ヒデの救援レポート、012年7月17日

ヒデの救援レポート、012年7月17日:79
遊び雲 心Tシャツ
 ゆめ風基金の理事で、被災地障害者センター・こうべの代表者でもある、福永年久さん(脳性マヒ者)が、先日のゆめ風基金理事会に介護者と共に颯爽と登場されて、一大演説を披露!
 福永さんと言えば、17年前の阪神淡路大震災の折に、被災障害者はもちろんのこと、障害者市民には日頃から差別的視線を投げかけていた地域住民被災者を丸ごと救援するために、獅子奮迅、破れかぶれ救援活動を展開した伝説を持つひとでもあります!
 hideたちが送り込んだ救援ボランティアには、救援する相手に対しては一切の差別をすることを禁止。言うことを聞かない奴は追放するから、とっとと帰れと宣言していた。甘い考えでいた救援ボランティアたちは、震え上がったものでしたね。
 大阪の救援本部にも、被災した我々が支援を要求するのは権利であるとも言い張っていた。その福永さんが、ややテレながら、こんなん作ったんやとhideたちに披露してくれたのがホワイトのTシャツ!
 サイズは、MとL寸あり。胸には、赤い文字で、自然災害に負けないとあり、その下に、筆太で心と、墨痕鮮やか。福永さんの渾身の直筆。一枚・千円とのこと。
 まぁ、あんまり金にはならんやろけど、売り上げを東北の仲間に届けるんやと、福永さんの心意気がピカピカ! hideと福永さんの付き合いは、50年になんなんとする。思わず、ヨッシャーと、MとLを2枚ずつ買ってしまったよぉ!(笑)
 みなさん、よろしければ是非ともお買い上げくださいませねー!
 ゆめ風事務所でも扱っておりますが、遊び雲・連絡TEL・0798-75-6340まで!モシモシを!
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以前にもお知らせした、被災地障がい者センター石巻の機関誌「にょっきり」(プロジェクト事務局発行)が2号目を発行しました。無料です。
連絡TEL&FAX0225-25-5388
○詳しいリポートは、続報で。
○編集後記の一部
今回は前回よりもアイデアが早く浮かんだ気がします。外に出やすい気候になってくるし、もっと動きまわろうと考えています。あと連休太りした気がするので泳ぎにでも行こうかな…。石森
●これまで届けた救援金178,547,749円(2012年6月7日現在)
内・東日本大震災救援金総額130,209,050円(2012年6月7日現在)
ただいまの基金残高290,907,921円 (2012年4月30日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のhideの風景
つうしんほんじゃら号外より○発行人・おーまきちまき(おーまきちまきさんは、神戸在住の音楽家で、ゆめ風基金の各種イベントの協力者で、ゆめ風基金呼びかけ人のおひとりです。)
震災・原発、雑感
○3・11から1年過ぎました。被害にあわれた人、大切なひとをなくされた人、まだお別れもいえないね…生活がたちゆかない、仕事もない、住むところも…どんなにつらい思いをしてはるか、とおもいます。
阪神淡路大震災から17年がたちますが、まだまだ解決にはいたっていないと感じています。去年は2回東北の方に行って、いかに広い地域で甚大な被害があったか、息をのむありさまでした…。いったい、どれだけの時間が復興に必要だろうか、気のとおくなるおもいがします。
○友人の逮捕
 友人のFさんが逮捕されました。免許証不実記載、同行使レンタカーを借りた免許証の住所と実際に居る住所が違ってた~ えっ!? そんなことで逮捕されちゃうの?というような内容の罪?です。
重度障がい者のヘルパーさんの仕事をしてはって、この間、福島にボランティアにいってはる人なんです。ばくだんつくるような人でもないのに…Fさんは、反原発を表明してる人。反原発運動にひびをいれたい思惑が、みえるとおもいます。
 うちは、もちろん原発なくしたいです。実際なくてもやっていけるというのもそうやろ、とおもう。じゃあ何で、ちょっと考えたらとり返しつかへんとわかる、そんな危険なものを、生んできてしまったんやろか。それって、傍観者でも被害者でもなく当事者として問われてるんやないか、というきもちがある。
○どんな社会にすれば
 以前、有機農業キャンプでみた映画で、農薬かけながらお米をつくってるお百姓さんがそんなん、うちらかってクスリなんか、かけん方がええのはわかってるねん!けどむりやんか!都会のもんは好きにいいやがって…じゃあおまえがやれよ、とも聞こえたーと語っていたのをおもいだします。原発つくってもうけた企業が、こんどは自然エネルギーでもうける算段をしてる、という指摘もそうやとおもう。ほんでもって、それを否定するとなると、右肩で上がっていかないとコケてしまう経済システムがだめやとおもう…っていうか、ほんまに破綻しかかってる。どういうシステムにすれば…??
福島県民として大飯原発再稼動に関してもの申す
○福島県民、白石清春(脳性マヒ者)被災地障がい者センターふくしま代表
その1
 忘れもしない昨年の3・11東日本大震災で、今まで安全神話のもとに稼動続けていた福島原発の1号機から4号機まで壊れてしまい、莫大な量の放射性物質が福島県内、近隣地域にまき散らされた。
その当時、私は被災地障がい者支援センターふくしまを立ち上げて、被災地障がい者支援で毎日のように福島県内を動き回っていた。放射性物質が大量に降りつのった飯館村にも何回も通った。だいぶ外部・内部被ばくを受けただろう。原発が爆発した時、政府は同心円上に避難区域を設けて避難指示を出した。
 文部科学省にある緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムスピーデイの情報が政府に入ってこないなか、政府判断によって南相馬の人たちは放射性物質が大量に降りつのった飯館村に避難した。飯館村の住民も放射線量の高い地域で生活していた。
 政治家と官僚の意思疎通ができていなかったのは非常にまずいことだろう。スピーデイの情報は日本政府に入っていなかったが、アメリカにはその情報が逐一入っていたという。チェルノブイリの放射性物質の拡散状況を見ても全然同心円にはなっていない。
 避難指示命令が出た時に、すべての住民が避難できたのであろうか。逃げ遅れた障がい者の家族や、高齢者の夫婦が面倒をみていた重度障がい者のいる家族は、我が子を置き去りにするわけにはいかないと避難区域に残っているのではないのか。人の支援も受けずに餓死した障がい者がいるのではないか。
 または、避難区域にあった大規模入所施設の利用者たちは職員と共に県内の避難所を回って県外の避難所に避難していったが、その途中や県外の避難所で死亡者が出ている。家族と共に避難した障がい者や高齢者は、避難途中の過労から、避難先で大勢が死亡したという。
 避難区域にあった病院は、病人を避難させなければならないと懸命に頑張ったが、酸素ボンベを調達できずに、多くの酸素ボンベを使用していた患者を看取っていったという。違う病院ではドクターや看護師が逃げてしまって患者だけが取り残されたという。
 福島県内の障がい者関係事業所では、自然に抱かれた農地を耕して美味しい野菜などを市民の消費者の皆さんへ提供して、その収入を利用者さんの工賃に充てていた所があった。目の前に野菜を作ってよとささやいている農地があるのに…。農地を前に呆然と立ち尽くす利用者さんたちと事業所の職員たち。このような理不尽なことがあっていいのだろうか。
 放射性物質の影響から福島県の産業は大ダメージを受けた。今まで企業の協力によって下請け作業等いただいていた障がい者関係事業所は、企業からの作業が入らなくなって、利用者に支払う工賃が少なくなっている現実がある。南相馬の事業所では力を合わせて平和の願いをメッセージに込めたカンバッジを作って、つながり∞ふくしまプロジェクトを通して、インターネットを通じて全国的に販売していく活動を行っている。自らの自主的な生産・営業活動でなんとか事業所を運営している。
その2に続く

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