地震発生以来、組織的に、ボランティアの派遣を継続してくださっている大阪のそうそうの杜の機関紙「想 創 奏」28号が発行されましたので、ご紹介します。
東日本大震災の支援活動の振り返りと今後の活動に向けて
荒川 輝男
前回、東日本大震災特集はお陰様で多くの皆さんからの反響を頂きました。そうそうの杜では、4月14日から6月29日まで18人、延べ人数147日間スタッフを派遣した。
スタッフの派遣は、ゆめ風基金を窓口に被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)を拠点として障害のある人の支援を行い、主に宮城県北部の南三陸町や気仙沼市を中心に活動してきた。
当初から短期間で終わるものではないと覚悟していたので長期の支援の中で地元の復興は地元の人が作っていくもの。そこに必要性があれば派遣し続けていくようにするという前提で始めた。
第1期のまとめの会議の結果、今後も継続して活動していく。ゆめ風基金(被災地障害者センターみやぎ)が借り受けた登米市(南三陸町の内陸部)の拠点から南三陸町の志津川高校(避難所)を中心に、今まで行ってきた活動を継続していく。
内容は、
1.登米市の拠点が使えれば南三陸町や気仙沼に迅速な活動ができる。
2.仙台からの移動時間が多く活動が制約されるので出来るだけ近くで活動を行いたい。北部への移動時間はロス が多く、片道で仙台から南三陸町へ2時間強、気仙沼になると3時間くらい要する。
3.南三陸の被災状況を目の当たりにして障害者支援に関わってきたので、継続して関わっていきたい。
4.被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)の活動を尊重し活動を補完していくこと。
5.状況の変化の中で、今までに関わってきた障害の方々は、日中活動が再開されそれなりの目的は達成されてき た。
6.ゆめ風基金の意志を尊重し、障害者支援も含めて避難所や仮設の新たな課題に対して支援の枠組みを拡げてい きたい。
このような前提で7月9日に被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)に2カ月ぶりに訪問し調整をしてきた。
こちらの提案を快く受け入れて頂き、7月19日から9月末までを第2期として支援活動を再開していくことを決定した。地震の爪あとはいまだに深いものがあるが、地元の復興と共に地元の被災された方々の気持ちや意識の変化もある。また避難所から仮設住宅へと生活環境が変化していく中で今までとは違った課題が生じるなど、被災者支援のあり方が変化してきている。
また、人的支援については、業務に余裕がある中で派遣しているのではないので現場のスタッフへの負担も大きいのだが派遣したスタッフがほとんど再度行きたいと訴えるし、その負担を全体でカバーしてくれている事に感謝したい。
次号で新たな活動を報告します。
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