ヒデの救援レポート、2012年6月4日

ヒデの救援レポート、2012年6月4日:73
尊厳死法に関する、大急ぎの学習会のお知らせ
 hideたちは、東日本大震災被災障害者支援に必死のパッチ。ひとの命にかなわぬまでものつながりを求めていること。震災で亡くなった人たちに想いをいたしていることをよそ目に、国会ではコソコソと優生思想のカタマリ、尊厳死法案が、議連の手によって上程されそうになっています!
 命の序列化、終末期の医療打ち切りを医師が判断でき、その結果には免罪されるという、酷い法案です。人工呼吸器外しも、対象に入ってます。
 バクバクの会では、緊急に、尊厳死問題を知ろう!勉強会を呼びかけています! 参加費無料です。ぜひ、おいでください!
6月30日(土)午後2時から4時
みのお市民活動センター
尊厳死ってどういうこと。終末期ってどういうこと。尊厳死を法制化するって、どういう意味があるの?
講師、八木晃介さん・京都花園大学・社会学教授
交通、北大阪急行千里中央駅からバスが便利です。
問い合わせ・TEL072-724-2007
人工呼吸器をつけた子の親の会事務局
 野崎参りは、屋形船で参ろうの歌で有名な野崎観音で、5月の連休の間、ゆめ風基金のパネル展示を行いました。「その時、障害者に、何が起きたのか」がテーマです!
 それぞれがゆめ風基金呼びかけ人である、3日には河内音頭の河内家菊水丸さんが、4日には落語家の桂文福さんが来場してくださり、観音様を祀ってある慈眼寺境内は、ゆめ風基金代表の牧口との軽妙なトークと相まって、人びとで溢れ返りました!!
 その野崎観音がある大阪府大東市からの依頼があって、5月11日に人権週間の催しのひとつとして、主催・大東市、協賛・ゆめ風基金でトークとコンサートのイベントが行われました。
 テーマは、野崎観音の時と同じです。ゆめ風基金パネルも展示して、被災地の障害者団体の物品も販売しました。コンサートはゆめ風基金呼びかけ人のひと組・紙ふうせんの平山&後藤ご夫妻です。イベントそのものは、2時間で、前半の1時間はゆめ風基金代表の牧口からの被災障害者支援の呼びかけ。後半は牧口を加えた紙ふうせんのライブです。
 市主催なので、参加費は無料。そのせいもあってか、1000人を超える参加者が集まりました。今時、1000人を超える集まりは、珍しいでしょう。それも、人権課題がテーマの集まりに。
 ライブの中で、後藤さんが阪神淡路大震災での記憶を淡々と語られていたのが、強く印象に残りました。それは、大震災の時に平山&後藤さんのご両親が被災され、家屋全壊となって、仕方なく大阪府吹田市で3家族全員で、1年間共同生活をされた経験があり、その中から、今までのような考え方では駄目だ。ひととしてのつながりの生き方、暮らし方を創り出さねばと考えたそうです。
 今回の東日本大震災においても、素早く、被災地を訪ねられたそうです。それにしても、お二人のハーモニーは、素敵で素晴らしかった!
 hide個人としては、「冬がくる前に」が胸に来ました。音楽オンチのhideには、珍しいことです。(笑)
 ところで、1000人の老若男女が参加とレポートしたいところなんですが、残念ながら、会場には若い人たちの姿はほとんど見かけられませんでした。人権という文字は、若い人たちには、重苦しいのかなぁ?老若男女ではなく、中年以上の高齢者の女性の方々が主流でありました。ニッポンの人権はどうなるんでしょうね!老爺心ながら、グチをこぼしたくなりました。hideの杞憂であればいいのですが!!
 市主催だから、仕方がないのですが、市長あいさつがあり、これも、木で鼻をくくったような紋切り型。あ~あとため息モン。そんなこんなで、ゆめ風事務所のスタッフは休みの神様に見放されて、愛おしい連休はバイバーイと去って行ってしまいました!
 大東市とゆめ風基金を結びつけたのは、長年、大東市役所で人権施策畑を勤め上げ、最近定年退職をされたNさん。このNさんとhideの付き合いは古く、Nさんが高校生の頃から続いて来ました。別名をイラチのNと陰口を叩かれながら、人権一筋を通してきた人物です。イベント当日も、あれこれとイラチの口出しをしては、若い市役所の職員の苦笑と迷惑顔をプレゼントされていましたが、筋目はキチンと通っていました!
 hideは、そんな、イラチのNさんが大好きなんだから、困ったことです!時間は、友情と義理を育てますね。(笑)
ただいまの基金額288046817円(2012年2月29日現在)
これまでに支援した団体、個人への金額、支援総額は、5月2日までに東北関連で、129999050円になります。台風12号関連、2942828円。フィリピン洪水関連、1000000円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
 吾亦紅と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、われも、また、赤い吾亦紅と咲くのです。
ずっと、つなぐ○上映会&シンポジウム
○今、被災地で起きていること。今、被災地から伝えたいこと。震災半年後の被災地の人々を記録したドキュメンタリー
東北再興の記録3.11と、気仙沼で実際に起こったエピソードをもとにつくられたアニメーション気球に乗ったオーケストラの西日本初の上映会です。
併せて、被災地で活動を続ける神戸のNPOやボランティア団体から、東日本大震災から1年が過ぎた被災地の今を聞きます。
6月23日○開場、午前11時30分~午後4時○参加費1000円
会場:兵庫県立美術館ミュージアム、阪神岩屋駅・JR灘駅から、徒歩10分
○TEL、078-262-0901
問い合わせ・NPO法人市民基金・こうべ
○TEL、078-230-9774FAX、078-230-9786
震災を風化させない、こうべは忘れない、ずっと
○多くの人々のいのちやくらしを一瞬にして奪い去った東日本大震災発災から1年が過ぎました。津波被害の大きかった沿岸部の町では瓦礫処理さえもままならず、また放射能汚染の影響下にあるふくしまの状況はさらに深刻で、復興という言葉がむなしく響くばかりです。被災者に対する支援のニーズも幅広い分野に広がっており、引き続き多様な人々の協力が欠かせません。
 一方、被災地以外の多くの人々にとっても、この震災は自分自身の生き方や価値観の問い直しを迫られた出来事ではなかったでしょうか。しみん基金・こうべでは、東日本震災被害者支援ボランティア活動基金・愛称ずっとつなぐ基金・を創設して、助成事業を通じた継続的な支援を行っていくとともに、被災地の内外や支援団体間のネットワークづくりのバックアップをしていきます。
 このイベントでは、被災地から遠く離れていて風化しがちな意識を映像を通じて振りかえり、想いを共有する場をつくることで多くの人々の想いを重ね合わせ、その収益金を同じ震災を経験したこうべ発のボランティア団体に託することで、被災者への支援につなげていくことを目指しています。
友遠方より来る、また楽しからずや!
○5月21日、新しく引っ越したゆめ風事務所に一番乗りの、遠方よりのひとが訪れてくれました。hideとは、長年の付き合いのある、熊本県からの珍客です!
○社会福祉法人くまもと障害者労働センター(熊本市長嶺南1の5の40○TEL&FAX096-382-0861)代表の倉田哲也さんが、そのひとです!
 ご本人は脳性マヒ者で、計り知れないくらいに誠実で、その上、頭にどがつくくらいに気のいい人物でもあります。熊本が生んだ障害者問題の映画「典子は、今」を超えるんだと、大阪、吹田市のぷくぷくの会制作のドキュメンタリーもっこす元気な愛の主人公でもありますから、映像を見られた方もおられるかも知れません。今回の来阪は、その映画をもとに、大阪北部の能勢町の学校からの、講演依頼に応えるためのものだそうです。
 そのついでに、ゆめ風事務所に立ち寄った由。(笑)いつもそうですが、倉田さんは、移動は単独です。自分に合うように改造した自動車を運転して移動します。驚異的な冒険者でもあります。hideにも経験がありますが、学校の講演料なんて多寡がしれています。それも驚くくらいにです。(笑)それなのに、倉田さんは、九州高速道、フェリーを使い、車中泊を繰り返し、目的を達成すれば、帰りは、中国道、九州道を走って帰るとのこと。呆れるくらいにタフですね!!
以上

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