2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第一組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第一組
(2012年6月4日~10日)
2012年6月11日
畑 俊彦
桐間智弘
 今年度も昨年に引き続き、東日本大震災障害者支援・岩手県プロジェクトが始まりました。このプロジェクトのトップバッターとして、メインストリーム協会から畑と桐間が岩手へ行ってきました。今回やってきたことは大きく分けて3つのことです。
 1つ目はTRYのノウハウを伝えることです。具体的に今まで開催されていたTRYの趣旨や自分の経験から募金のやりかたや運営方法等のアドバイスをしました。
 2つ目はバリアフリーチェック。被災地障がい者センターいわてが拠点を宮古市に移し、周辺の夜のバリアフリーチェック(飲み屋)を行いました。
 3つ目は「あきんど市」への参加です。被災地障がい者センターみやこの事務所周辺の商店街のイベントである「あきんど市」(復興市)への協力参加です。
 これらのことを行ってきましたが、やはり盛岡をはじめ、宮古でもまちなかで重度障害者を見ることはありませんでした。今後みちのくTRYをやっていくことで、多くの団体や施設などを訪問し参加してくれる人を集め、岩手でも重度障害者が当たり前にまちなかに出ている風景になって欲しいと思います。
●2012,6,4(月)13:00~19:00
「みちのくTRY会議」
出席:八幡、川畑、川口、畑、桐間、岡村(ゆうのゆう)、広瀬
・日程変更→8月19日(日)~31日(金)
・全体スケジュール(案)
09:30~移動
11:30昼休憩
13:00~移動
15:00~小休憩
15:30~移動
17:30移動終了
・みちのくTRY全日程(予定)
19日スーパー堤防から出発
10:00セレモニー、出発
11:30休憩
13:00移動
15:00移動終了
休暇村で宿泊
20日
09:30宮古市市役所へ向けて出発
16:30宮古市市役所到着
   要望書提出
駅前で野宿
21日
09:30つがる石でアピール
00:00とよまねへ向けて移動
00:00とよまね到着
とよまねで宿泊
22日
09:30山田町役場へ向けて移動
15:00山田町役場、山田共生会
山田町で宿泊
23日
09:30
吉里吉里で宿泊
24日
09:00大槌町役場へ向けて移動
12:00大槌町役場到着
00:00釜石役場へ向けて移動
00:00釜石役場到着
車で抜けれなければいけないトンネル
釜石で宿泊
25日
09:30唐丹駅へ向けて移動
00:00
00:00唐丹駅到着
唐丹駅で野宿
26日
09:30道の駅三陸へ向けて移動
00:00
00:00道の駅三陸到着
27日
09:30大船渡へ向けて移動
00:00移動終了
○○で野宿
28日
09:30移動開始
11:00大船渡市役所到着
00:00陸前高田へ向けて移動
○○で野宿
29日
09:30陸前高田へ向けて出発
00:00陸前高田到着
陸前高田で野宿
30日
09:30一本松に向けて出発
00:00一本松到着
00:00作業所すずらんとかたつむり作業所との交流
00:00セレモニー
00:00車で盛岡へ移動
盛岡で宿泊
31日
09:30岩手県庁へ向けて出発
00:00岩手県庁到着
注:会議時に詳細が決まっていないものは00:00にしている。なお上記スケジュール案は6月4日現在のもので、今後変更する場合もあります。
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TRY会議の様子
●みちのくTRY~復興に向けて障害者も住める街づくり~
TRYとは
 1986年に始まった。主に鉄道のバリアフリー化を訴え、車椅子で旅をするイベントです。今まで全国各地を旅した歴史があります。
 大阪~東京、福岡~東京間のバリアフリーを訴え障害者のイメージを変える歴史の1ページとなりました。
 この夏、岩手県宮古市から陸前高田市までのおよそ150㎞を歩き、みちのくTRYを行います。地元の障害者や沿岸部の人たちを交流しながら、障害者も住めるまちづくり・復興を目指して歩きます。
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盛岡での募金の様子
6月6日(水)
朝:朝礼、看板作り
盛岡募金@大通りのミスタードーナツ前
13:00~15:00
募金集計 \15,756-
備考:平日の2時間でこの金額は予想以上に良かった。
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募金集計の様子
これから募金での留意事項
募金箱3,4個、看板2,3枚追加
交差点を4か所抑えたい
●6月6日に行ったこと
 TRYについての書類作成にアドバイスをする。
 それと粟津さんの家に訪問し、近況報告を聞く。
 昨年行っていた夕食作りの当番を復活させるかどうかを決めている段階。
●6月7日に行ったこと
 9時~ミーティング。その後訪問者の対応。
 13時~宮古市の相談支援事業所、宮古市特別支援学校、社会福祉協議会のボランティア派遣センターを訪問し、TRYの参加者や県内ボランティアを募集した。社会福祉協議会のボランティア派遣センターMADでは宮古市だけなら協力できると言ってくれました。
 しかしこういった意義のあるイベントは市民を巻き込んで行うイベントであって欲しいと言うことや、他の地域にもこういった団体があるのでそちらにも行ってみてはとアドバイスを頂いた。
 そして商店街のバリアフリーチェックを行った。普通にバリアフリーチェックをするのは、面白くないので自分の趣味であるお酒を飲むという得意技と合わせて、居酒屋のバリアフリーチェックも行った。
 一件目に行った居酒屋では、車いすと言うことで入店を拒否された。商店街の近所付き合いもあるのでその場は立ち去った。
 二件目に行った居酒屋では段差無く、車いすのままスムーズに入ることが出来たが、カウンターと座敷の居酒屋だった。店員がいい人で障害者のことも理解していて居心地が良かった。
 三件目にスナック行き、ママはTRYの話を真剣に聞いてくれた。
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居酒屋のバリアフリーチェックの様子
●6月8日
・宮古会議
 翌日のイベントである「あきんど市」に被災地障害者センターみやこも出店すると言うことで話し合った。TRYの分かるビデオ上映、ゲーム、カラオケ等を通して、以前支援をしていた人達を巻き込もうと考えた。
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宮古会議の様子
宮古会議を終えて新人スタッフ歓迎会へ
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歓迎会の様子
●6月9日
「あきんど市」
 宮古の祭りですが、残念ながら障害者はいませんでした。今後の復興計画に障害当事者を入れて、重度の障害があっても地域で住みよい社会を目指していくためには、地元で障害当事者を見つけることが最優先だと思った。
また、地域の人はみなさん、障害当事者にでは無く介助者に話しかける。介助者が障害者を祭りに連れて行っているのではなく、障害当事者が主体性を持って、介助者を使って遊びに来ていたのである。
 そんな障害者主体の考え方を広げていくのも大切だと思う。まだまだ障害者が住みにくい社会だと思うが、この当事者派遣プロジェクトで県外の自立生活を行っている人達が行くことにより、少しずつでも障害者のイメージを変えていければと思う。
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あきんど市の様子

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