避難所運営シミュレーション解答例3
10.情報伝達班の人数を決めてください
11.食料班の人数を決めてください。
12.物資の整理班の人数を決めてください。
13衛生班の人数を決めてください。
14.救急班の人数を決めてください。
point16 ここで
も20人単位で1グループを作ったことが役立ってきます。1グループから2人ずつ係になってもらう人を選出してもらうことで
50人の人出が確保できます。
救急班の人数は少なめでよいの
で、その分を物資班に回し、
情報伝達班 10人
食料班 10人
物資班 15人
衛星班 10人
救急班 5人
といった人数で良いかと思いま
す。
15.福祉班の人数を決めてください。
point17 現在の
避難所運営に考えられていないのが、この福祉班です。この班はある程度慣れている人が聞き取りとコーディネートを行う必要があります。直接的な介護は周り
の手の空いている人を指名すればよいと思います。また場合によっては対応を相談する必要もあり、少ない人数で随時協議できる体制が良いともウノで、5人程
度で担うのが良いと思います。
16.車イス使用者の居住するスペースを確保してください。
(男女別にする必要があるのか、ないのかも話し合いで決めてください。)
(人数は男女合わせて5人くらいと考える)
point18 設問5
のところで障害者用の部屋も確保してあります。実際には1階の体育館に近い部屋1年2組の教室が障害者用の部屋になると思い
ます。
他の避難者が男女別になってい
ない時に車いすの人だけ男女別にするという特別扱いはかえって障害者の人に気を使わせることにもなります。また家族がいる場合には男女別に使用もありませ
ん。
ただ着替えやトイレなどに時間
がかかることもあり、パーティションの準備は必要です。パーティションがなければダンボールでも良いので、何とかパーティションは作りたいものです。
また単身の障害者の場合はある
程度動けるものと思われますし、ちょっとしたことで介助が必要な時に周りから声が欠けやすいということもあり、体育館で避難してもらうことも考えたいもの
です。
障害者=障害者用の部屋という
ことを決めつけないで、体育館も含めて本人に選択してもらうことが重要です。
17.高齢者を含む世帯が来ました。介助(主に飲食やトイレ介助)が必要なお年寄りです。
家族も一緒にすごしたいとのことですが、どのような対応(居住スペースも含めて)をしたらよいですか?
(同じ様な高齢者が人数は12人いて、それぞれ家族がいるとする。)
pont19 高齢者の場合は家族ば かりが介助をすると介助疲れが出てくる可 能性があります。家族が罹災証明の手続きに行くこともあり、まわりの人の手だすけがしやすいよう体育館での避難を進めるのが良いと思います。ただこの場合 もパーティションを準備し、オムツ交換などに配慮する必要があります。
ただ痴呆などがある場合は、夜に寝な いこともあり、徘徊もあるため特別に教室 を避難室とするのが良いと思います。
18.聴覚障害者が避難者としてきました。 どのように対応しますか?
19.視覚障害者が来ました。どのように対応しますか?
(聴覚・視覚障害者とも単身あるいは障害者同士の家族とする。人数はそれぞれ5人くらい)
point20 聴覚障
害者も視覚障碍者も情報保障という意味か
らは体育館が一番情報が集まりやすい所といえます。聴覚障害者の場合は張り紙も見や
すいし、視覚障害者も物資が来たときなどは音でそのことが分かりやすいからです。ただすぐに介助なり応援が求めやすいように、受付近くの場所が適当だと思
います。
ただこの場合も情報が集まりや
すいのが体育館だということを説明したう
えで、ご近所の方と一緒の方が良い場合もあるので、本人に選択権を持たせることが重要です。
20.多動な子を持つお母さんが、「みんなに迷惑をかけるから、避難所は無理でしょうか」と相談に来ました。どのように対応しますか?
21.精神疾患のある方が、「みんなと一緒の生活はしんどいかもしれない」と相談に来ました。
どのように対応しますか?
point21 多動な
子に対してはここの学校では児童クラブの
部屋が使えそうなので、ここに避難してもらうのが良いと思います。この様な部屋がな
い場合は家庭科室でも良いので、大勢人が避難するには向いていなくても1人2人なら避難できそうな部屋を考えるとよいでしょう。また精神障害を持つ人の場
合も同じで少人数なら避難できるようなところを個室的に使ってもらうのが良いと思います。
ただいずれの場合もこのような
人が来た場合には行政にすぐに連絡を取
り、福祉避難所の開設を要請すべきです。長期になることでお互いが気を使うことがないよう福祉避難所に移れる準備を考えたいものです。
また精神障害の人の場合は薬の
問題もあるため、専門機関と連絡のとりや
すい所に早急に避難する方が良いと思います。
22.犬と一緒に避難したいとおばあちゃんが相談に来ました。どのように対応しますか?
point22 ペット
の対応はそれぞれの自主防災組織で対応をあらかじめ決めておくことが重要で、ペットの連れてくることが許されている・いないでこの設問の正解・不正解を出
す性質のものではありません。
ケージに入れられるペットはOK、外でつないで吠えないペットはOK、ペットはすべて不可、どの対応をするにしてもそれぞれの自主防災組織で、ふだんから
十分協議をしておくことが必要です。
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