仙台「総会」&「風街フォーラム」行ってきました!

3月28日の土曜日、年に一度行われる「ゆめ風基金定時総会」に参加するため、事務局みんなで仙台へ行ってきました。
「ゆめ風ネット」の皆さんや、当基金の理事たちが出席する中、ゆめ風の2014年度の活動報告や、決算報告などを行いました。
場所は仙台駅から地下鉄で一駅のところです。

(会議の様子です。全国から10以上のネットの皆さんが集まってくれました)
6時半ごろからは交流会です。
全国で活動する皆さんと、年に一回お会いできる貴重な機会です。
当事者・介護者合わせて50人近くが、和やかに、2時間ほど談笑。
散会後は、仙台駅近くのホテルを取っていたので、みんなで歩いていきます。
思ったよりも仙台は寒くないし、しかも高層ビルが立ち並ぶ大都会だとわかって二度びっくり!!
(仙台は、通過することが多かったので・・・お恥ずかしい限り)
翌29日は、今回の総会を主催してくれた「CILたすけっと」の20周年記念&ゆめ風20年共同企画として
「風街フォーラム」が開催されました。
一部では、ゆめ風代表の牧口さんと、CILたすけっとの杉山さんが「障害者運動の先達から私たちが受け継ぐための会」と題し、トークいっぱいの時間を共有しました。
二部は、「津波・原発・障がい者、あの日とこれからと」というタイトルで、ドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々」の飯田監督や映画の出演者をお招きし、被災地の現状を伝えるシンポジウムが行われました。
福島では「ヘルパーが圧倒的に不足しており、夕方5時以降の介護者がいない」とか、
避難するか残るか、今も揺らぐ人たちの苦悩が伝えられました。
「原発事故は今も続いている。収束していない。」とおっしゃる被災地のかたの声は、生で聞くとリアルです。
そうだろうな、と想像しているよりはるかに厳しい現実。
日々、被災しているからこその叫び、です。

(熱心に話を聞く参加者のみなさん)
たくさんの課題があり、それらは実に心が痛む内容です。
ヘルパーの減少など、どう対処すればいいのだろう。
5時以降介護が受けられない現状は、大阪にいてほぼ不自由なく生活している私たちからすると、
お話を聞かなければわからない切実な問題です。
キシキシとひとこと一言が悲鳴をあげている・・・。
私たちは、しっかりと、この日語られた言葉を胸に刻み、大阪でできることを続けて、また全国へ発信し続けねばと
決意を新たにしました。
春休み最初の土日、年度末の土日ということで、新幹線も飛行機も、混み混みで、移動するだけで
体力が削られ、私・長崎、寝込んだりしました。
しかし、あの日からもっと苦しむ仲間がいるし、彼ら彼女らが本当に笑えるのは、もっと先だと。
厳しい現実のその一方で「希望」も、すこし見出されました。
仙台では、震災後たくさんのスタッフ(当事者も健常者も)が一緒に活動するようになったようです。
スタッフの皆さん、準備や圧片付け、本当にお疲れさまでした!
震災の傷跡が、今はもうないように見える仙台市中心部ですが、総会が行われた高層階の建物の窓には
『地震が発生したら窓際には近付かないでください』という張り紙が。
大阪にはない注意書きが、4年前の震災被害を物語っていました。
人は財産。
そして、人から人へ、語り継ぐ物語は、たくさん、たくさんあります。
良かったら、みなさんも一緒に語りあいませんか。
(文責:長崎圭子)

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