地域への社会的・福祉的防災復興資源としての役割に関する研究チーム」
共催: 神戸センチュリーライオンズクラブ
参加費:一般は500円。学生は無料。
・定員:50名程度
・申込み締切日:26年11月20日
*当日参加も歓迎しますが、資料等の準備の都合上、事前申し込みをお願いします。
メッセンジャー(兼パネリスト):視覚障害、聴覚障害、内部障害(オストメイト)、 内部障害(透析)、
脊髄損傷(車イスユーザー)の五名を予定。
コーディネーター:大塚毅彦先生(明石工業高等専門学校建築学科 教授) 
・事業目的 今回は、各自が思っている災害対策や、障害者や難病患者等、要援護者が
関心をもっ ている福祉避難所についてのメッセージを発信していただきます。
前半に当事者から、メッセージを発信していただき、後半はそれを基に、
発言者に パネラーとなっていただき、会場参加者を交えて討論会を開催する。
ここで得られた意見・希望等は抄録としてまとめ、関係者に配布する。
そして、災害時の要援護者の対策に役立てていただければと考えます。

コメントのご紹介

台風がたて続きに起きました。台風の日、電車が止まり、店のシャッターが下りました。
薄暗い街に人はおらず、時折突風が吹いていました。
こんな時に限って、体調を崩し、冷蔵庫には何もない。
自分にとってのなくてはならないもののストックは大切ですね。
みなさんは、大丈夫でした?
そんな誰かが誰かを想ってくれたコメントを紹介いたします。
◆災害にあわれた方々の御健康をお祈りいたします。(静岡県熱海市)
◆今回のゆめ風だよりは、今勉強していることにとても参考になりました、これからも、
◆さまざまな災害が起こっていますが、みんなが幸せにくらせますように!(大阪府高槻市)
◆牧口さんに講演頂いた学校もあと半年で退職します。給料がある時に少しでも基金できればと思います。毎号貴重な情報をありがとうございます。(奈良県吉野郡)
◆広島土砂災害義援に活用していただけると嬉しいです。(広島市)
◆核発電は中止すべき。後処理が不可能なものは即時中止。(山形市)
◆広島への支援をよろしくお願いします。(大阪府高槻市)
◆「ゆめ」は、行動することで形になっていくと信じ続けたいです。(静岡県掛川市)
◆いやな事が多くなった世の中です。国民にどこまでガマンさせるのでしょう。生きねば!(埼玉県越谷市)
◆基金だけですが…。今後ともよろしく願います。(東京都足立区)
◆実家のすぐ近くですので、なおのこと1日も早い復興を願い、休園中の利用者様たちの心安らかな日々をお祈りいたします。(栃木県鹿沼市)
◆今年は父の命日です。今年も感謝を込めて。(東京都品川区)
◆全国各地に天災が続いています。どうぞ被災された方々に幸せをお届けください。(兵庫県尼崎市)
◆土曜ワイドでよく聞いています。沢山は出来ませんが、すこしづつお手伝いさせてください。(東京都世田谷区)
◆ゆめ風であいましょうin東京。お昼の部がほしい~。お昼なら参加したいのにぃ(栃木県足利市)
◆なかなかお役に立てませんが、スタッフの方、健康に気をつけてお過ごしください。(愛知県愛西市)
◆永六輔さんの実家の近所です。ラジオでの発言が楽しみです。(東京都台東区)
◆異常気象による災害のたび、自然への感謝・畏敬の念を忘れてはならないと強く感じます。(静岡市)
◆ゆめ風だより№66・すみからすみまで拝読。障害者の防災座談会、トイレの話、身につまされました。しっかり学びました。実践はたやすいことではないけれど、力をもらいます。(北海道岩見沢市)
◆どんどん悪いほうへと流れていく日本。でも、この1日を大切に生きましょうね。(北海道岩内郡)
◆№66号を読んで、学校のバリアフリー化の必要性がとても納得できました。(石川県金沢市)
◆カタログハウス社のほうでカンパの話を知り、私も少しずつ応援していこうと思います。(佐賀市)
◆広島の土砂災害・てごーすの活動ありがたいです。支援、継続していきます。(山口県岩園市)
◆各地で自然災害が多発しています。表面化していない困っている方々に、どうぞ届きますように。お身体大切に。(東京都日野市)
◆障害を持っている方に、少しでもお力になりたいと思います。(北海道釧路市)
◆同じ気持ちの人が、たくさんいることが、とても心強いです。私もがんばります。(東京都江東区)
◆ちいさな力ですがお役に立ちますように!(埼玉県越谷市)
◆東日本震災を思い出すと、涙があふれる。(富山県魚津市)
みなさまのお力に支えられ、今日もスタッフは
任務にあたらせていただいています。
ほんとうに、ありがとうございます。

街頭カンパ御礼!

10月11日、恒例の街頭カンパが行われました。
ちょうど、「まちなか被災シミュレーション」というイベントもあり、
両方参加してくださったかたもいました。
いつも、ありがとうございます!!
「まちなか~」のイベントに関しては、改めて報告させて頂きます。
日々、いろんな事件や事故が起き、「被災地」も増えてきた時代ですが、
それぞれの「被災地」と向き合いつつ、活動していきます。
そして、東日本大震災への街頭募金も続けます!
10月11日の参加者  22名
募金総額   47,010円
参加くださった皆様、お疲れさまでした!
次回は、11月8日(土)午後1時から、なんば高島屋前で行います。
よろしくお願いいたします。

ヒデの救援レポート 2014年10月6日№166

●バタバタのへろへろ月末、月初め!
9月29、30日は、東京・水道橋で開かれた、「永六輔とその一味・トークとライブ」に、
ゆめ風基金事務局長・橘高さんと2人で、来年のゆめ風基金設立20周年記念イベントの挨拶を兼ね参加しました。
永さん、小室さん、ゲストのみなさんと楽しく時間を共有しました。
10月1日には、大阪上本町で開催された:014年2月16日死去・享年69歳の視覚障害者で、広く
日本の障害者運動を中心になって牽引された、「楠敏雄さんを偲ぶ会」が開かれました。
その中で、ゆめ風基金代表理事 牧口さんがコーデネイト役で「シンポジウム『その人、その仕事、その思想』」のパネラーとして、1972年からの付き合いがあったhideもパネラーのひとりとして、語りました。
やはり、緊張でボロボロ。
延べ600名以上の参加がありました。
10月2日には、箕面市人権啓発推進協議会拡大事務局会議。
10月末に行われる:東北、岩手、義援行動交流の事前打ち合わせ。
さすがに、加齢には打ち勝てず、へろへろですねぇ~!


●東北関東大震災・障害者救援本部特集号、NO12からの転載
連絡先 TEL  042-660-7747
FAX 042-660-7746
顔のみえる支援を・民間の救援組織の求めるもの
災害時に、募金によって被災者支援をする方法には2種類あります。
一つは、共同募金や赤十字社などの国や公共機関の支援です。
集められた義援金はその全てが被災者に対して見舞金として平等に配分されます。
こちらに寄付された方は、有識者によって構成された配分委員会の配分方式に従って、顔の見えない支援に参加することになります。
例えば、倒壊家屋全戸に対して各5万円の支援が行われます。
実体としては倒壊家屋の持ち主が生存しているかどうかわからず、どこに避難しているかも把握できない状況が続いているので、都道府県や市町村の窓口に募金が滞っており、支援したい人になかなか届かない状況が出てきています。
そして今困っている人に常に募金が届かない難点があります。
もう一つは、私達救援本部のような民間団体の支援です。
集められた支援金は、被災地の実情に合わせて、必要な支援活動に使うことができます。
また支援団体の活動資金も含まれます。
救援本部では目の前で困っている障害者や高齢者に的を絞って、個別のニーズに基づいた支援を行っています。
呼吸器の電気が止まったために家族が24時間交代でアンビューパック(手動式人工呼吸器)を押し続けた例があり、緊急に介助者を派遣することになりました。
個別の障害者の支援は、24時間の介助者派遣を行うことになります。
1人5万円の上限設定があるような支援では、ニーズに合った支援とはなりません。
また、行政の支援が届くまでの期間の支援も必要です。
震災発生後2週間も国の支援が届かなかった筋ジストロフィーの人たちばかりが入っている施設がありました。
そこにおむつの緊急配布を行いました。
緊急の場合には必要なところに必要な支援が求められます。
行政の支援が届き始めた頃には、避難所の中の障害者や避難所に避難できずに自宅で家族や介助者と留ま
っている個別の障害者支援に入りました。
重度の障害者は床ずれ予防のために特別なベッドや特別なトイレを必要としています。
筋ジストロフィーや頸椎損傷の障害者は特別な介助の仕方が個人ごとにあり、急に介助者が変わっても対応できません。こうした個別支援が必要なのです。
また必要な救援物資も時間の経過と共に刻々と変わってきました。
要請のあった物品は、その場で調達してその日のうちに送るような緊急対応が必要でした。
さらに、見えない要援護者も今回の課題でした。
地域の支援組織と関係なく暮らしていた障害者たちは、福祉サービスの存在すら知らず、公的な福祉サービスを受けた経験もありません。
この人たちには、行政へのサービス申請のやり方から伝えなければなりません。
(2011年5月「大震災の中で私たちは何をすべきか」救援本部代表・中西正司からの抜粋)
救援活動には、障害者救援本部のような民間団体の救援組織が果たす役割も欠かすことができません。
そしてこの障害者救援活動は、多くの皆様からの暖かいお気持ちに支えられているのです。
救援本部では、感謝の気持ちと救援活動の報告を機関紙を通じて行い、顔のみえる支援となるよう努力しております。
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これまで届けた救援金
309,701,224円(2014年8月12日現在)
内・ゆめ基金が東北被災障害者支援した救援金、金額は、
264,292,139円(2014年8月12日現在)
ただいまの基金残高
254,988,305円(2014年6月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、
バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座 「00980-7-40043 ゆめ風基金」です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のhideの風景
●第10回ゆめ風であいましょうイン東京「少年期は戦争だった」
永六輔さん、谷川俊太郎さん、小室等さんの3名のゆめ風基金呼びかけ人がじっくりと語ります。
2015年1月20日(火)
開場:午後6時
会場:東京都渋谷区文化総合センター大和田6F伝承ホール
参加費:2,000円、介護者1人まで無料、ペア割り引き=2人で3,000円
定員300人
主催:ゆめ風基金
共催:カタログハウスの学校
・問い合わせ
TEL 0120-545-450
FAX 03-5365-2278
以上

コメント紹介

日々起こる自然災害をニュースで見ていると、「行ってきまーす」 「いってらっしゃい」
何気ない家族の朝のあいさつが、とても、大事だと思います。
次の瞬間のことはだれにもわからない。みんな闇の中で生きている。
みなさまの言葉は、温かい光のように感じます。感謝を込めて、ご紹介させていただきます。
◆災害が続いていますね。支援はまだまだ必要だと思います。自分もいつ支援される側になるか、わかりません。(滋賀県大津市)
◆みなさまの頑張りには、頭がさがります。どうぞ、お身体を大切にしてください。(埼玉県比企郡)
◆大正13年生まれの90才。たいした事は出来ません。皆様の努力に心から敬服しています。何かのたしになりますよう。(大阪府吹田市)
◆今夏も自然災害で多くの命が失われてしまいました。互いに助け合うことの大切さをあらためて感じています。(大阪市平野区)
◆思い通りにならないことに腹立てず、できることをコツコツと、誰のためでもなく、自分の気持ちの落ち着きどころとして続けるのみです。(滋賀県甲賀郡)
◆永さんの著作を読んで寄付する気持ちになりました。1935年生まれです。(静岡市)
◆異常気象の大雨!お見舞い申し上げます。(東京都清瀬市)
◆遅くなりましたが、広島の豪雨に使っていただければ。(新潟県佐渡市)
◆風立ちぬ諸事に、腹も立つけれど、ゆめ風と地道にいきたい。(埼玉県戸田市)
◆いつも、ゆめ風だよりをありがとうございます。今の政治に怒り心頭。もう少し国民目線で!被災者(地)に心を寄せろ!と叫びたい。()群馬県色楽郡)
◆福島の復興住宅の建設が、進まないことに、被災地の方の苛立ちは如何なものかと、心が痛みます。’(愛知県新城市)
◆カタログハウスや労金などでのお話、本当に心が温まりました。これからも、ぜひ頑張ってほしいと思います。(島根県雲南市)
◆ゆめ風の存在がありがたいです。頼りにしています。(兵庫県神戸市)
◆「東北」できる限り支援させていただきます。(東京都清瀬市)
長野・岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)の噴火で、犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りいたします。
スタッフ一同、人として努力することを根底に、今日も任務にあたらせていただきます。

数倍速のボランティアさん

通信発送
9月19日(金)
通信発送作業でーす。
総勢16人のボランティアさんにお手伝いいただきました。
山のような機関誌に少々ビビる私に
「あせらんでもええよ。ボチボチしいや」
と、いいながら、ボランティアさんは5倍速の技。
ご近所のJSN新大阪アネックス(障害者就労支援)の方々は
午前中、お手伝いいただきましたが、
「訓練とはちがった緊張感が、楽しかった。今度は、一日参加したい」
と、ありがたい言葉を・・・。
彼らの若いパワーも加わって「ゆめごよみ 風だより」
皆様のお手元にお届けいたします。

街頭カンパ活動

-9月13日街頭カンパ
9月13日(土)
夏の日差しが残る中の
街頭カンパ活動でした。
入職当初は、(あー暑いなー。体きつい!)
と、思った瞬間もありました。
正直、今も・・・。
でも、街頭に立つ人がひとり増えるだけで、
街にひびく声が、大きくなる。
声が出ない私の隣で、
「ご協力 お願いします。」
頭もジンジン暑いけど、胸もジンジンあつくなる。
みんなに支えられていることを実感!
基金していただいた方に「ありがとう」って手を振ると、
ひとりならず、仲間連れ6人で
「がんばって、よろしく」って、両手を振り返してくれる。
支えられることが、支えることになるように。
胸を張って、頭を下げて、心から
ありがとう!
参加人数  43人
基金額   93250円

東日本大震災の「今」

被災地NGO協働センター 増島様のレポートを転載いたします。
3年半が過ぎた被災地の「今」です。  
…………………………………………………………………………………
 東日本大震災から3年半の節目を迎えました。
紙面では「24万人避難生活続く」「進まぬ住宅再建」「入札不調震災前の4倍」
「仮設生活 今も8.9万人」「」などまだまだ先行きが見えない深刻な見出しが。
道路をつくるため、防潮堤の工事など公共工事は進んでいますが、
それより先に、高台への避難路、復興住宅、高台移転など、被災者の暮らしを優先した復興が
なぜ後回しになるのでしょうか?
釜石市で、当時の津波の話を伺うと、
「あの時は、高い方高い方に逃げて、やっと避難所にたどりついた」
「お父さん(息子さん)の遺体の上を知らずに通っていた。」
「私は、チリ津波、十勝沖津波、今回と3回も津波に遭った」
恐ろしかったであろう出来事を、ぽつぽつと語ってくださいました。
陸前高田の、第一期の復興住宅が完成し、来月から入居が始まる方は
「毎日、津波の話、聞かねぇ日はないな」
「仮設もバラバラ、またバラバラだ」
「また、せまっこい中、はいらな、わかんねぇんだ」
(次も狭い復興住宅に入らないといけないんだ)
「復興住宅入ったら、もう花もできねぇ、今年で終わりだ!」
と、安心した暮らしがまだまだ送られていない声が。
動物も一緒に住める住宅も建設され、小さな配慮も考えらけているようですが、
基本的なコミュニティが、どんどん崩壊しています。
阪神・淡路の教訓が、充分にいかされず、2度も3度もコミュニティを崩され、
復興住宅での孤独死などはいまも続いています。
釜石で復興住宅へ入居した方は、ボランティアも減っていく中で
入居後は、ほとんど外に出ることもなく、
家の中で過ごし体調が思わしくないという方も少なくありません。
今回広島で起きた土砂災害の被災地では、仮設は建設されず、
既存の住宅への入居が進められています。こちらでもコミュニティの崩壊が起きつつあります。
住み慣れた環境においてコミュニティの崩壊は、心も体も崩壊させてしまいます。
そんな声なき声に耳を傾けることが、本当の意味での町の復興には欠かせません。
ある方は、「最近私は傾聴ボランティアの講習を受けている。避難所でも何もやらせてもらえず、
私たちに何かやらせて欲しい」と、おっしゃいました。
人は、支え、支えられる・強者、弱者り関係ではなく、
双方向に支え合える関係が大切なのだと、実感しました。

ヒデの救済レポート 

●hideの畏友のおひとりで、大阪府吹田市の千里山にある、千里寺の住職の武田さんが発行している:
寺報・如是:860号からの転載。連絡先06-6384-0747
ー絶望禁止ー
学び続けていくと、今まで思い込んでいたことが反対だったのではと気づかされることがあります。
たとえば:命よりも大切なことがある:ということばです。:
死んだらおしまい、お浄土も何もない。という意見には賛成しかねますが、だからといって、
:いのちがけ:ということばも、よくよく考えてみなければなりません。
仏教はいのちを大切にする教えです。釈尊の言葉に:すべての者は暴力におびえ、すべての者は死を恐れる。
己が身にひきくらべて殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ・ダンマパダ・:とあります。
仏教徒である限りはこの教えに背くことはできません。:
命を捨てて経典を守った:とか、:命がけで仏の教えを伝えた:というようなことばに
酔いしれたことのある私ですが、本当は逆ではないでしょうか。
如来が、仏教が、私たちの命を守るのです。仏教や教団のために私たちの命を差し出すのではありません。
5月に出された:覆い尽くします原発運転差止請求事件:の判決は、
そのような意味でまさに、仏教の教えそのもののようなことばでした。
判決の中で、原子炉を運転してはならないという理由に、:個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、
各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるいうことができる。
人格権は憲法上の権利であり、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、
我が国の法制下においては、これを超える価値を他に見いだすことはできない:とあります。
人間の生命を守り、生活を維持する以上の大切な値打ちはないということです。
国益や日本経済のために、ましては大企業のために個人の生命や生活が犠牲になるということが、
あってはならないという判決です。命より大切なものはないのです。
司法にも、少し違う風が吹いてきたかなと感じます。
でも、これから先には、へたり込むほどがっかりしたことも起こることでしょう。
そんなことは百も承知です。燃え尽きたと思ったら、また力が湧いてきたりする。
「罪悪深重の凡夫」という絶望からスタートした親鸞聖人の教えに、絶望という文字はありません。
仏歴2557:国際歴2014:年6月中旬ー住職ー
●原発震災、障害者は…消えた被災者
:月刊むすぶ:より新刊が出版されました。◎発行、解放出版社◎定価1200円+税
・・・・青田由幸:南相馬市:八幡隆司:ゆめ風基金理事:共著・・・・・・
 2011年3月11日。東日本大震災。数多くの尊い命が失われました。
その中で、学校の体育館をはじめとする公共機関が開放され、避難所があちこちに開設されます。
関西からも多くの人たちが救援・支援に向かいました。
その中に神戸の震災の経験を経た:ゆめ風基金:の皆さんもいました。避難所を「:障害者の方はいませんか?
:何か困ったことありませんか?」:とあちこち回りました。そうするうち、あることに気がつきます。
:障害者が消えた!:心身にハンディを持つ人が、避難するべき場所にいないのです。
何十万人という被災者。その中に障害者の姿がないのです。
さらに福島県では原発が過酷事故。私たちは弱者をさらに悲惨な場へ追いやるのです。
この書は、福島県南相馬市で長年、障害者の皆さんと共に生きてきた青田由幸さんが、
大震災、そして原発事故のなか、障害者という存在がいかに弱い存在かを再認識し、
その現状を訴えた講演を中心に編まれています。
そして、震災直後から、被災地の障害者支援に取り組んだ:
ゆめ風基金:の八幡隆司さんの報告も併せて掲載しました。
また:障害のある人への訪問調査報告書:も掲載しています。
東日本大震災のもう一つの証言として是非、ご一読いただければ幸いです。
編者として、しかた さとし
▼連絡・ご注文は、◎ロシナンテ社
▼TEL&FAX・075-533-7062-携帯TEL、090-5642-2308
以上
●これまでに届けた救援金・309701224円・014年8月12日現在
東日本大震災への救援金、金額は、264292139円・014年8月12日現在。
ただいまの基金残高・254988305円・014年6月末日現在
・・・・このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、
障害者問題総合誌:そよ風のように街に出よう:編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、
各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
 ー東日本大震災救援活動の中のボクの風景
:吾亦紅:と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、
:われも、また、赤い:吾亦紅:と咲くのです。

防災の日に

ゆめ風では、「おおさか行動する障害者応援センター」と
盲ろう者友の会「手と手とハウス」主導・協力のもと、
中学校にて、、避難訓練・その事前学習会、講演会を行っています。
脳性まひの言語障害の福本も、
「話しづらい・聞きづらいかたとのコミュニケーションを図るには」と題し、入職以来、参加。
実は、このプロジェクト、脳性まひの女の方が、
中学生にからかわれたことが始まりでした。
いじわるな福本は、中学生の前で、まずくねくね体操をします。
皮肉と愛情をこめて、理解と親睦をねがって、「1 2 3、はい、マネして」って。
伝えることは、大きな字で書かれたファイルや黒板を使います。
語るときは、全身で声にならない声を出します。
不思議なもので、私の言葉をすぐ容易に聞き取ってくれる生徒さんに毎回出会います。
彼女・彼らが声にならない声を広げてくれます。
でも、避難訓練の最中に、教師にわからないように、
私のマネをするやんちゃさんにも出会うこともあります。
「なんで、今やねん。するんなら、みんなの前でしていただきたくぅ」と、
福本は、立膝で這って体育館で追いかけて乱闘いや転倒しかけることも・・・。
へへへ。つい、はりきっちまう、おばさんです
子育てを終え、中学生に出会うことなんて、もうないとおもつていた私が、
筋硬縮と失禁の冬も元気に過ごせるようになったのは、
このプロジェクト参加のおかげやもしれません。
今年も、始まります。中学生プロジェクト!
あなたの街にも、お呼びいただければ?