~きこえない子どもたちと考える防災~

助成先
デフノバ
助成年
2024
目的
きこえない子どもたちやその保護者がまず防災への意識を高めることができる
・きこえないからこそ必要な備えについて社会に発信していく準備ができる
・東日本大震災や能登の震災でも例がある、”災害時何が起きたかわからない””きこえないことで失われる命がたくさんあった””音声での案内に気づくことができず支援物資を受け取ることができない””避難所生活で話し相手がいないことで心の病気になる”といったことを少しでも減らすことができる。
(災害弱者への支援力の向上のきっかけになる)
事業詳細および成果
現在の実施状況
①防災士の資格をもつ、ママドットコミュ・グローバルユース防災サミット実行委員会代表の出水眞由美さんと共に防災学習(計2回)
5月19日「自助・共助・公助」「災害標識について学ぶ」/子ども8名、保護者5名
6月23日「ハザードマップを元に地域にある災害標識を探検」/子ども7名、保護者4名

②宮城防災キャンプ事前学習(計6回)/子ども7名
7月6日「防災キャンプのねらい、学んでほしいこと」「決議会」
7月19日「飛行機ワーク」「ヒヤリハット・危険予知トレーニング」
7月23日「防災キャンププログラムの紹介」「ろう者のために作られた災害YouTube番組とは?」
7月24日「しおり作り」
7月30日「しおり作り」
7月31日「航空券・防災バック贈呈式」

③宮城防災キャンプin宮城(2泊3日)/子ども8名
8月3日:宮城県東松島市にある東日本大震災により津波被害を受けた旧・野蒜小学校跡地を再利用した防災エデュテインメント「KIBOTCYA」で宮城在住のきこえない子どもたちと東松島市震災復興伝承館、地域の方による語り部
8月4日:宮城県石巻市にある震災遺構門脇小学校見学、当時校長だった鈴木洋子さんによる語り部学習
8月5日:ろう者による手話語り部学習

④宮城防災キャンプ報告会in大阪府立福祉情報コミュニケーションセンター
8月7-9日:プレゼンリハーサル
8月24日「宮城防災キャンプ報告会」/子ども5名、保護者5名、外部2名
・大阪を拠点に防災について活動するユースが、この夏、様々な国・地域で展開した「防災/BOSAI 活動」を一挙「グローバルユース防災サミット2024」に招待、宮城防災キャンプで学んだことをプレゼンすることが決定した。
今後の課題・展開・波及性
◆見えてきた課題
災害が起きたときに、全員が「すぐ行動することが大事」
きこえない人がいることをすぐに知ってもらう方法、情報が自分のところにはいる方法など、周りにいる人に「必要だと伝わる」必要がある、そのためには具体性をもって伝える必要があると考えさせられた。

◆今後の展開や波及性
きこえない人は情報がないことで置き去りにされやすいのが現状。社会全体として解決できるよう(公助)更に発信していきたい。
案:災害サインをつくる、ピクトグラムを危険度に合わせてカラー化するなど