ヒデの救援レポート、2012年8月27日

ヒデの救援レポート、2012年8月27日:84
河北新報7月18日版の記事より
被災者の心に癒やし 仙台・精神障害者らのピア・サポート
電話相談・集い開催・障害の有無超え悩み共感
 仙台市内の精神障害者らが東日本大震災後、被災者の悩みを聞く電話相談を行ったり、語り合う集いを開いたりしている。精神に障害がある当事者同士によるピア・サポートは震災前から行われていたが、うつや不眠などの経験を基に、障害の有無を超えた新たな支えあいを目指している。
 震災後、自分たちも何か被災地の役に立つことをしようと、仲間と電話相談を始めた宮城精神しょうがい者団体連絡会議宮精連議長の山本潔さん(53)は、昨年6月に始めた電話相談心のピア・サポートへの思いを語る。
宮精連は、NPO法人ゆめ風基金(大阪市)の支援を受け、仙台市の精神障害者らでつくる自助グループ心のネットワークみやぎ・佐川美紀会長などと共同で同市太白区のアパートに事務所を設けた。
 福祉施設などで電話相談をしているスタッフから研修を受け、10人弱で相談を受け始めた。月~土曜の午前10時~午後4時、2~3人が電話の対応に当たっている。昨年夏までは宮城県沿岸部の被災者からの電話が多く、その後は精神障害者からが多くなった。
 これまでにかかってきた電話は約800件。じっくりと話を聞き、共感する傾聴を基本姿勢としており、話し手は自分の価値観を否定されることなく、思いを打ち明けることができる。
 眠れないので、飲めない酒を飲んでる。被災者からのそんな相談には、お酒は眠りを浅くしてしまいますよなどとアドバイスもする。うつへの対応を尋ねられたときは、自分の場合はと断った上で体験を話す。事業は来年5月ぐらいまでを予定している。山本さんは電話をかけてくる方は、精神的なつながりを求めている。共感することが、寄り添うことになると話す。
 心のピア・ポートでスタッフをしている吉村心語さん(62)は昨年8月、仙台心のケア研究会を結成し、10月に仙台ピアカウンセリングの集いを始めた。専門家は入らず、参加者が順番に自分の病気や悩みを話す。話したくない人は、人の話を聞くだけでもいい。震災などで不安を抱えている人たちにも参加を呼び掛けている。
集いは、仙台市青葉区の市福祉プラザで月1回のペースで開き、3回に1回は一般市民も参加できるオープン形式を取っている。オープン形式も含め、これまでに10回開催され、計105人が参加した。吉村さんは集まることで、同じように悩んでいる人の話を聞くことができる。障害のあるなしにかかわらず、聞いて、話すことが癒やしになると語る。
 仙台市内ではこのほか、震災前から複数の団体が定期的に集うピア・サポートに取り組んでおり、心のピアサポートや、NPO法人仙台市精神保健福祉団体連絡協議会・仙精連などが紹介している。
 連絡先は心のピアサポートが022-308-6067、仙台ピアカウンセリングの集いは080-3328-7186、仙精連は022-214-2858
以上
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた基金残高、012年5月31日現在300439625円。東日本大震災救援金額は、7月30日までに、175209050円です。
これまでに支援した団体、個人への金額は012年7月30日現在223547749円です。その他、台風12号被災地に、2942828円。フィリピン洪水被災地に1000000円の支援をしました。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
 東北被災地の生活再建を応援しましょう!Tシャツ・下着・シーツ・扇風機・鍋・食器・タオル・洗剤・家具・車いす・介護用品など!新品または、新品同様のものをお寄せください!お願いいたします!
●すばる福祉会、東北大震災救援市民会議電話、0798-53-0122
住所・兵庫県西宮市上大市5-1-8 すばる福祉会
あなたも現地の活動に参加できます。
 すばる福祉会は月末に被災地にバスを走らせています。金曜日夕発・日曜日帰着・参加費15000円
被災地では、まだまだ支援活動が必要です。すばる福祉会は、被災者を直接支援する活動を展開していきます。活動範囲は、福島県・宮城県・岩手県です。
 すばる福祉会の救援活動・仮設住宅での交流活動・被災地のみなさんの元気と希望を支えたいとの思いから、仮設住宅で茶話会をしてまわります。宮城県南三陸町では、毎月末の日曜日にイベントを開催しています。・中略・
すばる福祉会は、毎回出店し、なじみのみなさんとの友好を温めながら、タコ焼きの販売と盛り上げに一役買っています。生活物資を届けます。商店もスーパーもすべて破壊されているので買い物は何十キロも離れた街まで行かねばなりません。高齢者は特に困っています。
 私たちは、仮設住宅を回って生活物資を届けてまいります。被災者のみなさんは、すべてが流されちゃったからね。欲しい物がたくさんあるよと。必要な物を手に入れることが難しい人たちに、物資を届けます。被災者のみなさんは、すばる福祉会の到着を待ち望んでいます。・後略・
相楽西部障害者福祉連絡協議会機関誌相楽その7巻頭文
連絡TEL0774-93-3277、FAX0774-93-3271
●震災から1年、被災地の現状は…
 未曾有の災害をもたらした東日本大震災から1年余り、先日被災地に行く機会をいただき、宮城県と福島県の今を見てきた。財力のある商業施設や企業は、経済産業の停滞による情勢の悪化を最小限にとどめるため復興を急ぎ、被災地のために尽力されている。また規模が小さくても復興へ向け踏み出されたというニュースを耳にすると、その計り知れないたゆまぬ努力に逆に勇気をもらえる。
 しかし、実際に復興が進み、また進めることができるのはごく限られた部分で、被害の規模・地理的・資金的な問題で、援助・支援の手が行くことが少ない地域もたくさんあることが今回現地を見てわかった。
原発事故により住んでいた地域を追い出された人々は、もしかするともう戻れないかもしれないという絶望にも近い状況で避難生活を送られている。早く故郷に帰りたいという思いから、もともと住んでいた地域に少しでも近い環境を求め、用意された仮設住宅ではなく、海が見え潮の香りのするいわき市などで生活をされる方も多いと聞く。
 望郷の思いが人々を突き動かす。でもそこには放射能という大きな壁が立ちはだかっていることにやるせなさを感じる。物理的な支援に加え、不自由な生活を強いられている方々への精神的サポート体制を早急に整備して行くことが必要であると強く思う。
 現在相楽では被災地の授産製品の購入・販売を継続して行っている。復興にはこれから気の遠くなるほど時間がかかる。できることから応援していく必要があることを今回再認識し、現地の要望に応じた支援を今後も引き続き行っていきたい。K・M
以上。

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