ヒデの救援レポート、2012年・4月16日

ヒデの救援レポート、2012年・4月16日:66
 先週は、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」83号特集取材のために、牧口さんとふたり、老々へろへろコンビで岩手県盛岡市にある被災地障がい者センターいわてを訪ねていたので、メール発信をお休みしました!申し訳ありません。訪問のレポートは、後日に必ずいたします!hide拝
●Fさんの年末被災地訪問・覚え書き風見聞録風手書き日記●その3
○山元町・山下駅で、昼コンビニ弁当。電車は、線路が寸断されて、通っていない。線路のまわりには、看板にいろんな言葉。自衛隊がしばらく滞在していたとのこと。自衛隊さん、ありがとうの看板あり。なんとなく、淋しい駅。電車がきていないから、あたりまえか。駅前の売店。おじさんたちが集まっている。テーブルの上にみかん。カップヌードルにお湯を入れて食べてる。外からはわからない、集い場。
○山元・どこまでも、どこまでも続く、茶色に沈む地。あるところを境に、延々と、延々と、見渡す限り茶色の地が続く。また、さえぎるものがないのだ。どこまでも何もないのだ。建物もない。ひともいない。茶色い地と、家があったであろう白い土台がどこまでも広がる。途方にくれる。押しつぶされる静けさ。死んでしもたなぁと思う。死んでしもた町、死んでしもた村、死んでしもた大地。ようさん、ようさん死んだんやろなぁって、本当に思う。
 山元が、一番こたえた。だれもおらん。何にもあらへん。淋しくて、淋しくてしかたない空気が広がる。生きかえることができるんやろか。なんかもう、見捨てられたところのように思えてしかたがない。見捨てられた町になってしもたんやろか。もう少し南に行くと、福島にはいっていくという。福島は、また違うたいへんさがある。どうなっていくのか。わからないではいけないのだけれど、わからない。
 ひきかえして、亘理へ向かう。小学校もうちすてられたまま。校庭には、ぺしゃんこの車がひしめいている。道路は、なんとか続いている。山元は、いちご農家が多いとのこと。いちご観光の看板が、ぺしゃんこになって道路の脇にある。あとで、ラジオで、いちごの出荷は、例年の2割だと聞いた。8割がつぶれたんやなぁ。被災地センターで聞いたこと。山元では、拠点はつくれない。亘理でつくり、山元につながるようにする。それが現在進行中。ほんまにようやりはったと思う。つなげたんやなぁと思う。
○亘理・Sさんという、お世話好きそうな女性と、ちょっと障害がありそうな、女の子のような女性名前を聞けなかったな。送迎サービスから帰ってきた男のひとがいた。山元で老人サービスのようなことをやってはったとのこと。Sさん自身も家を流されて、100日間避難所暮らし。元気やったからおれたんよとのこと。病院や施設に、たくさんのひとが移っていったとのこと。山元の仮設住宅は、建てるところがなかったので、亘理で、山を切り開いて仮設を作った。だから便利が悪い。病院に行けない。役所に行けない。初めは、救援物資を届けていたりしていたが、今は、送迎サービスが主なよう。あと、カフェを仮設で開いて、人の集まる場をつくっているとのこと。 やっぱり、仮設は遠く、便利が悪い。みたいだし、暮らしはなかなかスムーズにいかない。お茶、コーヒー、おいしいおまんじゅう、柿、りんごで、Sさんがもてなしてくれた。実は、ここに届けるカレンダーを忘れてきてた。ゆりがはまの前に気づいて、取りに帰る。たすけっとでも忘れてたみたい。この4人は、忘れ物が多い。珍道中4人組だ。亘理でも、Iさんがポーチを忘れる。
○カレンダーのこと・カレンダーは、石巻では、これからの自分たちの活動を伝え、広めていく、あいさつがわりの1品に。チラシもできているので、当事者の仲間を増やしていく過程で使ってもらえそう。登米では、これまでつながり、関係をつくってきたひとのところに、ホカロンとともに届けたいとのこと。これまでのごあいさつに使ってもらえて、うれしい。石巻も登米も、これまでとこれからをつなげていくツールになってくれそうで、うれしい。亘理では、事務所にカレンダーの絵の切り抜きが壁にはってあった。Sさん、好きそう。ここでも、送迎サービスの時や、仮設で開くカフェで使ってもらえそうだ。よかった、よかったぁ。
たすけっとに戻る。テーブルの上には、また違うおまんじゅう。ここは、ほんとに、ひとが訪れる場だ。きっと。
○仙台空港・大阪・箕面に帰ります。行きに車イスを押してくれたひとが、また押してくれる。なんか、みんなええカンジのひと。しょうちゅう2本とかまぼこでええ気分。そういえば箕面のもみじの天ぷらは、どこでもウケた。ものとしては、めずらしいものね。
 たすけっとのリフト車は、乗りやすかったな。会計のひとは、パキパキしてたな。
                                         以上オシマイ
被災障害者支援ゆめ基金に寄せられた救援金、金額は、3月19日までに、222681086円です。これまでに支援した団体、個人への金額。12月31日までに、123599050円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。とうほくと書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
●国土交通省認定講習被災地での、移動支援活動でも役立つ認定講習です
●移動・送迎サービス、運転協力者講習会・福祉有償運送運転者及びセダン等運転者運転協力者講習会
●NPO法人・移動送迎支援活動情報センターからの呼びかけ
●私たちが取り組んでいる福祉有償運送移動送迎支援活動は、非営利法人であれば改正道路運送法(2006年10月1日施行)に登録すれば可能となっています。
○改正道路運送法では、運転者の要件として国土交通大臣認定の講習修了者という要件が新設され、講習内容も最低470分セダン車等研修を含むが規定されています。
○道路運送法改正の目的は、過疎地の生活交通や要介護者・身体障害者等の移動制約者の移動を確保(国土交通省)とされてはいるものの、手続きの煩雑さゆえに各地ではやむなく撤収する団体も出ている状況です。
 私たちは福祉有償運送運転者及びセダン等運転者講習として国土交通省認定(2006年12月1日)を済ませ、活動継続への支援と、移動送迎支援活動のすそ野を広げる努力を行っているところです。この機会に受講いただき、それぞれの地域で取り組みを継続・拡大されるようお願いいたします。
○2日間のカリキュラム全てに出席された方には、運転協力者講習の修了証を発行いたします。
●日時2012年○3月26日~27日
○4月23日~24日
○5月21日~22日
○いずれも10時から5時
●会場Alexビィエルディ・NPO日常生活支援ネットワークの隣り
○大阪市浪速区敷津東3丁目6の9
●定員20名程度・定員になり次第締め切り、先着順
●参加費用12000円・いずれもテキスト代が別途1000円が必要です。運転適性診断を希望される方は、1500円で実施します。
●申し込み、問い合わせ○NPO法人移動送迎支援活動情報センター
○TEL・06-4396-9189○FAX・06-4396-9189
以上
●被災地障害者センターみやぎ・石巻支部の機関紙「にょっきり!」1号が発行されました。「によっきり!」は、石巻支部の当事者スタッフ2名を中心として、被災地障害者センターみやぎ、県北支部・登米、石巻支部・石巻のスタッフが連携し作成しています。
 街もぼくらもこれからにょっきり伸びていく!そんな思いで、障がいのある人もない人にも読んで頂き、お互いの理解を深めるきっかけになるような冊子にしていきたいと考え作成しています。
せっかく作った「にょっきり!」をたくさんの人に読んでもらいたい!そんな想いをプロジェクトスタッフ一同が抱いています。読んでくれるひとの存在は冊子とスタッフの成長に大きく関わります。現地で出来るボランティアのひとつとして、全国各地への「にょっきり!」の配布にご協力お願いします。
●問い合わせ 「にょっきり!」プロジェクト事務局・石巻支部
○TEL・0225-25-5388FAX共用
○宮城県石巻市蛇田字中ぞね37
●1号編集後記抜粋
○今回は初めて記事を書いたこともあって、やや面白みに欠けたかもしれません。今後はこの冊子で、より面白く私達の活動を紹介出来るようにネタ探しをしていきますので、宜しくお願いします。あと地元にいる中学やら高校の同級生のみんな、もし街などで会ったら気軽に声をかけてね!(石森)
○人生で、初めての取材活動をして、これまで知らなかった、様々なことを知ることが出来たし、見たり食べたりして本当に良い体験をしました。初めての取材なので失敗だらけでよい記事が全然書けませんでしたが、これからも、町や色々な場所に行き取材をして、私達の生まれ育った所を知って頂きたいと思います。次回はもっと面白い記事を作るので楽しみにして下さい。(阿部)
以上!

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