ヒデの救援レポート、2014年1月20日 NO.149

●阪神淡路大震災19年目の前日。
1月16日の早朝に、hide宅で20年間暮らしていた、メス猫のデュエルが天寿を全うして、他界しました。
人間の寿命では、100歳を超えている年齢です。 
普通、猫は亡くなる時、行方不明になるのに、デュエルは律儀に帰って来、愚息のベッド近くで亡くなったのです。
愚息ふたりは、文字通り「猫可愛がり」だったので、ふたり共、声を放って悲しんでいました。
デュエルはその後、火葬して、骨と写真が愚息の部屋に飾られております。
狭い家の中から、猫とは言え、命がひとつ居なくなるのはとても寂しいものですねぇ~。
ちょっと凹んでいるhideです。
まぁ、もう1匹のオス猫、2歳がいることは居るんですがねぇ~。


東北関東大震災障害者救援本部特集号№7 「自立情報発信基地」より転載その3
・連絡先 TEL 042-660-7747、FAX 042-660-7746
・宮城県気仙沼 NPO法人泉里会 ケアホームめぐみ 菅原満子
「震災で覆った心の傷」 
私たちはNPO法人泉里会「ケアホームめぐみ」は、知的・精神・身体の三障がい対応の共同生活介護事業所です。
その他、ショートステイ・日中一時支援と現在は東北関東大震災障害者救援本部よりのご支援を受け、南三陸町気仙沼エリアの送迎サービスも行っております。
以前、送迎支援サービスはめぐみ入居者のみ行っていましたが、3・11の東日本大震災が東北を襲い、家・車が流出し地域に住む障がい者の移動の足を失い、いつも通りの生活が全く出来なくなってしまいました。
通所施設に通う障がい者の方が、施設から遠方の仮設住宅に移り困っている現状を皆で話し合い、外部から来られたボランティアスタッフのJDF、CILたすけっとの方々と交代で送迎を行いました。
平成24年の春にボランティアスタッフの撤退を期に、送迎に掛かる費用を助成頂きながら地元の事業所である私たちが引き継ぐことになり現在に至っています。
主に送迎に行っている場所は、支援学校や通所施設・ケアホームめぐみ入居者数名が通うデイケアです。
土日以外は毎日送迎支援を行っております。
また支援学校に通っている障害児2~4名、日によって利用する人数が違いますが、送迎後そのままケアホームめぐみにて日中一時支援を利用しご家族さんが仕事終わりに迎えに来るまでお預かりしております。
また送迎業務に携わり一番気を付けていることは、当たり前な事ですが安全運転です。
大変な所は大人と子どもでは違いますが中にはわんぱくな子も居て、運転中でもシートベルトを自分で外し立ち上がったり、ドアを開けようとしたりヒヤッとすることも多々あります。
成人の方は比較的静かに座っており、通所施設で今日作業した内容や身近に起こった事を話してくれて会話を楽しみながら送迎を行っております。
でも、明るく振る舞っていてもまだ震災の記憶が新しいのでしょう。
家が流されて仮設住宅での生活を余儀なくされた方の口から「いーな。家がある人は…。また、いつになったら普通の家に住めるのかなぁー」と流された家の跡地を遠い目をしながら話されます。
家を流されていない私としては流失した方々の気持ちはすべてくみ取ることが出来ません。
そう話された時、なんと声を掛けていいものか未だに分からない所があります。
やはり傷を受けた方とのコミュニケーションは難しいと痛感しております。
でも送迎をしていて大変な事ばかりではありません。
楽しい事もあります。
それは利用者さんや家族さんとの会話で、楽しみの一つにしています。
本当に他愛もない、ほんの数分間の会話でしかありませんが、いつも帰り際「ありがとう。毎日ご苦労様」と一礼されます。
時折、自家栽培している野菜などを手に持って待っておられて「これホームで食べらいん」と渡されます。
こちらとしてはただ安全に楽しく送り迎えをしているだけなのにと最初は思いました。
今思えばそれほど障がい者またはその家族さんから見たら、支援学校や通所施設に普通に通える足が出来た事によって生活が少しずつ戻ってくるのかなと、自己満足の思いでありますがとても嬉しくなる瞬間です。
最後に、まだまだ震災で覆った心の傷は癒えてはおらず、選択肢ばかりが多様にあり、何が正しいのかも分からない渦中に置かれています。
それは私たちも同じです。
それでも支援を頂いている皆さんのお顔を思い出される時に、やはり諦めてはいけないという力が何処からか湧き出て来ます。
それは本当に不思議な、そして貴重な体験をさせて頂いているのだと改めて感じます。
何かを得るためには、何かを失わなければいけない、最近そんな言葉を耳にしましたが、得たものを育てて行くのはやはり自分自身であると強く心に結び、これからも頑張ろうと思います。
以上
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これまで届けた救援金
300,372,144円(2013年12月26日現在)
内・東日本大震災救援金総額
254,363,059円(2013年12月26日現在)
ただいまの基金残高
263,092,225円(2013年10月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、
「われも、また、赤い吾亦紅」と咲くのです。


市民活動総合情報誌「ウォロ」2013年12月号よりの転載。
・大阪ボランティア協会
連絡先 TEL 06-6809-4901
災害発生時、実践面で役立つ内容「病院ボランティアのためのガイドブック」発行
今年、10月、NPO法人日本病院ボランティア協会(大阪市)が「災害時の活動ガイドブック(以下、ガイドブック)」を発行した。
病院ボランティアだからこそできる活動があったのでは…。
東日本大震災でボランティア活動に関わったメンバーからのこんな声をきっかけに、災害時の病院ボランティア活動を考える会が結成され、以後2年間にわたる研修会の場で、ボランティア、病院スタッフ、外部委員が議論を重ね、出た意見をもとに編集した。
ガイドブックでは、病院ボランティア活動の心構えや、災害時における活動例を示すとともに、東日本大震災の経験を踏まえ、災害時に病院ボランティアが活動するための5つのポイント、
1.ボランティアの意識付け
2.病院への働き掛けと意識付け
3.何ができるのかの確認
4.色々なケースの分類
5.安全確認
や、災害時の役割分担を示したアクションカードの例を具体的に示すなど、実践面で役立つ内容となっている。
日頃病院で活動するボランティアは、病院の現状を理解し院内の構造なども知っており、災害時も患者や家族に対して医療者に近い形でサポートできる。
「これまでは、災害時に病院ボランティアが活動をすることはほとんど考えられてこなかったが、ガイドブックを参考に、ボランティアグループや各病院がおのおのの形合った方法を作ってもらい、来るべき災害に備えて欲しい」と理事長の吉村さんは語る。
今後も継続して、ボランティアグループ、病院、福祉施設、教育機関などへの広報活動を行い、全国での普及を目指す。
日本病院ボランティア協会
連絡先 TEL 06-6809-6506
ガイドブックは、150円。
以上

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