大阪府危機管理室に意見交換に行ってきました
ゆめ風基金で行った「大規模災害時における障害者の避難、安否確認についてのアンケート集計結果」(http://yume-kaze.sakura.ne.jp/jititaikekka.html)をお渡しし、それを元に口頭で意見交換を行いました。
ゆめ風基金からは、理事の八幡、事務局の東が出席し、大阪府危機管理室防災企画課の方が1名、災害対策課の方が1名同席しました。
テーマは大きく3点です。
1.避難行動要支援者名簿について、2.福祉避難所、3.防災対策全般についてです。
1点ずつゆめ風基金からの意見の内容を説明します。
最後に4.大阪府危機管理防災室からの回答を掲載します。
1. 避難行動要支援者名簿についてのゆめ風基金からの意見
●避難行動要支援者名簿登録者は、ほとんどの自治体で重度障害者に限っているようだが、軽度障害者も含めてほしい
→軽度障害者ほどサービスとつながっていないことが多く、熊本市の例を見る限りでは、安否確認が不十分であるため。
A あまり障害を広げると、名簿数が多くなり自治会が対応できなくなる。手上げ方式があるので、希望者はそれで名簿に入ってもらうことになる。避難行動同様支援者策定プランは昨年2月に作成し、現在各市町村がようやく名簿をまとめたところ。今後検討していきたい。
●障害者に郵送する要支援者名簿に登録をお願いする文書を、もう少しわかりやすくして、登録率、周知を徹底してほしい
→実際に行政がどのようなことをしてくれるのかが分かりにくい。また、NHKの調査では障害者のうち32%しか要支援者名簿の存在を知らないとされ、障害者のうち21%しか要支援者名簿に登録していないとされている。
(NHKハートネットTV HP
http://www.nhk.or.jp/heart-net/themes/saigai/anq_touji.html)。
A 市町村として色々な場面で周知を図っているが、それでも障害者に届いていない現実はある。
●現在の避難行動要支援者名簿は、避難所に連れて行くという目的しか持っていないように見える。それだけでよいのか防災計画を検討し直して頂きたい
→例えば知的障害の人は指定避難所には行けない人もいる。精神障害者も「集団生活が難しく、避難所に避難が難しい」方が多いため、そのような人たちに、指定避難所へ連れていく行動を促しても意味がない。避難できる避難所の確保とか、様々な手立てが必要。
A 確かにその通りだが、意見として今後の参考にしていきたい。
●要支援者名簿に携帯電話番号の登録を促してほしい
→歩ける障害者は、比較的早期に避難所に避難する。その後行政が安否確認をしようとしても移動していたり、連絡を取るのが困難になる。安否確認名簿には手帳情報を転記するだけでなく、携帯電話番号を登録することが必要。
A 同意方式ですでに同意をもらっている人には携帯電話番号を載せることもある。ただあまり情報を載せたがらない障害者もいる。
Q こちらが言っているのは同意方式の名簿でなく、基礎的な名簿。災害発生の時しか公開しない名簿だから、携帯電話番号も載せるべき。
A 今後考えていきたい。
2. 福祉避難所についてゆめ風基金からの意見
※そもそも、一般の避難所が障害者も避難できるインクルーシブ避難所となっているべきだという話の後で、以下の要望を行いました。
●福祉避難所を一次避難所にしてほしい
→ずっと要望し続けているが、なぜ福祉避難所が二次避難所なのか。大阪府下のほとんどの市町村では、一次避難所での状況を把握してから、二次避難所として福祉避難所を開設するという方針を出している。例えば特別支援学校に通う障害児やその家族は、普段通う支援学校に避難できるくらいにはせめてしてもらわないと困る。熊本では1つとして支援学校が福祉避難所になった例はなかった。
A 確かに大阪府でも支援学校とは福祉避難所協定を結んでいない。ただ熊本のように福祉避難所が機能しないことはないように考えている。
3. 防災対策全般についてゆめ風基金からの意見
●国の方針のままで、実務的には機能するのか。「国の方針はここまでしか書いていないが大阪府はここまでやっていますよ」という防災方針を打ち出してほしい
●障害者支援センターをつくることを防災計画に加えてほしい
→10年以上要望し続けてきたが、何も変わっていない。社会福祉協議会のボランティアセンターは障害者以外の一般の方へのボランティア派遣しか行っていない。私たちは、毎回自分たちで一から被災地センターを立ち上げて、被災地の障害者の支援を行っている。
A 福祉協議会のボランティアセンターの中に作ってもよいのか?
Q それでも良いと思うが、福祉の専門性を持ったスタッフが必要。
A 今後考えていきたい。
●大阪府の防災の取り組みに参画させてほしい
→大阪府ホームページを見ても防災対策のページでは、時折決定事項だけが掲載されてくるだけ。防災対策の検討段階から、ゆめ風基金のような被災障害者支援を続けている団体を参画させてほしい。全国での講演活動も長年続けている。みんなで一緒に防災対策を検討し、つくっていくというように仕組みを変えてほしい。
A 今後も何かあれば連絡してほしい。ただ行政は縦割りになっているので、内容によって、二人のうちどちらが相談できるかは変わってくる。
菅原地区で防災講習会、やりました!
猛暑日が続いていますが、皆様、体調を崩してませんか?大丈夫ですか?
ブログ更新が滞っていまして、すみません。
まとめていくつかUPします。
7月12日の日曜日、東淀川区の菅原地区で、「防災講習会」を行いました。
この地区の皆さんは、防災活動に熱心で、「障害のある人への対応」講習会を、過去にも何度か開いてくれています。
この日も体育会にびっしりと、地域住民のかたが集まってくれました。
最初に、東日本大震災において、障害者はどう過ごしたのか、などを、パワーポイントを使い、長崎がお話しさせてもらい、
そのあとは、「視覚」「聴覚」「車いす」の人、それぞれの対応などを班ごとに実習。
赤星さん、手話サークル・ほたるの皆さん、ご協力ありがとうございました!
10時開始、12時前には終了したのですが、長崎、くらくらめまいがして・・・軽い熱中症になってしまいました。
暑い中、参加くださった皆さん、本当にお疲れさまでした。
皆さんのお住まいの地域でも、障害のある人と一緒に、「防災」を考えてみませんか?
お問い合わせは、「ゆめ風基金」まで!!
(長崎 圭子)
防災関連情報~
「眼の会」の榊原さんから、防災関連情報をメールで頂きました!
以下の通りです。
<震災教訓>「津波、家に戻るな」…データベースで共有
毎日新聞2015年4月18日(土)10:48
◇東北大災害科学国際研究所 ウェブサイトを公開
「津波避難では家に戻らないことが鉄則」「緊急時の声かけは自治体や町内会単位ではなく、
隣近所によるものが説得的かつ効果的」--。
東北大災害科学国際研究所は、東日本大震災の経験を踏まえた避難の心得や、必要な事前対策などの教訓をまと
めたウェブサイト「3・11からの学びデータベース」を公開した。
大規模災害に備えた防災計画への活用が期待される。
データベースには、同大の教授ら約40人が東日本大震災の調査や研究から導いた教訓約100件を掲載。
津波避難▽災害医療▽健康問題--などのカテゴリー別に整理されていたり、自治体▽住民▽医療機関--など
対象者別に検索できたりする。
フリーワード検索も可能。
たとえば「子ども」に関する教訓を調べると、津波を経験したり、居住環境に変化があったりした場合、アトピー性皮膚炎や心の健康への支援が必要な子の割合が高まることが分かる。
「女性」で検索すると、女性特有の月経に伴う症状などが災害によって助長される場合があることなどが紹介されている。生理用品を用意するだけでなく、プライバシーに配慮した配り方などをあらかじめ検討しておくことなど解決策にも言及している。
同研究所の佐藤翔輔助教は
「研究によって得られた知見を端的にわかりやすくまとめることで、『あの時の教訓は何だったのか』ということを一般の方と共有できる」と期待する。
教訓のデータは今後の研究を踏まえ、増やしていく。
データベースのアドレスはhttp://311manabi.irides.tohoku.ac.jp。
併せて明治・昭和三陸地震津波や阪神大震災など過去の震災に関する報告書や学術論文約4000件を収録した「震災教訓文献データベース」(http://edbunken.irides.tohoku.ac.jp)も公開した。【近藤綾加】
まちなか被災シミュレーションのお知らせ
NPO法人 日常生活支援ネットワークの皆さんが、「第8回 まちなか被災シミュレーション」を
2月11日、13時~17時に開催します!
詳しくはここをクリックしてください
今まで、いろんな場所で、「今、地震が起こったらどうするか!?」と、さまざまな障害を持つ人や介助者、ボランティア経験のあるかたもないかたも、土地勘のある人もない人も、一緒に街を歩きながら考えるという、ユニークなイベントです。
今回は、絶体絶命の梅田地下街!
水没の可能性あり、崩落の危険あり、どう安全を確保して、いろんな状態の人と避難するのか?という・・・・。
定員は30名。
障害者、お子様連れのかたも気軽にご参加くださいませ。
「眼の会」 防災関連情報
「眼の会」榊原様より、防災関連情報を頂きました!
転載いたします。
■震災20年 遺族の4割、心理状態回復せず 神戸新聞調査 神戸新聞2015年1月9日(金)
阪神・淡路大震災から20年を前に、神戸新聞社は、震災で家族・親族を亡くした人たちを対象にアンケートを行った。
20年間の気持ちや暮らしの状態をグラフに描いてもらったところ、4割余りの遺族は、今も震災前の水準まで回復していなかった。中にはグラフが底からほとんど上向かない人もおり、心情面を含めた生活の復興が、容易でないことがうかがえる。
アンケートは昨年10月、遺族約900世帯に郵送。
188人から回答があり、うち123人がグラフを描いた。
グラフは横軸に年、縦軸に心や生活の状態を取り、震0災直前を基準(ゼロ)として上側をプラス、下側をマイナスとした。
グラフを描いた人のうち、震災直前の水準を上回った人(現在の状態がプラス)の割合は42・3%(52人)。
ほぼ震災直前の水準まで回復した人も14・6%(18人)いた。
一方で、現在の状態がマイナスの人は43・1%(53人)に上った。
そのうちの約8割は震災以降、ずっとマイナスに沈んだまま。残りの約2割はいったんプラスに回復したものの、再びマイナスに落ち込んでいる。
グラフには、転機となった出来事も書き込んでもらった。
気持ちや暮らしが上向くきっかけとして、最も多かったのが
「子・孫の誕生」で35・8%(44人)。「子・孫の結婚」「趣味やボランティアに打ち込む」なども多かった。
「自宅再建」「仕事の再開・就職」など生活基盤が安定する出来事も上位だった。
半面、気持ちや暮らしが沈む出来事としては、阪神・淡路の後に起こった「家族の死去」「自分自身の病気・けが」「家族の病気・けが・介護」が目立った。
「東日本大震災」を挙げた遺族も1割を超えていた。(武藤邦生)
【「人とのつながり不可欠」 甲南女子大看護リハビリテーション学部の瀬藤乃理子准教授(医療心理学)の話】
子や孫の誕生など家族の増加は、災害の遺族に限らず、気持ちが上向くきっかけとなる。
心の復興には、人とのつながりが不可欠だ。一方、震災前まで回復しないとしている遺族が4割に上るが、
20年の年月が経過する中、さらに不幸な出来事に見舞われたケースも多く、震災の影響だけなのか判断が難し
くなっている。見極めは慎重に行う必要があるだろう。
■有志が助け合いグループ結成 神戸の復興住宅神戸新聞2015年1月9日(金)
【震災20年 被災地から】
阪神・淡路大震災の市営復興住宅「西神井吹台住宅」(神戸市西区井吹台西町1)で、60~80代の有志が、住民を手助けするボランティアグループをつくり、活動している。
代表者らの連絡先を書いたチラシを全戸配布し、「友人と思って気軽に声を掛けて」と呼び掛け、電球交換や悩み相談など身近な困りごとに対応している。(阿部江利)
同住宅は1998年に入居が始まり、11棟に約610世帯約1千人(高齢化率約51%)が暮らす。
約6割が被災世帯で、単身の高齢者も約280人いる。
グループは2009年に発足した「つながり」。
当初5人だったメンバーは、14年10月に協力者を再募集したところ60~80代の17人に。
全員被災経験があり、各棟で役員を務める人も多いが、自治会からは独立して活動している。
須磨区白川台のマンションが半壊し、仮設住宅から移り住んだ代表の小森豊さん(82)によると、
活動のきっかけは、メンバーの元に、高齢者から「ちょっとした頼み事」が相次いだこと。
電球や換気扇のフィルター交換、家具の移動など、一人暮らしや病気などのためできないことが増えていた。
グループは地道に活動を続けていたが、昨年秋にメンバーが増えたのを受け、
窓口となる5人の携帯電話番号を書いたチラシを作って全戸に配り、得意分野に応じて出動している。
過去には、老老介護で妻だけでは夫の面倒が見きれない▽トイレが詰まった▽風呂場の電球が換えられず、懐中電灯で入浴していた▽書類の申請が分からない-などに対応。
認知症による徘徊や、室内での人倒れなど命に関わるケースもあった。
独居高齢者が救急搬送された後、対応に苦労した経験から、「緊急連絡先カード」を作ったこともある。
小森さんは「目指すのは、すぐに『困ってんねん』『助けて』が言える関係。
一度声を掛けてもらえれば、親しくなれるはず。お互いの見守りにもつながる」と力を込める。
中学生プロジェクト(避難訓練本番)
12月1日 摂津二中での
中学生プロジェクト(避難訓練本番)に、
特定非営利活動法人 おおさか行動する障害者 応援センター
コチラ
盲ろう者の支援団体 手と手とハウス コチラ のみなさまと共に招かれました。
校長室で集合です。
お腹にエネルギーを入れながら・・・
「がんばりすぎぬよう」と、声を掛け合います。
・緊張する~。でも緊張感も楽しんでしまおう!
各教室で避難時の注意すること・避難経路の
確認をします。
一生懸命に考えて、わかりやすく説明してくれました。
さあ・避難訓練開始です。
車いすに座るときには、
体勢やクッションの位置まで・・・
生徒さんの優しい心づかいがうれしかったです。
日常生活で、人を支えることなんてないだろうに・・・。
安全にたのもしく階段もおろしていただきました。
避難場所の体育館まで
「車いすっって結構重たいんやな。ちょっとの傾きでもゆれるねんな。
段差は、どうやってあげるの?」と、
キャスターやストッパーの使い方を
ご伝授させてもらいました。
はい。到着。みんなで今日学んだことの報告です。
私に言語障害といわれる言葉に一番おつきあいいただいた
生徒さんも、突然、報告の指令をうけて (-_-;)
人前で急に話すってほんと大変だあ。
でも、体育館でのあなたの声は、ずっと心に残ります。
「今日は、無事おわってよかったです。
また、来年もお会いしたいです」
若い力を信じる力が、我々に託されていることなんですね。
みなさん、ありがとうございました。
ーby ふくもと ちなつー
ずーっと続けてく被災障がい者支援・ポジティブ生活文化交流祭
11月22日
関西と東北をつなぐポジティブ生活文化祭の前夜祭として
BCP研究発表会が、行われました。
BCP とは事業継続計画(Business Continuity Plan)の頭文字をとったもの。
災害などリスクが発生したときに重要業務が中断させない。
また、事業活動が中断した場合でも、伴うリスクを最低限にするために、
平時から事業継続について準備しておく計画です。
2003年に厚生労働省から出された「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」
においても災害時おける福祉サービスの継続という項目が盛り込まれています。
福祉サービス提供事業所においても、災害が起こった時に利用者の状況
確認をすることは大切です。
サービス提供が遅くなるほどその分収入も入らず、事業所の運営は
厳しくなり、場合によっては倒産という事態にもなりかねません。
さらに福祉避難所の問題も。
サービス提供時間帯に災害が起これば、行政の依頼とは関係なく
事業所が自主的に避難所を開設することも想定しておかなければなりません。
災害を意識し、備えをしておくことは非常に大事です。
と、研究会チューター 八幡 隆司 (ゆめ風基金)さんの進行のもと
各班に分かれ、「災害時に、特に障害者は何が困るのか?
またその解決の方法」考えて、みんなで大きな模造紙に付箋書き。
トイレ・薬・連絡・食糧・水・移動などとぎっしりと付箋は埋まりました。
障害種別をこえた活発な議論
でも、災害時はだれとどこに逃げるかなどの
現状を認識するアンケートには、
何も書けず・・・。
背中が寒くなり、ゆめ風事務局員として
情けない気持ちになりました。
その後は、東北からいらした方々と交流しました。
4年たった今だから話せる、
震災当時の情景やお気持ちが、ぽつりぽつりと・・・
「弱者との共生」などという看板は
災害時期にはなくなる。
でも、いや、だからこそ、健常者も障害者も
人として、それぞれの生き場所で
強く弱く、たくましく自分も他人も思いやり、
いざというときに「助けて」「たすけるでー」といえる
関係を日々蓄積しなくては・・・と、この日も学びの一日でした。
翌日11月23日は
長居公園にて第5回ポジティブ祭
天気にも恵まれ、
みんなが笑顔になれる、みんなで元気になれた日でした。
東北と、これまでもこれからも
つながり続けていく、福祉事業所など70団体が参加。
どの店舗にも、ゆめ風の募金箱が設置されてあることに
まずは、改めて感謝でした。
おいしい屋台あり、手作り小物あり、
野菜売りやさん、ワンコインマッサージ屋さんあり・・・
最後は、今年もフォークダンスで盛り上がりました。
また、来年? ありがとう!
by ふくもと ちなつ
中学生プロジェクト(避難訓練に向けて)
11月20日摂津第二中学校に招いていただきました、
特定非営利活動法人 おおさか行動する障害者 応援センター
www14.ocn.ne.jp/~o-center/
盲ろう者の支援団体 手と手とハウスの
www18.ocn.ne.jp/~port-net/TETOTETO.html
皆さんと今年も訪問
まずは、校長先生とご挨拶。
毎年、障害者との交流に、積極的に取り組んでくれて
ありがとうございます。
と、ちゃっかり名刺なんぞをお渡しして・・・
声が出にくい私は、車いすで生徒さんの中に突入。
生徒さんは、突然の乱入?に即対応
教室内大移動に感謝。
避難訓練の時の注意点などを
一緒に考えました。
障害者としてのうれしいことは?と予想外の質問。
それは・・・同じ人間ですから、あなたたちとおんなじかな
と、お答えしました。
この日は、NHKの1.16 阪神淡路大震災20年を振り返っての
番組企画での取材も受けました。
人生初の出来事に、朝からドキドキどきどき
緊張のあまり、何を聞かれたのか、記憶に・・・。
不慣れな未熟な事務局員っぷり、すっすみませんでした。
by ふくもと ちなつ
「眼の会」からの防災関連情報
★★「眼の会」からの防災関連情報です★★
■「船を病院に」活用訓練■
香住高の但州丸 ・医療物資を積み込む香住高生(神戸市中央区で)
大規模災害時に、客船を負傷者、病人らの輸送や避難所として活用する「災害時医療支援船」の
運航訓練が16日、神戸―大阪港で行われた。
海洋科学科がある兵庫県立香住高校(香美町)の実習船「但州丸」(499トン)を使用。
難病患者ら約70人と医療物資を輸送する手順を確認した。
阪神大震災では、停電や断水によって、多くの病院で医療機器が使用できなくなり、
透析患者ら持病を持つ患者の多くが、治療できる医療機関を探すのに苦労したといわれる。
また、被災後のストレスが持病に悪影響を及ぼすなどして「震災関連死」した人は919人に上る。
このため、県内の医療団体やフェリー会社は昨年3月、
災害時医療支援船構想推進協議会を設立。国や県などに船舶活用を訴えてきた。
これを受けて県も、地域防災計画に、透析・難病患者らの輸送や一時的な避難所として
船舶を活用することを盛り込んだ。
今回の訓練は、香住高の教員やNPO法人「兵庫県腎友会」のメンバーらの協力で実現した。
神戸が地震で被災し、日本海から但州丸が救援に駆け付けたとの想定で行われ、
腎友会のメンバーや障害者らが神戸港で船に乗り込んだ。
香住高の実習生はマスクなど医療物資が入った段ボール箱を積み込み、大阪港に向けて出港した。
震災時に小野市内の病院まで移動して透析を受けた経験を持つ明石市の森田繁和さん(66)は
「一度に多数を運べる船はありがたいが、道が寸断された場合、どうやって港まで
たどり着けばいいのかを考えていく必要がある」と話していた。
(浅野友美)(2014年11月18日 読売新聞)
★★眼の会 イベント案内★★
■災害時における、要援護者の理解と支援について一緒に考えるシンポジウム■
~~当事者からのメッセージ~~
テーマ:私が思う、災害対策から福祉避難所について
・五名の違った立場の当事者からメッセージを発信。
・開催日時:26年11月30日(日) 10:00~16:00(受付9:30より)
・場所:神戸市立東部在宅障害者福祉センター 2F多目的ホール
神戸市灘区岩屋北町6-1-4 (JR灘駅南隣接:阪神岩屋駅北に2~3分)
「眼の会」は
視覚障害者がより快適に暮らせる環境創りを目指すべく
・会員、及び視覚障害者を対象とした事業。
・医療、福祉関係従事者、等を対象とした事業。
・世間に向けての視覚障害者の啓発活動。
上記の三本柱を中心に活動しております。
啓発小学校に行ってきました!
15日の土曜日、ゆめ風地元にある「啓発小学校」に行ってきました!
こちらの学校は、「障害者」への理解を深める学習を多く取り入れており、
先日も、講演にお招きいただきました。
今回は、「防災」の勉強。
災害が発生し、小学校の講堂に、いろんな立場の人=「障害者」が避難してきたら・・・?
というテーマで、考えてもらいます。
先生が、素晴らしいパワーポイント資料を作ってくださり、
今まで、児童たちが出会って、または体験してきた「障害者」への配慮について考えます。
車いすの人が避難してきたら?
高齢者が手押し車で来たら?
音に敏感な人はどこがいい?
耳が不自由な人は何が不便なんだろう?
じっとしているのが苦手な子どもがいたらどうする?
ペットと一緒に避難してきた人にどう接する?
など、いろんなケースについて、グループごとに考えてもらいます。
「何が難しい?」と聞くと、
「全部!!」という元気な声が返ってきたり、
「車いすの人は出入口近くがいいよね!」と答えてくれたり・・・。
今回は、「避難所運営ゲーム:ゆめ風バージョン」をさらに要点を絞って、
小学生向けに、やってみました。
いざというとき、子どもたちにも。いろんな役割があること、
例えば「小さい子のお守りをしつつ、自分もストレス発散する」とか
大人の手伝いをするとか。
もちろん、ショックを受けている災害発生直後から落ち着いたら、の仮定です。
大人でも、なかなか、いろんな役割や、配慮が必要だと、なかなか分かりにくいのですが、
一回でも、こうした「避難所運営ゲーム」をやっていると、「命をつなぐため」に自分たちにできることが
たくさんあることに気づいてくれます。
そして、「もしも」のときに、落ち着いて対処できるようになるかもしれません。
誰も弾かずにみんなで助かる、そんな勉強をしてくれたみんな、ありがとう!
皆さんの地域でも、「避難所運営ゲーム」やってみませんか?
一斉避難訓練などが難しい場合、ちょっとした会議室などで、「避難所」をどう運営するのか、
疑似体験できるかも?です。
寒い講堂で、90分の授業を終え、元気に教室へと戻る児童たちが
頼もしく見えました。