ヒデの救援レポート2013年1月7日№102

ヒデの救援レポート2013年1月7日№102
●昨日のように、今日があり、今日のように、明日がある。
時は、常に新しい。
2013年の新しい時が始まります!
東日本大震災の被災地に、改めて、想いと視線を注ぎます!
お付き合いをよろしくお願いします!hide拝


●「放射線による障がいを持つ福島県民などの健康等に関する影響」
JDF被災地障がい者支援センターふくしま・代表:白石清春
●その2
5:政府や福島県行政が放射性物質に関する本当の情報を出さないので、
多くの福島県民が放射線量の高い地域で生活している実態
(原発が爆発した時に、
文部科学省にある緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)「スピーディ」の情報が
政府に入ってこなかったので、政府は同心円に避難区域を決めてしまった。
それによって、南相馬の人たちは放射性物質が大量に降りつのった飯館村に避難した。
飯館村の住民も放射線量の高い地域で生活していた。
政治家と官僚の意志疎通ができていない日本のお粗末な政治形態を見る。
福島県民の多くは政府や東電、または福島県から派遣された放射線の専門家の講演を聞いて、
「放射線はそんなに怖いものではない」と錯覚してしまっている面がある。
または放射線の恐怖から逃れたいので、わざと平静を装っている面がある。
6:障がい者にとってハードルの高い自主避難
障がい者は避難先での住環境、交通システム、介助体制などが整っていないと避難することは難しい。
そのような点を考慮して、相模原市に旧ケア付き住宅(私が相模原市にいた時分に建設された)を借り受けて避難拠点とした。
今年の5月末に1人の脳性マヒ者が相模原市に避難した。
その他に東京都、新潟県、兵庫県、広島県に仲間の支援を受けて数名の障がい者が避難している。
7:原発事故によって避難区域となった地域から避難する際に、障がい者など多くの人たちが犠牲になっている。
津波や原発事故で多くの福島県民が着の身着のまま避難していった。
避難者の中には障がい者も含まれる。
6万人にのぼる福島県民が県外に避難している。
避難指示命令が出た時に、すべての住民が避難できたのであろうか。
逃げ遅れた障がい者の家族や、高齢者の夫婦が面倒をみていた重度障がい者のいる
家族は、我が子を置き去りにするわけにはいかないと避難区域に残っていた者がいるのではないのか。
人の支援も受けずに餓死した障がい者がいるのではないか。
または、避難区域にあった大規模入所施設の利用者たちは職員と共に
県内の避難所を回って県外の避難所に避難していったが、
その途中や県外の避難所で死亡者が出ている。
家族と共に避難した障がい者や高齢者は、避難途中の過労から、
避難先で大勢が死亡したという。
避難区域にあった病院は、病人を避難させなければならないと懸命に頑張ったが、
酸素ボンベを調達できずに、多くの酸素ボンベを使用していた患者を看取っていったという。
違う病院ではドクターや看護師が逃げてしまって患者だけが取り残されたという。
8:福島県から若い働き手が避難していくなどの状況があり、障がい者関係事業所では
職員やヘルパーの少ない状態が続いている。

私が理事長を務めているNPO法人あいえるの会では、
郡山市内に住む障がい者に対して福祉サービスを提供していく事業を行っているが、
大震災以降、若い職員やヘルパーが避難して行ってしまったので、
その補充につとめているが、なかなかなり手が集まらない状況が続いている。
福島県内にはあいえるの会のような「自立生活センター」が4か所あるが、
どの事業所も似たような問題を抱えている。
また、地震と津波と原発事故にあった南相馬市の障がい者関係事業所では、
利用者が定員オーバーしているにもかかわらず、職員の数が少ない状態になっている。
大震災当初から働きづめだった職員が精神的に疲れ果てて、退職を願い出る者があとをたたないという。
9:福島県内の障がい者関係事業所では農業ができない所がある。福島県内の障がい者関係事業所では、自然に抱かれた農地を耕して美味しい野菜などを市民の消費者の皆さんへ提供して、その収入を利用者さんの工賃に充てていた所があった。
目の前に「野菜を作ってよ」とささやいている農地があるのに……。
農地を前に呆然と立ち尽くす利用者さんたちと事業所の職員たち。
このような理不尽なことがあっていいのだろうか。
その農地のベクレル量が非常に多く農作業ができないので、農地の除染を行うために
放射性物質を吸着するという菜の花やひまわりを植えていこうという活動を行っていった。
ひまわりの茎や葉や根に放射性物質が吸着することは確かめられたが、
ひまわりなどの残滓をどのように処分していくのかがまだ決まっていない。
〓続く〓
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
これまで届けた救援金
228,744,624円(2012年11月13日現在)
内・東日本大震災救援金総額
183,235,539円(2012年11月13日現在)
ただいまの基金残高
258,210,574円(2012年9月30日現在)
その他、届けた救援金
・台風12号関連:   2,942,828円。
・フィリピン洪水関連:1,000,000円です。
●このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある、河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
-----------------------------------------------------------------—
●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
昨年末、とても嬉しいことがありました!
12月18日、奈良県で小さな町工場をやっておられるMさんのことです。
一昨年、知的身体障害のある息子さんを(27歳・Hさん)亡くされ、ゆめ風基金のことを新聞でお知りになり、東日本大震災の折りには、一般的な支援ではなく、Hさんの遺志として、ゆめ風基金に託したいと、突然おいでになり、
話し合いの後、ポンと封筒に入った、現金50万円を差し出されたのです。
昨年は、100万円でした。
2年連続の嬉しい訪問でした。
兄弟で経営していた会社を退職され、退職金の一部だとのことです。
今年春には、新しい会社を設立するから、これからも、末永いお付き合いをと、
深々と一礼されて、サッとお帰りになられました。
この不景気な世の中、人間を信じることの大切さを確信させる行為ではありますまいか。
お連れ合いさんも、奈良県で小さな、障害者作業所を運営されているとのことでした。
本当に感謝です!
本当に嬉しいことです!
以上!
ヒデの救援レポート2013年1月7日№102

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です