■報告⑤:宇和島 NPO センター 山本さん
《センター設立のきっかけ》
宇和島NPOセンターが設立されたきっかけは、今回の総会でインターネットなどの通信部門でご協力いただいた、【ブーシステムの川崎さん】が作られた、災害後の情報共有メールでの繋がりでした。
平成30年7月の豪雨災害時、宇和島市は、土砂崩れ、浸水、停電、長期間に及ぶ断水の他、基幹産業の柑橘農業等が甚大な被害を受けました。また、吉田町では13名の尊い命が失われるなど、様々な面において途方に暮れるような経験をされました。
その後、災害対応、人と人・団体・情報をつないで調整役を担う「中間支援組織」として、発災から1年後に「宇和島 NPO センター」は設立されました。現在は4団体のコアメンバーが中心となって様々な活動をされています。
《活動内容》
佐賀県での災害時は現地に入り支援活動をされました。その他の活動として、地域の海岸ゴミ清掃、センターの事務所を拠点に茶話会を開催。線香花火&キャンドルナイトや、ミュージックケアでは、高齢者や障害のある方々も参加されるなど、地域に根差した活動を展開されています。
防災教育においては、地震体験車など様々な事業を定期的に開催。防災ゼミナールでは、県外の高校生も一緒に語り合う場となっているとのことでした。
また、平時よりサロンや地域活動を通じ、顔の見える安心なコミュニティを形成し、災害時のスムーズな復旧・支援を目指す「ボランティアバンク」を開設され、協力者も徐々に増えているとのことでした。
《今後の取り組み》
山本さんは、ご自身が所属する【吉田町手をつなぐ育成会】としては、障害の分野としてコアの団体として参加しているけれど、宇和島NPOセンターとして障害分野への視点としては薄いと感じていると仰っていました。
「まだまだ始まったばっかりのセンターで、これから作られていく組織です。各団体をつないで、あるいは、それぞれが自分の足で立っていくことをバックアップすることがセンターの役割としっかりと意識して、今後の活動に取り組みたい。」と話してくださいました。