能登半島地震について5

3/13(水)に開催しました、大阪救援本部会議での報告です。

●能登半島地震について(3/13版) 

 被災地の状況は日々変わっていきます。ホテルなどへ2次避難した人たちも、北陸新幹線の敦賀までの延伸を受け、ホテル側から退去を求められている人がいます。 3/11 におおさか災害ネットワークで能登地震の報告があり、その中で災害対応NPO MFP代表松山さんが現在起きている問題として次のようなことがあるとおっしゃってました。

・ 二次避難をしている方が、止むを得ず戻ってくることになる可能性があると知った際、元々の避難所の方から「同じ空間に避難させないでほしい」との意向があった。
・ また、仮設住宅への入居が始まっているが、指定避難所がある小学校の校庭に建つ仮設住宅では、断水の影響で毎日の入浴ができず、同小学校の自衛隊風呂に入るよう勧められているが、避難所利用者との軋轢が生じている。
・ 同じく炊き出しや物資を取りに来ないよう要請も出ている。

 障害者の通所事業所も徐々に再開はしていますが、奥能登から金沢市内へ行ったり、他府県の親せき宅に身を寄せたりしているため、利用者が半減しているところがほとんどです。

 今回国の「社会福祉施設等に対する介護職員等の派遣」制度が良く機能していて、前回の会議で「大阪府に登録をまずして」ということでしたが、実際に2月初旬に登録したメンバーが、2月末には派遣をされるということがありました。
 ただ宿泊施設のあるところは良いのですが、輪島などの通所施設ではボランティアの宿泊先が提供できないと派遣要請できないところもあるようでした。
 
 2/21にはJDFと石川県内の当事者団体との話し合いが行われ、JDFが七尾市内に拠点を設け活動するとの情報ががありました。
 ゆめ風基金では毎週火曜日に能登半島を支援するメンバーで能登半島地震支援会議をZOOMを利用して行っています。昨日の会議できょうされんの大野さんから七尾の拠点に来週から3~4名の人員を4月末まで派遣することが決定しているとの話がありました。
 
 ゆめ風基金には新潟も含め15件の障害者事業所からの相談がありました。これらの相談に対し、ゆめ風基金では難民を助ける会、能登福祉救援ネットワーク、きょうされんなどと連携し、役割分担などを決めて支援を行っています。
 物資についても行政からのものでは対応できないものがあります。大人用おむつといっても種類は色々あります。このようなきめ細かな物資対応に、金沢市内のひまわり教室、地域支援センターポレポレ、石川バリアフリーツアーセンター、難民を助ける会などが手分けしてあたってくれています。
 今後仮設住宅建設が進むにつれて新たな課題も出てくると思いますが、まずは被災した施設の復旧に向けた支援を行っていきたいと思います。
 

石川バリアフリーツアーセンターの様子(1/29訪問時)
救援物資の積込み ひまわり教室にて(1/28訪問時)