みやぎ登米支部・活動日誌 NO.48
社会福祉法人「そうそうの杜」、大阪市知的障害者育成会、加島友愛会は、被災地障がい者センターみやぎ登米支部を拠点にして、登米市や南三陸町の仮設住宅にいる障害者の情報収集と個別支援活動をしています。
東日本大震災派遣報告書 NO.48
日時:2011年10月28日(水) 天気:晴れ
報告者: M(育成会)
9:00~12:00 Wさん送迎、荒砥仮設移動カフェ(HUG ハウス)
12:00~17:00 Sさん訪問、Wさん送迎
活動した上で感じたこと
<Wさん 送迎>
AM 到着後、座った状態で前かがみになって顔が地面についている状態。転倒した様子が伺える。車を停めスタッフが降りるときには起き上がられる。(本人に)状況の確認をすると「大丈夫」と話される。見新しい外傷は見られないため対応は確認のみで終了。母は扉を開けたときにその状況に気付いた様子。
車内での様子は顔見知りのスタッフとは「私も姪っ子が欲しい」「甥っ子はいるけど・・・」と会話が弾む。道中は落ち着いて過ごされている。
PM 車内で週末の過ごし方について話題があがる。「(週末は)寝る」と笑いを誘いながら話をされる。顔見知りのスタッフとの会話中心だったが適度に話題をあげ信頼関係を築いていきたい。
<荒砥仮設 移動カフェ>
AM 高齢者の方々と仮設の集会所で「お茶」をしながら会話をする。
初対面とあってか当時の被災の状況と現在の状況や沿岸部での漁業活動の話を気さくに話される。会話の端々では復興に向けての大きなビジョンというより「仮設に断熱材が入って少しはましになったかな~」などひとつひとつ現在の生活が緩和されていく近況をプラスに捉え日々を前向きに生きている力強い印象を受けた。
<Sさん 訪問>
PM 訪問時は、おばあさん・母・姉・本人。スタッフの名刺を確認して名前(下の名前)を覚え声に出して読んでおられる。
自宅の中に入らせてもらい会話。母に①のぞみ作業所がベイサイド近辺に11月中引越し予定で4月には定員増の申請をしているため入所が可能になるかもしれない旨伝え、のぞみ作業所にアポをとり施設見学を勧める。もし見学されるなら前もって本人さんの生活面やニーズなどの情報は引き継ぐ旨も合わせて伝える。
前向き返事をされる。
ただ、本人が過去学校や作業所で「モノ」を壊したことがあり、作業所では対応面で心配になられている。
今後はケースについてどういった方向性や体制で支援に取り組むかなど社会資源をつなげる際に引継いでいきたい。その為には本人に対応方法など具体的支援のポイントを整理していく必要があるのでは?
先ずは率先した情報収集を訪問した際に取り組んで行きたいと感じた。