hide の救援レポート2014年6月6日№159

●訃報です。
去る5月29日、元大学教授で、長い間、大阪府豊中市の:国障年市民会議:の代表を務められ、被災地障害者支援にも力を注いでいただいた、大谷強さんが、脳梗塞後遺症療養中に亡くなられました。(享年70歳)
6月1日に通夜、2日に葬儀が、京都府宇治市のカゴタツホールにて営まれました。
全障連豊中市大会での記念講演以来のお付き合いでした。
ありがとうございました。
合掌!hide


●東北関東大震災障害者救援本部特集号・自立情報発信基地№9号からの転載。
連絡先
TEL 042-660-7747
FAX 042-660-7746
「被災地は…今」その2:被災地の移送支援は生活支援::高木千恵子(東京救援本部)
被災地でなくともバリアの多い障害者の移動
救援本部に関わるようになってから、車椅子利用者と共に外出する機会が多くなった。
そしてその都度、障害者の移動について考えさせられことに直面している。
先日もある集会に出かけたとき、JR中央線高雄駅を利用することになった。
なんとこの駅の南口には未だにエレベーターがなく、北口におりて炎天下の中南口につながる道路を歩く羽目になった。おまけにたまたま事故渋滞でバスが大幅に遅れ、大勢の方が乗り込んだため、次のバスにと乗車拒否にまであってしまった。
やっと時間に間に合ったその集会で、「高雄駅がねぇ・・・」と交通機関のバリアのことが課題にあがった。
その席上で:都営大江戸線は、ホームから電車への移動は車椅子で介助無しでいける。
だから私は障害者じゃないみたいだ:と話している当事者の言葉が印象的であった。
被災地でない東京の日常であっても、生活の中での交通機関の利用は障害者にとって事前調査が欠かせない。
公共の交通機関があるのか、かつ充分にあるのか、で、そこはバリアフリーになっているのかなどなど外出のたびに確認が必要となる。
更に介助者の確保も加わってくる。
何時でも何処へでも、電車かバスか車か自転車かと自由に選ぶことができる自分に置き換えてみると、本当にしばりの多いことにあらためて気付かされている。
こうした現状からして、被災地の障害当事者達の移動はさらに困難をきわめるだろうと容易に推察できる。
そんな問題意識を持ちつつ、7月に被災地の移送支援の状況をお聞きするために、石巻と南三陸に出向いた。
被災地の移送支援は生活支援である
今被災地では、移動が多くの住民にとって深刻な課題となっている。
その要因は、JRが未だ不通の区間があり、バスで代行していること。
津波で自家用車が流されてしまったこと。
車で送迎をしてくれた家族や近所の方々と離れ離れになっていること。
加えて交通事情の悪いところに建てられた仮設住宅に住んでいること。
更に自治体そのものも被災しているため、交通や福祉の状況把握や対策がたてられないし予算を割くこともできていないことがあげられる。
こうしたいくつもの要因が重なっている。
これは被災地だけでなく、他の地方の町にも言えることだが、電車やバスによる移動に比べて、自家用車による移動が多くなっている。
この自家用車に頼っていた移動が、事態を深刻にしているのだ。
運転をしない・できない方達は、車と人との移動手段を奪われてしまった。
特に高齢者・障害者・子ども達である。
移送支援の利用者の多くは、こうした運転をしない人とできない人、運転はできるが自家用車を失った人である。
しかも、被災地における移送支援は、単なる運転手の役割をするに留まらない。
買い物に出かけられない。
すると食料や生活物資がなくなる。
通院ができない。
すると医者にみてもらえない、薬がなくなる、結果体調を崩す。
家から出られないので人と話す機会がなくなる。
それで孤立し、引きこもりにつながる。
移動が困難であることは、日常生活に支障をきたすことにつながる。
被災地の移送支援は、生活支援である。
したがって、移送支援には通学・通所の見守り、病院の付き添い・車内でのコミュニケーション、生活面での相談、話し相手など生活支援としての役割が求められてくる。
今回訪問した:「移動支援レラ:」さんでは、職員は運転免許だけではなく、できるかぎりの資格を取るようにしているとのことであった。
ちょうど居合わせた職員の方が、ヘルパーや福祉有償運送の運転、そして患者移送乗務員などの資格を取得したと話してくれた。
(今回は終わり、続きます。)
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これまで届けた救援金
301,661,224円(2014年4月4日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,832,139円(2014年5月29日現在)
ただいまの基金残高
243,283,069円(2014年3月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ゆめ風基金の呼びかけ人代表の歌手、小室等さん・こむろゆいさん、呼びかけ人の趙博さんのコンサートが、場所を違えて2日連続して開かれます。
1日目:2014年6月15日午後6時30分より
場所:大阪市淀川区十三本町1-7-27、サンポードシティ5F(阪急電鉄十三駅西口下車)
入場料:2500円
問い合わせ:シアターセブンTEL&FAX 06-4862-7733
        コラボ玉造 TEL 080-3119ー7074、FAX06-6763-0211
2日目:2014年6月16日午後6時より
「小室等コンサート ゆめを風にのせて…」
出演者:小室等さん、こむろゆいさん
ゲスト:趙博さん、はるまきちまきさん
会場:淡路島ワールドパーク おのころ内・レストラン「イル・マーレ」
(兵庫県淡路市塩田新島8-5  TEL 0799-62-1191 FAX 0799-62-4664)
問い合わせ:冒険の森  淡路市楠本314 TEL&FAX0799-74-5879(小南)
        コラボ玉造 TEL&FAX 06-6763-0211
入場料:一般2,500円
        1,500円(障害者と介助者)
        1,000円(高校生以下)
みなさま、ご参加ください。
そしてお楽しみください。
以上!

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