★12月8日、自立生活センター【夢宙】の10周年記念イベントに参加してきました!
方向音痴で、大阪に住みながら大阪地下鉄の経路なんて全く知らない事務局員福本。
まずは、イベント会場の住之江公園区民センターに着き、ほっ。
エレベーターが開くと、おおー!
「義理人情と恩返し」と書かれた巨大ポスター。
黒いスーツで身を包んだ方たちにお出迎えされる。
目の前に広がるパーティ会場は、車いすユーザーで埋め尽くされている。
やっぱりここだと再び、ほっ。
少しおどおどしながら席に着く。
「出会い・つながり・夢宙色!!!」のアナウンスと、巨大スクリーン映像で
パーティのはじまりぃ~。
ごちそうに気を取られるものの、次々と出される催し物に心が奪われる。
祝辞、乾杯後、夢宙に関わる星屑たち-「スターダストメモリー!」と題したメンバー紹介をかねたビデオ映像が映し出される。
夢宙メンバーが企画、監督、編集、出演した本格的パロディドラマに観客は沸いた。
トークショーでは、「夢宙」の歩んだ10年は、同時に障害者運動の歴史を語るものだと実感。
宴もたけなわ、代表・平下 耕三氏の声が、耳に飛び込んでくる。
「長く続けられたのは・・・人を過信せず、少しずつその人その人を認めてきたからかなー。
そこに場所ができる」と。
夢宙は「経験で人は強くなれる。そんな人と人がつながった場所で、人はより豊かに生きれる」ことを示し続ける自立センターなのだ。
これまでも、これからも。
パーティ会場で影を薄くさせるのが得意な福本。
が、メガネが似合う優しい面持ちに引き寄せられ、
「あのー。ジョニーって?」と勇気をふるって話しかける。
「あっジョニーはピット名。夢宙では、みんな、あだなで呼び合ってる。
けんかになりにくいし、障害者も健常者もあだ名だと外部の人間に個人情報が流れにくいでしょ。」
「なるほど。あのー。いろいろお聞きしたいんですが、私、話すので苦手で。一つだけ伺います。
これからの、夢宙の展望は何ですか?自立生活の向こうにあるものは?」と聞く。
「向こうですか・・ふーん。難しい。ただ、自立は人として当たり前のこと。成人して親元から離れ、
一人で生計を立て、暮らすことは、人間を成長させる。
それは、健常者も障害者も関係ない。障害者が施設にいることはおかしいでしょ」
とのジョニーさんの言葉に大きくうなずく私。
私は・・・若いころに家を出て、3年後に結婚。
その後は育児、夫との死別経験後、ゆめ風基金で非常勤をしながら、
今、二度目の自立生活をしはじめている。
きっとこの姿を見せることが、まだ自立していない息子への、
親としての思いをしめすことになるのだろう。
「人として・・・・」ジョニーさんの言葉を胸に私は明日もゆめ風に向かう。
この日、私は夢宙と出会い、昨日までの自分と少し変わった障害者のひとりになった。
みなさん、夢宙にはおきをつけて―笑―
事務局員:福本