ヒデの救援レポート2014年7月18日№162

●7月12日に開催された「近畿労働金庫 東日本大震災復興支援定期預金『サポートV報告会&感謝の集い』」は、ゆめ風基金呼びかけ人代表の小室等さん、こむろゆいさんの歌声とともに、会場は満席になりました。
来年からも、定期的にこのイベントを開催することになりました。
●東北関東大震災・障害者救援本部特集号№11からの転載
連絡先 TEL 042-660-7747 FAX 042-660-7746(全国自立生活センター協議会)
○被災地は…今  その7
・「てんかんの電話相談から気付いたこと」  萩原せつ子(日本てんかん協会宮城県支部代表)
「てんかん」は100人に1人がかかる病気といわれている程、多くの患者さんがいます。
治療をすることによって7割から8割の人が発作をなくしたり減らしたりできる普通の病気です。
しかし原因が分からない場合が多く、発作も突然起こることなどから誤解され、長い間差別と偏見に苦しめられてきました。
「てんかん協会」はてんかんのある人とその家族を中心とした患者団体で、「てんかんのある方達の悩みや苦しみを少なくしたい」という思いで活動しています。
3.11の震災後から、私達は「てんかんの電話相談」を続けています。
震災でたくさんの方が服用している薬を失い、病院も被災してしまいました。
病院へ行く手段をなくした方もいました。
てんかんの治療には、薬を毎日きちんと飲み続けるということはとても重要なことです。
薬の服用を中断すると症状が悪化してしまう場合が多いのです。でも、あの当時相談できるところも情報もありませんでした。
他の病気の方々もそうだったと思いますが、てんかんのある方々も大きな不安の中にいました。
会員さん方の安否確認をする中で、会員さん以外のてんかんの方達はどうしているのかと思いました。
その方達の不安やSOSの叫びが聞こえてくるようでした。
たくさんの方々の孤立している様子が見えるようでした。
何とかしててんかんのある方々に情報を伝えなければと思いました。
幸い私のところへはてんかん協会の本部やてんかん学会のドクターたちからいろいろな情報が集まってきていました。
災害時に処方箋無しで薬を出してもらう方法、今どこの病院が診療しているのか、てんかんの薬がどこで作られていま被災地に向けてどこまで来ているのかその量などです。
私と事務局の方の自宅の電話で、電話相談という形で、情報を伝えることにしました。
新聞社に電話相談のことをお知らせして流してほしいとお願いしました。
こんな急なお願いを聞いてもらえるのだろうかとドキドキしていましたが、意外な返事が返って来ました。
それは新聞社にもてんかんの方々からSOSの電話がたくさん来ているということでした。
「困っている人たちがたくさんいる。すぐお知らせを出しましょう」といわれました。
それでは新聞だけでは足りないと思い、テレビ各局にも広報を頼みました。
その日からテレビでテロップが流れ始め、すぐに電話がかかってきました。
3月22日のことです。
始めはほとんどが薬と病院のことでした。
次に増えていったのが、「避難所で症状が悪化した」「不安とストレスで悪化している」などの症状悪化や「どこか発作があっても入れる施設はないのか」「家がなくなってしまった」など全体に関わる相談でした。
それから避難先での病院の情報、病院が遠くなってしまったので通えないなど様々でした。
そのうち震災に関係のない一般的なてんかん相談も出てきました。
相談の方々が一様にいうことばがあり、「今までどこも相談するところがなかった」そして多くの方が「てんかん」を隠して生活をしていました。
電話相談を受けながら気付いたことがあります。
課題は前からあったのですが、それが震災でよりはっきりしてきただけだということです。
○その2につづく
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これまで届けた救援金
301,241,224円(2014年5月19日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,832,139円(2014年5月19日現在)
ただいまの基金残高
243,283,069円(2014年3月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、「われも、また、赤い『吾亦紅』」と咲くのです。
●NPO法人・移動支援「レラ」機関紙「:かぜのたより」4月号からの転載
連絡 TEL&FAX、0255-98-5667
宮城県石巻市大街道東4丁目2番10号クレンビル1号舘2階
「レラ」とは、アイヌ語で「風」を意味しています。
『移動支援レラ3周年「活動報告書ができました!
・被災地でいのちの足を守る。カラーA4版35P」
あっという間に2013年度が終わり、4月も終盤になってしまいました。
みなさま、お変わりはありませんか?
私たちは石巻で変わらず走り続けています。
活動資金の大半を占める助成金や補助金はすべて2013年単年度の支援のため、ほとんどが終了してしまいました。
ですが、昨年いただいたご寄付金を次年度に持ち越すことができたため、なんとか平常通りの活動を維持したまま、新年度の活動基盤づくりに奔走しています。
なにかとバタバタしているところで、みなさまにはあまりご連絡も出来ない状況で大変失礼いたしました。
そして、変わらぬあたたかい見守りをありがとうございます。
移動支援「レラ」の活動3周年という節目に、活動報告書を作成いたしました!!
移動支援「レラ」で初めての報告書です。
是非、しっかりと目を通してみて下さい。
単なる「思い出アルバム」のような報告書ではなく、これまでに築きあげた送迎の経験や教訓、データなども詰め込んだ、:未来への参考書:のようなものを作りたいと思いました。
社会への「恩返し」のつもりで作った活動報告書です。「レラ」のあゆみと仕組みを載せています。
まだまだ復興は折り返し地点にすらたどり着いていないということを知ってもらうためにも。
以上。

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