hide の救援レポート 2014年4月14日№155

●4月12日、チサンホテル新大阪で行われた「法橋さんご苦労さ~ん会」に、ゆめ風基金の牧口代表理事、橘高事務局長、永村理事とhideが参加しました。
法橋さんは、19年前からゆめ風とお付き合いがあり、近畿労働金庫の地域共生推進部の中心であり、ゆめ風と共に、障害者事業所への融資制度「ゆめのタネ」を立ち上げ、東日本大震災に当たっては、復興支援定期預金「サポートV」の利子分をゆめ風基金に寄贈する(年間1千万円規模×10年間)という支援金融も立ち上げられました。
この度、お連れ合いさん(車イス使用)の体調不良で、その介護もあって、1年前倒しして、早期定年退職をされることになったのです。
惜しいひとが、近畿労働金庫から去られます。
ボクたちは、何らかの形でつながり続けていくことを願っています。
法橋さん、本当にご苦労様でした!


●東北関東大震災障害者救援本部特集号№10号からの転載(自立情報発信基地)
連絡先 TEL 042-660-7747
    FAX 042-660-7746
「被災地は今…震災から、2年半が過ぎて」阿部俊介・被災地障がい者センター石巻代表
・私が東日本大震災で被災して、被災地障がい者センターにかかわるようになり、2年半が過ぎました。
この間には色々な事がありました。
様々な方々との出会いと別れなど、今までには経験したことがないような事が沢山ありました。
まさか、自分が地方に行き、講演するなんて、夢にも思いませんでした。
センター石巻を立ち上げから、この2年間を思い起こすと、たくさんの活動や行動をしてきたなと思います。
活動してきた中で一番成功したと思うのは、私達の情報紙「にょっきり!」です。
石巻という場所は、震災前から障がい者が街の中を自ら出歩くということがありませんでした。
それは、街に行ってみたい場所はあるけれど、車椅子で行けるかどうかわからなかったからです。
一般的なタウンガイドみたいな物はあるけれど、車椅子利用者にとってのバリアフリー情報はありません。
行きたい所がバリアフリーとはかけ離れている場合もあります。
そこで私達の出番で、「にょっきり!」は、私達障がい者が自ら取材に行き、街のお店の紹介をし、バリアフリーかどうかのチェックもします。
私達は、バリアフリーの店ばかりは行きません。
わざと、車椅子では無理だと思われる場所に行き、店員やお客さんにお手伝いをお願いします。
それは、私達みたいな人達も来るんだということを店の人や周りの方々にアピールするためです。
その中で、お店の方にご理解をしていただきます。
店を作り直すことはできないけど、障がいがある人も入れるように、配慮してくれたり、お手伝いをして下さると言われた時は嬉しかったです。
石巻の人々は私達障がい者を見たり、接したことがない人達がほとんどです。
そんな石巻で障がい者の存在を知ってもらうには、自分達が外に出てアピールすることが必要だと思います。
バリアフリーな街にするのであれば、やはり障がい者自身が出歩いて存在をアピールすることや、いろいろな人達と話し合いをしたり関わりあいをもつのが必要な事だと私は思います。
「復興するなら、以前の石巻ではなくて、誰もが暮らしやすい街にすること」が私の目標です。
●「不安を抱えながら」宮下三起子・あいえるの会(郡山市)
・3月11日の震災から、2年8ケ月が経とうとしています。
まだ3年過ぎていないんだ、というのが実感です。
被災に合われました皆様には、復興も中々前に進まず、生活しずらいのに申し訳ないと思いますが、何だか昔にそんな事があったなーと思えるくらい、遠い昔の出来事のような感じがあり、日々の生活に流されてしまっているのが現状です。
しかし、その一方で毎日のように放射能のニュースが流れて、本当にこのままで大丈夫なのかと思う気持ちも全くないという事ではありません。
「あいえるの会」は、障がい者の方の地域生活を支援しています。
震災当時は、今後の生活がどのようになるのか不安を抱えながら、また、今後、同じような震災が起きた時に、どのような対応をしていけば良いのかと、6ケ月位職員で話し合いをしてきました。
緊急連絡簿の作成や、防災に関してのマニュアルの作成等を行っていきました。
また、一時的に避難できる場の確保という事で、他県で近くの自立生活センターへの協力依頼等をしていましたが、現在は、正直「同じような災害は起こらない」と思っている人が、多いのではないでしょうか。
本来であれば、もっと今後について話し合いや行動を起こす必要があると思います。
例えば、災害が起きた場合、逃げる手段の確保・人の確保は、今回の震災の時にガソリン不足の事や、1車両に最大でも3台の車いすしか乗らないので、現在のあいえるの会の車両では足りない。
また障がいの無い人も被災にあっているという環境で、介助者不足はかなり大きなダメージを受けます。
避難所に避難出来たとしても、介助者がいなければトイレ等にも行けないという事になります。
この問題は、被災に遭ったから大きくなった問題なのかというと、その事も原因の一つとは思われますが、以前からの課題でもありました。
交通の問題は、障がい者の方が利用しやすい交通機関になっていない事や、車社会なので車がなければ移動が困難となります。
また、介助者不足は震災前からの課題でしたが、他市町村から避難してこられた高齢者・障がい者の方も支援が必要という事で、利用者は増えるが、新しい事業所が増えていないという事もあります。
そのため、どこの事業所も対応が難しいという事で、ヘルパー派遣を断られる事が多々あります。
重度の障がいになればなる程、介助の必要性は大きいです。
今まで、あいえるの会の理念でもある、どんなに重度の障がいがあっても、地域で生活をしていくための活動という事で行ってきましたが、介助者がいないとなると、地域での生活が難しくなるという事になってしまいます。
今後どのように介助者を集めていくのか考えていく事が、今一番重要ですが、中々介助者が集まらない状況です。
被災にあって、本当はやらないといけないという事は、きっと山積みのようになっていると思いますが、現実は日々の事を行うのが精一杯となっています。
また、今の状態では同じような災害が起きても、何一つ改善できていないのでは、と不安もあります。
普段からゆとりが無いと、何か特別な事が起きても対応できません。
障がい者問題はごく一部の人の問題だと思われ、広く伝えていくには時間がかかるように、被災者の問題も、当初は大きく取り上げられていましたが、徐々に被災に遭っている人だけの、自分には関係ない事と思われるようになってきています。
被災地の現状を伝えていく事は大事な事だと思い、今後も活動していきたいと思います。
また、この場をお借りしまして、被災地にご支援頂きました皆様に、深く感謝いたします。
ありがとうございました。


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これまで届けた救援金
301,261,224円(2014年2月28日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,252,139円(2014年2月28日現在)
ただいまの基金残高
238,331,044円(2013年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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