◆『SOSにこたえたい!―熊本地震障害者救援本部2016~2017年報告冊子』
第2版(74ページ)
発行日:2017年7月22日
発行:熊本地震障害者救援本部
〈大阪事務局〉認定NPO法人 ゆめ風基金
制作・編集:関西実行委員会編集委員会、ゆめ風基金事務局
頒価:300円(税込、送料別)
※お申込み:認定NPO法人 ゆめ風基金
(メール)info@yumekazek.com
(電話)06-6324-7702 (FAX)06-6321-5662
・振込用紙同封でお送りします。
・送料は1冊ですと80円です。送料は2冊以上でお安くなります。
・「高すぎる!」という方はご相談ください。
※テキスト版、ルビつき版はネットで公開いたします(レイアウトは異なります)。
こちらからどうぞ
いつもゆめ風基金を応援いただき本当にありがとうございます。事務局の東と申します。
「この冊子で、今後の災害時の障害者の状況を変えてやるぞ!!」
という意気込みで、編集作業をはじめました。実務は関西実行委員会の編集委員会で分担しました。
依然、健常者以上に障害者の命は、災害時に大きな危険にさらされます。
そして、なんと!いまだに大半の障害者は地域の避難所にすら避難できないのです!
この状況をなんとか変えたい!!そんな熱い気持ちでこの冊子は生まれました!
指定避難所・仮設住宅・復興住宅はバリアフリーにしないとダメですし、福祉避難所もすぐ開くようにしないとダメですし、避難行動要支援者名簿はもっと実用性のあるものにしないとダメですし(そもそもバリアだらけの避難所への避難誘導では意味がありません)。
熊本地震でも国、自治体による被災障害者施策はほとんど機能しなかったのです。
以上のような国、自治体による被災障害者支援の課題は、阪神淡路大震災、東日本大震災等、以前の災害でも指摘されてきました。また、2016年4月に障害者差別解消法が施行されましたが、それでもこの差別的な状況は変わっていません。
「でも今度こそ変えてやるぞ!」との思いで、多くの方々に読んでいただけるよう、読みやすさにこだわりました。
おかげさまで、初版1,000部は1週間でほぼ品切れとなり、第2版が本日印刷完了しました。
先日開催された「障害者防災リーダー養成講座」では講師の水谷真さんからお墨付きをいただき、書店からのお問い合わせもありました。
また現在、各地の障害者事業所などで研修等にご活用いただいています。
本当にありがとうございます。
本冊子が多くの方にご活用いただき、今なお被災した障害者が置かれる差別的な状況を変える一助となるよう心より願っています。
今後ともみなさまとともに歩んでいければ幸いです。よろしくお願いいたします。
◆見どころ!
1.熊本地震で被災した障害者へのアンケート!(※熊本障害フォーラム提供)
盲ろう、聴覚障害、視覚障害、肢体不自由、知的障がい、発達障害、難病の方々は、具体的にどのようなことに困ったのか、どのような配慮がほしかったのか、当事者たちの声を4ページにまとめました。
2.支援現場からの声!
特に、地元障害者団体とともに被災地障害者センターくまもとを設立し、現在でも支援を継続されている被災地障害者センターくまもと事務局長の東俊裕さんの報告(全7ページ)は、ぜひとも読んでいただきたいです!
3.ボランティア報告!
全国から駆け付けた総勢34名のボランティアからの報告です。現場で障害者と向き合った支援者が、それぞれの視点から書いています。被災以前の障害者の状況や、フクシマ、相模原事件との関連性を指摘されている方もおられ、個性豊かなものになっています。
4.国、自治体への提言(最新版)!
ここは外せません。障害者救援本部としての国、自治体への7項目19の提言をまとめています。読みやすいよう、「抄録」「ダイジェスト版」「完全版」の3種を掲載しました。
個人、団体で存分にご活用ください。今度こそともに国・自治体の障害者災害対策を変えていきましょう!
5.「被災地障害者センターの設立準備データ」をダウンロードできます!(※第2版限定)
災害が多発する昨今、ゆめ風基金では、被災地障害者センターの設立にあたって必要となる書類などのデータを共有することで、全国での迅速な被災障害者支援に役立てて頂きたいと考えています。
◆もくじ(第2版)
挨拶
熊本地震障害者救援本部 共同代表 平下 耕三/佐藤 聡/牧口 一二
関西実行委員会 副代表 渕上 賢治
当事者が行動しないと成り立たない―関西実行委員会 地村 貴士
タイムライン 2016年4月から1年間の活動の経過
被災地からの声
困ったこと!こんな配慮がほしかった!―熊本地震障害者アンケート
網の目からこぼれ落ちる障害者―東 俊裕さん
どんどん街へ出ていきましょう!!―倉田 哲也さん
障害者も避難できる避難所をつくろう!―小出 照幸さん
自分の命を守るのは自分自身―田中 祥啓さん
「障害者は福祉避難所へ」か!?―花田 昌宣さん
熊本学園大学の避難所から学んだこと・伝えたいこと―吉村 千恵さん
お手紙:古閑迫 マキ子さん
地元の障害当事者とともに活動していきたい―作本 誠一さん
役に立ちたい ここにしか居場所はない―山口さん
「全壊」の家に留まるしかないのか!?―Fさんのケース
医療的ケアが十分に受けられず避難移住を決断!―古木 隆さん
ボランティア報告
2016年4月~2017年3月まで総勢34名の報告
コラム
救援募金活動
2017年6月22日 障害者防災リーダー研修(※『被災地障害者センター設立準備データ』 リンク付き)
ボランティアの情報共有手段
ももくり送迎基金
他団体紹介:レスキューアシスト
「被災地支援とジェンダー・性差」を考える座談会
「受援力」
救援本部からの提言
ダイジェスト版/完全版