「社会福祉法人ゆうのゆう」の被災地支援ニュース

被災地障がい者センターいわての活動を継続的に支援する「社会福祉法人ゆうのゆう」の支援ニュースNO.94より
報告者 S
 支援最終日。今日は遠野にある事務所のお掃除に行った。とってもいい天気。日差しが痛いくらいだ。蜘蛛の巣が張り巡らされた元事務所は、以前ここで寝泊まりして支援活動していたであろう人たちの姿を彷彿とさせた。
気持ちのいい汗をたくさんかきました。
 センターは、新しい宮古市の新拠点のこと、これから来る冬の準備に取り掛かり、これからも多忙な毎日を送ることになる。まだ予想仕切れない冬の支援…新しいニーズも出てくるだろうし、これを機にまた新しいケースが舞い込んで来るかもしれない。固定スタッフ主力の元、ボランティアスタッフがフォロー的な役割で進めていくというスタイルが、今後もよりはっきりとなっていくだろう。このスタイルをお互い深め合い、スムーズに連携していくことが大事になってくるのかなと思いました。
日 付 スタッフ
9月9日(金)~9月15日(木) S
9月16日(金)~9月22日(木) N
9月23日(金)~9月29日(木) K
9月30日(金)~10月6日(木)  K
10月7日(金)~10月13日(木) T
10月14日(金)~10月20日(木) K
10月21日(金)~10月27日(木) I
10月28日(金)~11月3日(木) K
11月4日(金)~11月10日(木) K
11月11日(金)~11月17日(木) O
“いつもの業務にプラスαを”―
 例えば、被災地の人たちとの会話の中で、ただ支援の必要性や支援物資の要望だけを聞くのではなく、相手と一緒に楽しもうと思ったり、少しでも、ただの一瞬でも自分と話することで楽になれたら…などの目的を持ってアプローチすること。これが1週間しかいれない私たちボランティアにとって、すぐにできる唯一の直接的な支援ではないか。
 大阪に住む私たちだからこそ今被災地にできることを考える。ボランティアスタッフに求められるものを考え、意識すれば、主となるスタッフと共に、より良い働き方ができるのではないかなぁと個人的に思いました。
 1週間被災地支援に来て、たくさんのことを学び、気付かされました。被災地の現状をニュースなどで見ることしかできなかったのが、ここに来て“被災地の今”を肌で感じることができて良かった。
 まだ瓦礫等の残る被災地の何とも言えない姿、前を向いて頑張って生きていこうとされている仮設に住む人々の強さ、津波で何もかも流されてしまったけど、海を許し、海を憎まないと言い切ったご老人の決意、自分も大変な状況なのに、それでも他人のことを心配するおばぁちゃんの優しさ、車椅子を押され、元気に今日も外に遊びに行く障がいをもつ人のいっぱいの笑顔…本当に本当にたくさんの勇気と元気を頂きました。
 支援しに行ったのに、私の方がたくさん学ばせて頂き、背中をたくさん押して頂きました。そして、私以外の大勢の人もきっと背中を押されたと思う。
この震災がもたらしたもの―
 被災地には日々、色んな場所からボランティアが来て、どんどん繋がっている。大阪に帰れば、被災地の方への直接的な支援は難しいですが、全ての物事は必ず何らかの形で絶対につながっていると思うので、大阪で支援を頑張ることは間接的に被災地の方の支援につながっていると思い、日々頑張りたいと思います。
 一つの物事から得たものを、全体につなげることができた時、それは個人の“力”となっていく。この経験で得たものをここだけでとどめることなく、全体に繋げていければいいなぁと思います。

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