みやぎ登米支部・「そうそうの杜」活動日誌 NO.6

 震災直後から被災地障がい者センターみやぎの支援活動に参加されてきた社会福祉法人「そうそうの杜」は、現在は被災地障がい者センターみやぎ登米支部を拠点にして、地元のグループ「ハグハウス」とともに登米市や南三陸町の仮設住宅をまわり、移動カフェを運営しながら個別ニーズを掘り起こす活動をされています。
「そうそうの杜」・東日本大震災派遣報告書 NO.6
日時:2011年9月6日(火) 天気:雨のち晴れ
報告者:T
終日:ハグハウスにて支援物資整理
活動した上で感じたこと
 志津川高校などで管理していた物資がハグハウス倉庫に管理されているが、物資の整理が出来ていなく、男性の人手が多いときに(今後のことを考えて)整理をしたいとのハグハウスHさん、Mさんの思いもあり、本日は終日倉庫整理を行う。
 物資を片っ端から確認し、使用可能なもの不可なもの、提供可能なもの不可なもの、用途別に仕分けし倉庫内を整理しなおす。直接、当事者の方や被災者の方々に会うことは出来ないが、これも長期の支援を考えると必要なことであり、整理をおこなう。
 昼前には東京から来られたボランティアセンターの方2名も合流し、Hさん、Mさんの指示で動く。
 ハグハウスの二人から聞く話は、避難所での物資の活用や仮設移行後の物的支援の途切れなど行政の対応。また、明日伺う予定の韮の浜仮設では、明後日は社協が入ってお茶子(カフェ)を予定しておられるため、カフェはあえてしないとのこと。
 社協の方々はボランティアの活動にあまり良い印象を受けておられない方も沢山おられる様子。「カフェなんて、何がしたいんだか・・・」といった具合。それでも小さな仮設などではまだまだ物資の支援も精神的な支援も行き届いていないのが現状だとの事。現地の方々の活動の妨げにならないように配慮しながらも、隠れたニーズを掘り起こすためにもカフェは有意義だとも感じる。
 個人的には前回の活動から2ヶ月が過ぎ、南三陸町のガレキが集めらている様子を見ると復興への歩みは感じるが、町はまだまだ何もない状態が続いているのは事実で長期の支援の必要性を感じる。
一方で南三陸では仮設商店街構想があり、歌津を中心に合計100店舗のコンテナ商店が早ければ10月ごろにはオープンするとの事。地元の方々の活力が少しでも生かされる環境ができることで復興に進んでいくのかなと感じる。
感じたことを改善・向上させるのに必要なこと
 菊池さんとも話をしたが、仮設商店街の一角で障害当事者の作業所が開設できればいいなと感じる。復旧ではなく復興を目指す町であれば、被災前に出来なかったことをやれるきっかけにもなればと。地元の大きな法人、商工会議所などが前向きに検討してくれればありがたいが、さて現実はどうか。
他へ依頼したこと
備考
 南三陸ではないが、被災地ではPTSDや統合失調症、うつなどへの支援が不足しているという課題が浮上してきているとのこと。
 仮設に入らず自宅で生活し続ける人には対応が行き届かないのが現実とのこと。今後も注意が必要。

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