被災地障がい者センターみやぎのブログから1

被災地障がい者センターみやぎのブログから(2011年5月13日)
被災地障がい者センターみやぎ活動報告書 №1-1
(5/10時点)
■当センターみやぎは発足以来下記の活動を行ってきた
1.被災地ローリング調査
2.県内NPO団体、法人へのDM送付による被災状況調査
3.各市役所等行政機関、ボランティアセンター、避難所等へのチラシ配布及び設置
上記活動より
1.個人、団体への物資支援
2.個人、団体への相談支援
3.個人、団体への人的支援
4.団体への資金的支援(融資)
を行っている
又、上記活動を通して各地の拠点となる施設の必要性が不可欠である事から
1.南地域(亘理町)支援活動拠点 設立 
2.北地域(登米市)支援活動拠点 設立
■以下、項目ごとに詳細を報告 
1.被災地ローリング調査
当センターは県内全域を対象としている。県内全域に渡る、障がい者の状況と被災状況を調査するため、当センターVTの調査員が毎日早朝から現地へ出発し、県北地域・仙台市地域・県南地域の3ブロックに分かれ、現地の障がい者ニーズの調査を現在も続けている。
※現地調査チーム(1チーム:ボランティア2~3名の福祉従事者で構成)
具体的な現地調査内容は、避難所の状況・行政の動きや障がい者把握状況・災害VTCの動き・社会福祉協議会の動き・従来あった福祉資源と現在動いている福祉資源などの『地域状況の調査』と、避難所で困っている障がい者はいるか?避難所にいない障がい者はいったいどこにいるのか?などの『個別調査』を福祉従事者である専門家の視点から調査を進めている。※現在も毎日進めている。
よりスムーズに継続的個別支援をおこなう為に、チームごとで動き地域状況や個別支援内容の引き継ぎ、情報の共有化、他団体との調整・協力等をおこない日々変化する被災地の状況に迅速かつ漏れが出ないよう対応している。
この体制は、日々入れ替わるVT間の情報共有と引継ぎにも非常に有効でスムーズな対応ができている。
その調査報告は毎朝の全体ミーティング内でも口頭で共有しており、紙ベースの報告書は種類別に①『地域カルテ』(地域状況)と②『個別カルテ』(個人・団体の支援ケース)に分類し綴じており、全体での共有化と引継ぎ・継続的支援ができるような体制をとっている。
各所には、地域の保健師、看護師、福祉団体職員、他ボランティア団体(看護師等の専門職)等が常駐または巡回の形で係っていることが多く、そのキーパーソンとの連携も情報共有や支援体制を築く上でも非常に重要となっており、その方々との連携や協力で解決している課題もある。
但し、個人情報保護法・地域の特性、慣習等の為、障がい者自身との面談はなかなか厳しいケースが多い。何度も避難所や避難施設などに足を運び、活動内容を説明し信頼関係を構築しながら、情報を得るという時間のかかる作業が必要ではあるが、当センターのVTは根気強く熱心に「困っている障がい者」を発掘し支援するため、その活動を毎日続けている。
支援内容に関しては下記にまとめてあるが、物資の提供・相談受付・手続き補助・送迎・介助支援など、非常に多岐に渡っており底知れぬ課題が山積みとなっているのが現状である。
例えば、物資の提供と言っても多種多様である。食料品やオムツ等の物流が回復すればある程度落ち着いてくるケースから、避難所に和式トイレしかなくポータブルトイレが必要・オムツを交換する場がなく間仕切りが必要・階段しかなくスロープが必要・生活不活発病により新たに杖や車椅子が必要・家族や職員の介護負担が増しベットや失禁シートが必要など、物資提供といってもケース1件1件の課題には避難所担当者との打合せや調整などが必要である。その為、何度も足を運び調整する必要がある。
この活動に協力頂いているスタッフは常時約15名おり、北海道から沖縄まで文字通り全国から集まったVTの方々が長期(条件に1週間以上滞在できる方)によって支えられている。
日々入れ替わるVT同士の出逢いは、これを縁に地域・世代・役職を超えた非常に強い絆が生まれている。
今後も、私たちの活動を応援をよろしくお願い申し上げます。
■以下、各地域でローリング調査を行った避難所
(北地域避難所)
・石巻市
石巻中学校、こころ・さをり、住吉小学校、湊中学校、石巻高校、石巻公民館、湊小学校、石巻特別支援学校(蛇田)、渡波小学校、渡波中学校、青葉中学校、北上中学校、遊楽館、難病相談支援センター、小滝荘、大指林業センター、小滝公民館、石巻市北上在宅介護支援センター、石巻中央公民館、石巻女子高、門脇中学校、はまぎく、万石浦中学校、蛇田中学校、鹿妻小学校、ひたかみ園
・気仙沼市
気仙沼防災センター、気仙沼小学校、気仙沼中学校
・南三陸町
志津川小学校、南三陸総合体育館(ベイサイドアリーナ)、柳風園、歌津老人福祉センター
・女川市
女川町勤労青少年センター、女川町総合体育館、女川原子力発電所、女川町立病院、海泉閣、女川第一小学校、女川第二小学校、女川町立第一保育所、女川第二小学校体育館
・東松島市
東松島市コミュニティーセンター、東松島市矢本第一中学校、鹿妻地区センター、道地地区センター、手沼地区センター、蔵しっくパーク、小松台地区センター、谷地地区センター、上小松地区センター、南郷体育館
・七ヶ浜町
七ヶ浜国際村
・多賀城市
多賀城市民体育館、多賀城文化センター
・塩釜市
塩釜ガス体育館
計 57ヶ所
(仙台市地域避難所)
・仙台市内
七北公園体育館、福室市民センター、岡田小学校、高砂市民センター、田子市民センター、六郷中学校、宮城野体育館、六郷市民センター、荒町市民センター、蒲町小学校、七郷市民センター、JA六郷、ウエルサンピア仙台、若林体育館
(仙台市福祉指定避難所)
ハンズ太白、ハンズ若林、ハンズ宮城野
計 17ヶ所
(南地域避難所)
・角田市
角田市総合福祉センター、市民センター、農業環境改善センター、船岡支援学校
・亘理町
逢隅小学校、亘理うらきど、亘理高校、亘理町災害ボランティアセンター、おおくま荘、吉田小学校、亘理中学校、亘理小学校
・山元町
山下第一小学校体育館、山元町支援学校、宮城病院、山元町中央公民館、真庭区公民館、山下中学校、坂元中学校
・岩沼市
岩沼警察署、岩沼市民会館、岩沼市役所農村環境改善センター
・名取市
名取市館腰小学校、名取市民会館、
・柴田町
船岡支援学校
・白石市
陽光園
・丸森町
丸森まちづくりセンター
計 27ヶ所
※県内全域合計 101ヶ所
■ ローリング調査やVTで協力頂いたボランティア団体・スタッフ
東京都ガチャバン ともに生会、豊中サポートネットワーク、北海道アンダンテ、東北文化学園大学、社会福祉法人 地域ゆめの会ワークセンター飛行船、静岡県作業所連合会・わ、社会福祉法人 そうそうの杜、NPOライフ元気ジョブ、社会福祉法人 加島友愛会、社会福祉法人 ノーマライゼーション協会、社会福祉法人ひびき つながりの家、東北大学、NPO法人JUMP、NPO法人こんちぇると、社会福祉法人 覆育会、社会福祉法人 ゆうのゆう、医療法人 拓、共同作業所 シティライト、東京都立村山特別支援学校、NPO法人 清水障害者サポートセンターそら、NPO法人 生活支援研究会、NPO法人 日常生活支援ネットワーク パーティ・パーティ、NPO法人わっぱの会、ぷくぷくの会、NPO法人 ホープワールドワイド・ジャパン。
計 24団体
■ボランティアスタッフ
保育士、介護福祉士、ヘルパー、心理療法士、鍼灸師、各施設スタッフ等
現実数 89名   
延べ人数 623名
■県内NPO団体、法人へのDM送付による、被災状況調査
県内510か所の、NPO法人・社会福祉法人に対し、「被災地障がい者センターみやぎ設立について」「被災状況をお知らせください」「障がい者の皆さんへ」3通の文書を送付済み。
内、FAX・電話等での回答数は現在43団体

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