ヒデの救援レポート、10月17日

ヒデの救援レポート、10月17日:42
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、10月11日までに、185468628円です。これまでに支援した団体、個人への金額は9月15日現在、94084600円です。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
 そよ風特集取材・へろへろコンビ・被災地宮城珍道中レポートの2・被災地仙台の2日目。牧口さんとヒデは、救援ボランティア宿舎のマンションで目覚めた。牧口さんは、早朝に目覚めてゴソゴソやってる。ヒデは、集合時間ぎりぎりまで目覚めなかった。ふたりして、宿舎を出、近所のコンビニで、朝食を買い込み、被災地障害者センターみやぎに向かう。
 事務所には、まだ人影がまばらで、へろへろコンビは、朝食をパクつく。しばらくすると、三々五々と、スタッフや救援ボランティアの人たちが登場。簡単な今日の行動打ち合わせをする。救援ボランティアとスタッフが、2台の車に分乗して、60キロ離れた、石巻市を目指し、現地のセンターのニーズ&安否確認活動でつながった、障害者・障害児の親たちと交流会を行うとのこと。この交流会は、すでに数回、食事会などを含めて行っているとのこと。へろへろコンビも参加、取材をする事に。その打ち合わせの場に、ひょこっと現れた人物がいた。NHK大阪局のきらっといきる担当のIデレクターだった。
 Iさんは、牧口さんとは顔馴染み。番組で、障害者プロレスのレスラーリングネームもちゃんとあるでもある、センター代表の及川さんを追っかけているのだ。イギリスから被災地支援のために、来日して、及川さんたちと試合をするヘンなレスラーとのイベント・25日(日)・を取材中なので、石巻市にも同行するという。予定通り、2台の車でデッパツした。鉄道は寸断されているので、交通手段は、車のみ。高速道に乗るも、あちこちの出入り口は、渋滞だらけ。その上、道路が補修で凸凹。高速で走れない高速道。大震災の津波が、高速道でせき止められた地域、遠くの沿岸部の、何もない光景が遠望できるところも、ノロノロと通過した。
車を運転してくれている、スタッフのSさんが、自身の被災状況や、友人を津波で失ったこと。津波が押し寄せたが、高速道でせき止められ、その反対側にいた友人が助かったこと。車窓から景色を指差して、あそこまで、津波が来て、今は、きれいに整地されたけど、当初は、車やがれきでぐちゃぐちゃだったなどを、説明してくれる。Sさんの恋人は、福島県の人で、親元を離れ、ひとりで、親の許可のもと、Sさんと避難同居しているが、親を捨て、故郷を捨てたのではないのかの、自責の念に苦しんでいることも、悲しみの色をした眼で話してもくれた。へろへろコンビは、黙って聞くしかなかった。
約3時間を消費して、石巻市市内に到着。会場の生協のお家・いしのまきに入った。狭い車の中車イス用軽自動車足腰が痺れている。現地の障害者と親たち、救援ボランティアとスタッフが向かい合って、お弁当を食べながら、懇談をした。その後、牧口さんのインタビューと写真撮影。実に生々しい、被災直後の本音トークが聞けた。内容は、そよ風特集に掲載するので、ごらんあれかし。
親密な交流会が終わったのが、3時半ころ。1台の車に救援ボランティアの人たちが乗り、センターの拠点のある登米を目指し、車イス用軽自動車には、へろへろコンビとIさんが乗り込み、仙台にとって帰るが、車内は、より狭くなった。そして、会場前で2台は、別れた。仮設住宅が点在する道を、高速道を目指すが、渋滞はより激しくなっており、仕方がないので、一般道をトコトコ走り、仙台に向かう。センターに帰り着いたのが、午後7時過ぎ。事務所には、スタッフも少ない。牧口さんが、今日一日、運転をしてくれた、スタッフのSさんに、夕食を奢ると提案して、代表の及川さんたちとIさんも加わって、昨夜も利用した、中華料理店に向かう。
盛り上がった食事会も終わり、宿舎マンションに引き上げようと、スタッフのSさんに手伝ってもらってマンションは、修復中で、あちこちに段差があり、牧口さんの電動車イスは重いそしてだ、帰りの道中で、ヒデは、大切なカメラをコンクリート道に落としてしまうという失態を演じてしまった。幸いに撮影には差し支えなかったが、ヘンな音がしたり、カメラが熱を持ったりするようになってしまった。
それでも、へろへろコンビは、宿舎にたどり着いて、直ちに爆睡。コテン!
次回につづく。
ヒデの畏友、京都花園大学の八木晃介特任教授の私的メディア試行社通信●原発・煙草・肺癌・からの抜粋です。
連絡先TELFAX075-221-2672
前略・もうひとつ、文科省が財・放射線影響協会に委託した原子力発電施設等放射線業務従事者に係わる疫学的調査をみることにします。これは2007年までの16年間、約21万人を対象にした調査です。結論だけをみると、放射線業務従事者では肺癌による死亡率が他の癌や他の疾病による死亡率よりも顕著に高かったということです。
報告書では喫煙の影響を排除できないのでと曖昧というかエキスキュウズのような文言を書き入れていますが、やはり、どうかんがえても、喫煙だけでは説明できない肺癌の増加が放射線業務従事者にみられたのです。
原子炉というものはいわゆる事故をおこさないでも常に放射性物質を排出しており、被爆という観点からすれば、平常運転そのものが事故とみなされるべきなのだとおもいます。教科書によると、原子炉運転中に放出される放射性物質の大半は放射性希ガスおもにキセノン133としるされています。これを吸うことで呼吸器としての肺がもっとも被曝の影響をうけることは素人にもよくわかることです。
3.11の4日後の3月15日頃、各地で観測されていた放射線の鋭く強いピークが何に由来するのかが謎とされていましたが、財・日本分析センターは4月1日、それが放射性物質キセノン133であることをつきとめたと発表しました。
前にしるしたように原子炉の平常運転中にも希ガスは放出されているのですが、この時はいつもは原子炉の中でしかおきない核分裂生成物としての希ガスが外部に飛散していたわけで、その時点で実はメルトダウンが想定されてもよかったはずです。東電がしぶしぶメルトダウンをみとめたのは5月12日になってからでした。
このような言い方は不穏当かもしれませんが、放射線業務従事者のまさかのリスクがあの時には全国民化したのではあるまいか。後略
ゆめ風基金事務所に届いたおハガキから
前略・永六輔さんのラジオ番組を通じてゆめ風基金の活動を知り、今回の東北大地震で初めて募金をさせていただきました。
風だよりに同封されている払込取扱い票に記されているこの用紙は、必要な方のみお使いください。必要でない方はメモ用紙・・いいですね。おしつけがましくなく、謙虚で自然体で。これならできる時に、できる分を、と支援を続けられそうです。
山田太一さんのメッセージ、よく言ってくださったと思います。支援をするのに、ボランティアをするのに、カメラがついていって、元気を与えにやってきました!なんて上から目線に腹がたちます。与えられたくないよ。自分で輝くよといってやってください。
本当にそう思います。これから厳しい冬がきます。一人でも多くの方のお役にたてればと、できる範囲で支援させていただきます。皆様もお身体をご自愛の上ご活動下さいませ。東京都町田市・Uさん
コンサート百年を歌う百年に一度の音楽祝祭へようこそ!と題する、2枚組のDVDが、011年10月に発売されます。監督・金聖雄・制作著作・コラボ玉造・時間135分価格・4500円申し込み電話・080-3119-7074このDVDの収益金は、東日本大地震被災者支援と全ての原発廃止のための活動や運動に役立てます。と銘打たれています。
出演者は、ゆめ風基金呼びかけ人のおひとり、パギやん趙博、寿、大熊ワタル・ジンタらムータ、朴根鐘・ユッケジャンバンド、板橋文雄・mixダイナマイト、李政美さんたち
以上。

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