ゆめ風が支援させて頂いた団体さんからのお手紙です

ゆめ風基金から支援金をお届けした、発達障害サポートセンター「えぇ町つ くり隊高田支部」さんから、嬉しいお手紙を頂きました。
以下、転載します。
「ただいま~!」「今日のおやつは何?活動はなんだっけ?」
元気な子どもたちの声で“さぽーとはうす★すてっぷ”の一日が始まります。
岩手県の沿岸最南部に位置する陸前高田市は平成23年3月11日に起きた「東日本大震災」で甚大な被害を受けました。あれから3年…
白砂青松とうたわれた高田松原の美しい景色とともに、落ち着いた街並みも今はもう見ることができません。
しかしながら、復興の槌音が確かに鳴り響いております。
これもまた、私たちの住む陸前高田市を支えてくださる多くの方々のお力添えのおかげであると大変感謝しております。
まことにありがとうございます。
当法人いわて発達障害さぽーとセンターえぇ町つくり隊は震災直後より陸前高田市において発達障がい児者への支援を行なうため支部を設けて、主に発達障がい児者への理解啓発と障がい者支援を行っている支援者の支援として活動してきました。
震災後から各ボランティア団体が陸前高田市に入り支援を行っておりますが、障がい児者への支援団体は少なく、障がい児者への支援が手薄い状態でもあります。
特に社会理解が難しいとされる発達障がい児者において当法人が平成25年9月に岩手県の認可を得て、陸前高田市において初めて児童発達支援事業(市直轄の療育教室は有り)及び放課後等デイサービス事業を開始しましたが、それまでは当市には一つも児童とくに、小学生以上へ対するサービス事業を行っている所がなかった状況でもありました。
当法人が陸前高田市で活動をはじめ3年が過ぎましたが、まだまだこの地域では発達障がい児者とその家族は地域の中において生活のしにくさを感じている状況であると思います。
目に見えにくい困難さは家族内ですら理解されない家庭もあるだけに一体誰に悩みを相談すればいいのかといったニーズがあることもわかり、そのニーズに応えていくためにも当事者またはその家族が気軽に相談できる場所を確保することも必要不可欠であると考えます。
また、福祉サービスの枠には該当しない児童・生徒が増えている現状もあるだけに、ちょっとした支援でできるようになることが多い発達障がい児や発達障がい傾向児に対し、専門的な支援を提供していくことで生活のしにくさをやわらげ、本人の課題克服につなげていけると思っております。
そのためにもスタッフの確保、支援スキルの向上、行政や関連団体との協力体制、地域住民の方々の理解が必要不可欠となるためその体制作りが重要となると考えております。
人口減少が著しく、高齢人口が高い地域ではありますが、当事業所「さぽーとはうす★すてっぷ」の周知が進むにつれ、関係機関からの紹介や親御さんからのご相談が増え、ご利用者も増加しております。
現在12月の新規ご登録者も含めて10名の方々にご利用いただいております。
ニーズは高まっていく、そう実感しております。
私たちのやるべきこと、この子どもたちの将来を見据えて。
岩手は沿岸南部ですが、今年は本格的な冬が早いように感じられます。
どうぞ、 皆様もご健康にご留意されますように。
まずは、取り急ぎご報告まで。
とのことです!
東北は公共交通網がほとんどないに等しく、車での移動が基本です。
でも、車を持っていない人もいるし、バスにも乗れない人がたくさんいます。

この写真のように、「車があれば・・・」とのご要望に皆様からお預かりした救援金をお送りしました。


なんと力強い「未来」への希望でしょう!
自分たちの「居場所」ができて、そこに行ける。
大阪にいると、つい地下鉄やバスがすぐ使えることが便利で、それが当たり前のように思ってしまいがちです。
でも、そんな都会ばかりではないこと、特に被災地では、その「公共交通機関」もなくなってしまったことが多いです。
自由に出かけたい、という思いを皆様のご支援のおかげで、かなえることができました。
改めて深く御礼申し上げます。
年の瀬に、嬉しい報告ができて、私たち事務局員も、嬉しいです。
未来をを作る。
この子達が大きくなる頃には、笑って過ごせる街ができるよう、来年もまたよろしくお願いいたします。
(長崎 圭子)

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