被災地報告

現在、七尾市にある施設で過ごされている桶屋さんより1月22日にメールが届きました。発災直後の様子など、貴重な報告です。

 元旦の能登半島地震の被災に見舞われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
 私が入所している石川県七尾市の障害者支援施設「青山彩光苑」は、地震直後から停電は避けることが出来、暖房・電気が通常通りであることが何より幸いことです。もし、停電で電気が消えていたら、寒さで病気になる利用者がいたと思います。
 断水しているので、地震直後はカロリーメイト、水分だけでしたが、現在は、朝食時間を遅くして、パンやクラッカーとコーヒー、牛乳などです。昼食と夕食は、普通の食事と変わらないくらいです。断水のため食器を洗うことができないので、使い捨て容器を使っています。
 調理員、介護職員にも被災された方がいるので、出勤が難しくなっています。そのため、休み返上で出勤して食事提供を行っています。洗面、歯磨きは、ペットボトルの飲料水で軽く行っています。
 施設の渡り廊下が地震で落下し、食堂へ行けず、迂回路から3食を厨房から居室のホールまで運び、食べています。お陰様で、普通の食事が食べられています。
 七尾市内の水道がほとんど壊滅状態ですので、いつ復旧するかは目処がおりません。新聞報道によると、復旧まで2ヶ月近くかかるそうです。そのため、入浴が出来ず、清拭で対応しています。
 施設利用者は、テレビ、ラジオで地震の情報を入手しています。ところが、施設のケーブルテレビ、wi-fiが地震で故障しました。そのため、地震の情報が入って来ないので困っています。
 私は自分のラジオで、情報を入手しています。地元の民放ラジオ局を朝から晩まで聞いています。被災地の様子、七尾市内に住んでいる方々のインタビューを聞いていると、どうしても胸が熱くなりなってきます。
 最後に、被災に見舞われた方々の一日も早い、復興、普段の生活が戻って来ることをお祈りいたします。
 桶屋 善一(石川県・七尾市)