みやぎ登米支部・「そうそうの杜」活動日誌 NO.1

 震災直後から被災地障がい者センターみやぎの支援活動に参加されてきた社会福祉法人「そうそうの杜」は、現在は被災地障がい者センターみやぎ登米支部を拠点にして、地元のグループ「ハグハウス」とともに登米市や南三陸町の仮設住宅をまわり、移動カフェを運営しながら個別ニーズを掘り起こす活動をされています。今回から、その活動日誌を連続掲載します。
「そうそうの杜」・東日本大震災派遣報告書 NO.1
日時:2011年9月1日(木) 天気:雨
報告者:・N
10:00 荒砥・平貝仮設住宅 訪問調査
12:00~13:00 ハグハウスにて打ち合わせ
14:00 ハグハウスにて支援物資の整理
16:30 登米拠点にて引継ぎ
活動した上で感じたこと
 午前は荒砥・平貝の仮設に訪問調査。荒砥・平貝はどちらも部落ごと移動しており、顔見知りの方が多いとの事。平日と言うこともあり、皆さん出掛けているところが多く出会える人が少ない。独居老人の方が暮らしており、少し話を聞くと震災当日の話をしてくださる。奥さんを津波で亡くしたことにとても後悔をしているように感じた。最後には「話を聞いてくれてありがとう」とポツリと言ってくださる。
話を聞くだけでもほんの少しかもしれないが心が和らぐのではないかと感じた。そこからコミュニティ作りのきっかけになってくるのではないか。そしてニーズも拾えて来ることもあるのではないかと思った。
 平貝の仮設では、身体的に障害を持っている方などが居る。まだほとんどの団体は入っていないようで話を聞くと社協の方が挨拶程度に来ただけだとのこと。入居して日が浅いせいもあり、出会えていないこともある。
皆さん遠慮されている部分が見られ、難しいとは思うが本当のニーズを拾っていかなければならないと思うし、見極めも大事になってくると思う。焦らずじっくり考えていきたい。体は元気だが精神的に追い詰められている人などがいたりそのことを言い出せない人はまだまだたくさんいるのではないかと感じた。
 送迎で関わっているWさんが避難所から平貝仮設に移ってきており、母と出会う。最近になってひざを悪くしたとの事で歩くのが大変だということで余っていた杖をその日に届ける。話の中でJDFさんから9月末に撤退し、送迎は出来ないと話されたとの事。今後の方向性については話がなかったようで不安が強かったとのこと。まる投げの状態。9月半ばで市従さんも撤退することもあり、改めて方向性を確認できる時間が必要だと思う。
 午後からは大雨のためハグハウスで支援物資の荷物整理。Hさんも来られ一緒に行う。Hさんがハグハウスに関わっていることがカリタスさんからはよく思っていないようでポツリと漏らしていた。この状況の中にあるのにそんな風に思うところもあるんだなあと思った。
感じたことを改善・向上させるのに必要なこと
 JDF・市従さんが撤退していくので送迎のことを含め今後の体制作り・方向性を決めていかなければならない。
他へ依頼したこと
 特になし
備考
 Tさん9月1日から9月7日まで学会のため神戸へ。
菊池さん・八幡さん・Oさん・Sさん・そうそうの杜で今後の体制作りを含め方向性について話し合い。9月5日予定

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