街頭募金ご協力ありがとうございました。次回は5月21日です。

5月14日の街頭募金に11団体、延べ60人のご参加をいただきました。暑い中ご苦労様でした。
募金金額は122,853円でした。
次回の街頭募金は明日5月21日、午後1時から5時まで、大阪なんば高島屋前です。
この時間帯の間で、短時間でも結構です。
ご参加をよろしくお願いします。

ぽてとファーム事業団 佐野武和さんの高知講演レジメ

ぽてとファーム事業団の佐野武和さんが高知で講演されるレジメですが、地震直後からの救援物資を供給してきた記録としても貴重ですので、掲載しましした。
●災害救援>応援>原発
障害者の目線で見た災害支援
ぽてとファーム事業団 佐野武和
3月11日(金)14時46分地震発生
18日(金)17時 2トントラック発(教野/八幡・ゆめ風)
福井インターで医療系物資(1)(ALS協会福井)をピックアップ
19日(土) 郡山あいえるセンターにALS福島、いわき、田村の自立生活センターが集まり協議
 物資の要望(おもにALS協会福島からの在宅医療関連物資)を長浜に連絡があ り。メーリングで発信、滋賀ネット、JIL人権委員会、DPI関西等から関連 メーリング 特に緊急要請物資はALS協会福井全量購入支援調達
バクバクの会、岡山知的障害者福祉協会人権倫理委員会などから支援物資
  20日(日)05時 1トンバン発(赤田/佐野)
  福井インターで医療系物資(2)(ALS協会福井)をピックアップ
郡山あいえるセンター/南相馬福祉部
26日(土)12時 1トンバン発(小林/佐野)
18時 2トントラック発(教野)
27日(日) 郡山あいえるセンター/南相馬福祉部
28日(月) 新潟(IL篠田氏・月岡避難ホテル鈴木さん)訪問
4月11日(月)1トンバン発(佐野)
        福井ミーティング(コムサポートセンター)
  12日(火) 金沢ミーティング(ひまわり教室)
13日(水) 富山ミーティング(生きる場センター)/新潟IL遁所氏
14日(木) 新潟(新発田避難鈴木さん/郡山へ物資/山形訪問)
  15日(金) 塩釜(浦戸桂島へ物資)
  16日(土) 石巻・仙台(塩釜嶋福祉会/仙台たすけっと物資)
  17日(日) 名取・南相馬(デイサービスぴーなっつへ物資)
18日(月) いわき・広野町(ILセンターいわきへ物資)
5月11日(水) 福島ILセンターからの避難者(後藤くん)受け入れ会議(滋賀)
        各地での「原発の危機と後方支援について」説明会開始
  19日(木) 滋賀大津避難者視察協議  
 歴史的な大きい地震、さらに津波と原発事故が加わったことから、収束と復興にかかるエネルギーは膨大といえる。
あえて3点に絞った障害者の被災課題 
!)避難所の課題ー体育館ではだめ。福祉避難所、特定避難所、優先誘導
2)福祉サービスの柔軟運用ーヘルパーの資格、サービス量の暫定支給、月額算定の選択
3)原発避難の公的扶助ー任意の避難者を含む公的責任を具体的に保障すること。避難所と移動確保

被災地での震災ボランティアを体験して

東日本大震災 ボランティア活動報告書 第一報
2011年5月14日
阪神淡路大震災で支援、復興活動に参加された舟橋寛延さんたちが結成された鍼灸師のボランティア・グループが被災地障がい者センターを通じてボランティア活動された報告が届きました。
期間)
2011年4月28日~5月5日 (7泊8日)
(参加者)
舟橋寛延(神戸東洋医療学院 OB) 4/28~5/5
竹原彩子(神戸東洋医療学院 OG) 5/3~5/5
森川真二(神戸東洋医療学院 OB) 5/4~5/7
被災地での震災ボランティアを体験して
2011.5.14. 森川 真二
被災地で目にした光景
テレビなどの報道で見るのと、実際目にするのとでは、全く違っていました。テレビでは伝わらない、粉塵の舞う空気の悪さや、泥や海水やガソリンの混じったにおいから、事態の深刻さが一層感じとれました。
内陸と沿岸部でその被害は大きく違っています。津波に飲み込まれた地域での光景が、目に焼きついています。車がミニカーのように積み上げられていたり、あらぬ所に船が停まっていたり、植物も塩水を被って真っ白に枯れていました。町全体が泥を被って、色を失っていました。
津波の被害と原発の影響で、被災地域は果てしなく続いています。それでも今回目にしたのは、ほんの一部です。支援が行き届いていない、モノや人が足りていないのも納得でした。
被災地の現状
宮城県内広範囲の、多くの避難所、仮設住宅、役場を訪問してきました。
避難所では、まだまだ多くの方が不便な生活を強いられています。未だに寒い体育館の中で、うすっぺらいダンボールで仕切られただけの所や、食料も冷たいお弁当がずっと続いているところもありました。衣食住が十分確保されているとは言えません。
仮設住宅は、やっとこれから入居がはじまったという感じです。夏頃まで移れない地域も多くあるそうです。これから暑い夏、厳しい冬を迎えるにあたり、新たな問題も出てくるのでしょう。
役場には、仮設のプレハブで対応している所もありました。狭いスペースに人がごった返し、皆さんやつれた表情。役所の方も、同じように被災者です。行政の対応にも限界がありました。
被災地での障がい者支援
ただでさえ過酷な被災地での状況です。ましてや障がいによりハンデのある方は、より大変です。
視覚障がい者や聴覚障がい者の方は、情報が得られず、取り残されていることもあります。避難所でも、救援物資が行き渡らないなどの問題も出ています。
自閉症や発達障がい者の方は、自らSOSを求められなかったり、環境の変化にうまく対応できず、日常と違う生活が続くことでパニックになられる方もおられます。通院していた医療機関が被害を受ければ、必要な薬が不足し、病状が悪化することもあります。欠かせない薬は、ある程度の備蓄も必要かと思いました。
そして知的障がい者や精神障がい者の方は、見た目にはわかりません。ある避難所では特別のスペースを用意されていましたが、まわりに理解されなかったり、他の避難者と摩擦を生むこともあります。日頃からの地域との関わりや理解が必要であると感じました。
ライフラインの寸断は、生死に関わることもあります。普段何気なく使っている電気などが、いかに大切かも知らされました。「電動」という名のつくベッド、リフター、車イス、人口呼吸器などが使えなくなります。災害時に限らず、もしもの時に備えて、手動でも対応できる方法を考えておく必要があると思いました。
被災地での鍼灸治療
今回避難所や仮設住宅の被災者の方に直接治療を行うことはできませんでしたが、わずかながら、現地職員の方やボランティアスタッフの方に治療を行いました。皆さん鍼灸に対しての抵抗はありました。まずはローラー鍼や円皮鍼から始め、そして希望者の方に治療しているのを回りの方が見物することで、「私も」、「僕も」、と次につながっていきました。
スタッフの方は地震発生以来、不休で働かれている方も多くおられます。身体への負担も相当でした。その分、簡単な治療でもその効果が如実に現れ、皆さん鍼灸治療というものに驚かれていました。
被災地で感じた治療ポイント
やはり、めまいです。となれば、不眠症も伴います。関東地方でもかなり多くの方が「地震酔い」として悩まれているようです。未だに余震は続いていますし、いたる所の地面や建物が傾いているため、水平というものが感じ取りにくいこともその原因としてあるでしょう。心身共にリラックスできるようにと、平衡感覚のケアがポイントかと思います。
そして、空気が良くないです。津波の被害を受けた地域は、一面に泥が残っています。それが乾燥して、砂埃となります。黄砂が常に舞っているような状態。咳き込んでいたり、涙、鼻水を流している方も多く見かけました。呼吸器系の疾患、感染症などに注意が必要で、耳鼻咽喉科領域へのケアは重要かと思います。それに伴う首、肩こりなども、つらいでしょう。
意外に、膀胱炎なども。上の口があれば、下の口も。仮設トイレをあまり利用したくないと我慢されていたり、避難所での衛生状態も決して良くはないでしょう。
とにもかくにも、身体がゆっくり休めない状況では、免疫力が低下すれば、どんな病気にもなりやすいです。心身ともに休める環境を整えることも大事です。
今後の活動
やはり、どこでも手軽に治療できる「鍼灸師」という専門職を活かした活動が望まれます。しかし、単回の治療でどこまで多くの被災者の方のためになれるかは課題。中途半端な支援であれば、現地の人の手をわずらわせたり、不十分な治療効果で残念な結果に終わってしまうことも。
その対策としては、セルフケアを伝えることが重要かと思います。具体的には、各避難所や仮設住宅でセルフケア教室を開いたり、ローラー鍼・せんねん灸を配布したり、ケアするポイントをチラシにして配ったり、こちらの連絡先を渡して帰ってからもアドバイスし続けられる体制を作ったり…、考えればいろいろありそうです。
あと、身体以外の問題点も必ず出てくるでしょう。そのとき、行政や各団体に橋渡しできるように、知識は必要です。現地でどうするかよりも、現地に行くまでの準備も重要かと思います。
最後に
復興には気の遠くなりそうなとても長い歳月がかかると思います。全てを見てきたわけではありませんし、短期間でわかるはずもありません。ただ、被災地には、将来への不安を抱えながら、まだまだつらい状況の中で生活をされている方がおられることは事実です。
被災地を離れて生活していると、震災のことを忘れてきてしまいます。実際、阪神大震災を経験しても、月日と共に忘れてきています。しかしこの災害を決して忘れることなく、忘れても思い出して、被災地のことを思い、各々にできることを何か実行に移して頂きたいと願います。
最後になりましたが、この貴重なボランティア活動をご手立てして頂いた舟橋さんをはじめ、準備や情報提供して頂いた皆様に心からお礼申し上げます。これからもよろしくお願い致します。

豊能障害者労働センター主催・被災障害者救援バザーにご協力ありがとうございました。

 5月14日の豊能障害者労働センター主催・被災障害者救援バザーは天気にもめぐまれ、会場の箕面市立メイプルホールにたくさんの方々がご来場下さり、盛況の内に無事終えることができました。
 当日ご来場くださったみなさん、ボランティアの方々、そして全国各地からハザー用品を提供して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
 このバザーが終わったのちも、毎日バザー用品の引き取りが40件もあり、宅配便もどんどん送られてくる気配で、豊能障害者労働センターではバザー用品の提供をしてくださる方々のご厚意に報いるため、ひきつづき地域での救援ミニバザーを開くことになりました。
 野外ステージには「被災障害者救援バザー」と書かれた垂れ幕の両側に「見上げてごらん夜の星を」と「伝えてください」の歌詞が書かれた布の幕が張られました。その布幕を書いてくださったのは阪神淡路大震災の被災者で神戸市在住の書道家・左右津安輝子さんです。
 その野外ステージではまず最初に「被災障害者救援ゆめ風基金」を応援する神戸市在住の加納浩美さんが、永六輔・谷川俊太郎共作詞、小室等作曲の「ゆめ風基金」応援歌「伝えてください」を歌い、その後、「ゆめ風基金」代表理事の牧口一二さんのメッセージではじまりました。
 「沖縄音楽なあ」、ベリーダンスのJUN&J&JAMYLA、箕面副市長の奥山勉さんのメッセージ、姉妹デュエットSKY、紙芝居と盛りだくさんのプログラムで、いつもはバザーの方に気を取られてステージをご覧になる方がやや少ないのですが、この日はどのプログラムでもたくさんの方が楽しんでおられました。
 ラストにもう一度加納浩美さんがゆめ風基金応援歌「風と夢」、「伝えてください」を歌いだすと、突然風が吹き、真っ青だった空に雲が現れ、ポツリポツリと雨が降ってきました。
 加納さんの歌が終わったとたん、ポツリポツリした雨もやみ、晴れ渡りました。
 もしかすると「伝えてください」という歌が、雨を呼んだのかも知れません。たくさんのたましいの無念のなみだとして、かなしみの大きさに枯れ果てた空の泉からわき出る希望の恵みとして…。
 バザーの売り上げは219万3480円ありました。また、豊能障害者労働センターに寄せられたゆめ風基金の救援金は5月13日現在486万9,488円あり、合計706万2,968円がゆめ風基金になりました。
伝えてください あの日のことを
語ってください 何が起きたかを
忘れられない 忘れない あのときの涙
忘れられない 忘れない あのときの笑顔
苦しみの昨日から 歓びの明日へと
祈ってください あの日のことを
歌ってください 何が起きたかを
いつまでも いついつまでも あの時の絆
いつまでも いついつまでも あの時の力
こころからこころへと ひとりからひとりへと
「伝えてください」作詞:永六輔・谷川俊太郎 作曲:小室等
加納浩美さん牧口一二さん
左・「伝えてください」を熱唱する加納浩美さん。秋田出身で神戸市在住の彼女は16年前の阪神淡路大震災に被災し、「ゆめ風基金」設立から積極的に応援参加している。どこにいても、遠く離れていても、つながりたいと願う心をストレートに歌う彼女の透き通った歌声は聴く人を魅了する。「伝えてください」、「風と夢」のレコーディングに参加。真ん中にゆめ風基金副代表理事・河野秀忠さん、左にゆめ風基金代表理事・牧口一二さん。
右・「ゆめ風基金」代表理事。全国各地の小学校、中学校を講演し、子供たちが感性豊かに想像し、ちがった個性を持ったひとが共に生きることのたのしさを伝えてきた牧口さんは、被災した障害者の支援活動を通して助け合うことの大切さを語る。後ろの布幕を書いてくださったのは阪神淡路大震災の被災者で神戸市在住の書道家・左右津安輝子さんです。
野外バザー会場箕面FM実況中継
左・野外のハザー会場。手前は野外ステージとつながり、食べ物の店がずらりとならび、その後ろではかばん、くつ、古着、おもちゃと、関連団体のお店がならぶ。メイプルホール屋内も1階にも2階、地下とバザー会場となり、終日にぎわった。
右・1階ロビーでは箕面FMタッキーが実況放送。豊能障害者労働センターの視覚障害者・杉山幸子さんと副代表・新居良さんが出演。牧口一二さんも出演された。
沖縄音楽なあベリーダンス
左・「沖縄音楽なあ」は沖縄民謡を中心に奥行きと張りのある歌が素敵でした。最後は観客を呼び込んで素敵なおどりがあり、こどもも大人も楽しめるパフォーマンスでした。
右・ベリーダンスはまぶしい女性たちのしなやかな身体全体をふるわせるダンスに観客は圧倒され、見とれてしまいました。華麗なパフォーマンスは、実は大変な身体能力が要求され、日々の練習はとても過酷なものと思いました。この日は晴天で野外ステージの床はとても暑くなっていて、にこやかにふるまわれていましたが、水ぶくれができたということでした。とてももうしわけなく思います。

街頭募金にご参加ありがとうございました。

 先週の土曜日5月14日、大阪なんば高島屋での街頭募金は、50人の方々のご参加をいただきました。
 初夏の暑さでの募金行動でしたが、単にお金のことだけでなく、いま被災地の障害者の過酷な現状と、遠い地でもどこにいてもひとはひととつながっていることを伝えようとする障害当事者のよびかけは、なによりも説得力があるとわたしたちは思っています。
 参加されたみなさん、募金の呼びかけに応えてくださったみなさん、ありがとうございました。
 今回の募金の金額は集計が済み次第、ご報告します。
 次回は5月21日午後1時~5時、なんば高島屋前です。

お詫びと訂正 報告会の日がまちがっていました。

八幡さんの現地報告会の日程がまちがっていました。
お詫びとともに訂正します。
5月21日ではなく20日(金)です

もう一度掲載します。
 下記のように、被災地報告会を開催します。
 ぜひご参加ください。
日時 2011年5月20日(金) 午後6時30分より
場所 市民交流センターひがしよどがわ
   大阪市東淀川区西淡路1-4-18 電話:06-6321-3816

ゆめ風基金理事・八幡隆司さんの被災地報告会

 宮城につづいて、被災地障害者センターいわてが正式に活動を開始し、被災地での実態調査、支援活動が本格化する中で、予想されていたとはいえ震災以前に障害者が置かれていた状況も知るところとなり、支援活動も困難さが増しています。しかしながら、だからこそいま立ち上がろうとする被災地障害者の思いの深さもたしかなものとしてあり、これからの支援活動、復興活動にむけてのエネルギーとなることでしょう。
 下記のように、被災地報告会を開催します。
 ぜひご参加ください。
日時 2011年5月20日(金) 午後6時30分より
場所 市民交流センターひがしよどがわ
   大阪市東淀川区西淡路1-4-18 電話:06-6321-3816

避難所に於ける、障がい者に対する人的支援を含む配慮についての要望案 福島

「被災地障がい者支援センターふくしま」より福島県への要望案が届きました。
福島県知事 佐藤雄平様
被災地障がい者支援センターふくしま
代表 白石清春
避難所に於ける、障がい者に対する人的支援を含む配慮についての要望
この度の東日本大震災におきましては、連日私たち県民のためにご尽力くださり、ありがとうございます。
さてこれまで私たちは、避難所、緊急時避難準備区域において、障がい者の方々の訪問活動を行ったところですが、その中で避難に関して下記のような課題が浮き彫りになってまいりました。
①身体的な障がいをお持ちの方は、設備面、介助面等の不安から、避難所での生活が困難であるとして、避難を諦めている、または避難しないと決めている、という方がいる。
②発達障がいをお持ちの方、またはそのご家族の方は、集団生活が困難である、または周囲の理解が得られないという事から、避難所での生活が困難であると考えている。
③精神障がい者の方、またその支援者の方々は、前回の避難の際に、避難所で周囲の方々の理解が得られず、辛い思いをした経験から、避難の困難さを訴えている。
④同じく精神障がいの方々は、避難所に医療機関との連携がないと服薬等の面で不安となり、パニックになる恐れがある。
⑤聴覚や視覚障がい者に対する情報提供の不足。
以上の状況から、緊急的な避難における避難所には、設備面のみでなく人的支援の必要性、集団の生活が難しい方への配慮などが必要です。こういった設備面等における配慮があるという情報がないと、障がい者の方々は避難自体をしないという判断をされる恐れが多いと思われます。さらには、避難をしたとしても避難所の生活が送れず、避難先を転々とし、その中で体調不良になり、最悪の場合自死を含む死亡者を出す恐れさえあります。
つきましては、緊急時の避難に備え、避難所に次頁の点に関する配慮を行い、そのことを情報提供することを強く求めます。多くの障がい者の方々の命に関わる問題です。ご検討、よろしくお願いいたします。
障がいを持つ方の避難所での生活に関する要望
1.車いす対応のトイレやベッド等の設備面での配慮があること、また介助等の人的支援を入れること
2.発達障がいや精神障がいの特性に配慮し、体育館のような大きな空間ではなく、小さな空間(部屋)に入れるような配慮、及び同障がいに対する理解を求めるパンフレット等を他の避難者へ配布する等の配慮
3.避難所となる場所の近隣に精神障がい関係の医療機関があることの配慮
4.保健福祉、医療面での支援のために、相談員、保健師等の配置に関する配慮
5.その他、障がいを持つ方の避難生活に必要な支援を柔軟に行える配慮
6.視覚障がい者や聴覚障がい者に対し、障がい特性に応じた情報提供が行える配慮
連絡先
被災地障がい者支援センター ふくしま
郡山市桑野一丁目5-17
TEL 024-925-2428/FAX 024-925-2429
メール shienfukushima2011green@yahoo.co.jp

とっておきの音楽祭に小室等さんが特別参加

小室等さん
とっておきの音楽祭は、2001年仙台市で始まった、障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、音楽のチカラで心のバリアフリーを目指す音楽祭です。商店街、ビルの前、公園など街がステージとなり、障害のある人もない人も一緒に演奏し、歌い、踊り、街行く人が観客となります。毎年、県内外から約200の団体・バンドが出演してきました。
 障害のある人もない人も参加し、心のバリアフリーを目指す屋外の音楽祭は全国的にも珍しく、その規模も日本最大といわれています。
今年も6月5日の開催に向けて準備をしていたところ、3月11日の巨大地震で実行委員、出演予定者のほとんどが被災し、家族、友達、仕事、家、故郷を奪われ、音楽祭の開催があやぶまれましたが、たくさんの市民から「今だからこそ音楽祭を」と開催をもとめる声が寄せられ、開催することになりました。
 特別な思いが集まって開かれるこの音楽祭のフィナーレに、ゆめ風基金の呼びかけ人代表の小室等さんが特別ゲストとして参加されることになりました。
 被災地の障害者救援活動をつづける被災地障がい者センターみやぎのスタッフの方々から「とっておきの音楽祭」の話を聞き、ゆめ風基金としても何か協力できることがないかと話し合いました。186グループの参加がありすでにプログラムが決まっている中で2曲分しか時間がないのだけれど、それでも小室等さんになんとか来てもらえないかという実行委員会の願いをおそるおそる伝えたところ、小室さんは「かまわないよ」と言ってくださったのでした。
 小室さんの心意気に、とっておきの音楽祭の実行委員会もゆめ風基金もただただ感謝です。
 前日の前夜祭にも加納浩美さんなどゆめ風基金の支援ミュージシャンの参加も決まりました。
 ゆめ風基金のスタッフも4日5日現地に応援に行くことになり、被災地障がい者センターみやぎのスタッフと交流し、現地の状況を聞かせてもらうことになりました。
 よろこび、かなしみ、いかり、いさかい、わかちあい、わかれから生まれるいくつもの歌を、まるで魔法使いならぬ「歌使い」のように静かに届けてくれる小室等さんが被災地に立つすがたが浮かんできます。
 そしてとっておき音楽祭で歌われるすべてのグループのすべての歌がひとびとの心に流れ、共に生きる新しい町をつくりだす静かな勇気となっていく現場に立ち会えることに、わくわくするというより、涙が出てきます。
ともに生きる、すべてのひとの希望をたがやすために…。
とっておきの音楽祭