ヒデの救援レポート:2013年5月7日№119

●5月8日、9日には、東京で、『東北関東大震災被災障害者救援本部世話人会』が開かれ、当面の支援対策について、話し合われます。
ゆめ風基金としては、代表の牧口、副代表のhide、事務局長の橘高が参加して、意見交換をすることにしています。ついでにというワケではありませんが、9日には、カタログハウスにお伺いして、恒例の年末イベントについて、意見交換をすることになっています。


●月刊「むすぶ №503からの転載
発行:ロシナンテ社
連絡先 TEL&FAX 075-533-7062
『(続編)福島を忘れないでください~高野桜さん。』(南相馬市小高区出身・高校生平和大使
ここから

『そして今月、ブラジルを訪問させていただきました。
現地の学生やブラジルに移住した被爆者の方々と交流してきました。
そこでは日本ではないような質問がありました。
それは
『政府はどういう援助をしてくれているのか』、『援助は十分足りているのか』という質問でした。
『あなたたちは政府をどう思っているのか『という質問を受けました。
日本の高校生より、ブラジルの高校生の方が真剣に受けとめてくれているような感じがしました。
また被爆者の方と交流して、その方々から『いつどこで原発事故があるかわからないから、今の現状を世界に向けて発信するべきだ』と言われました。
『簡単に収束したと思われないためにも現状を訴えて』とアドバイスを受けました。
また私が一番、驚いたのは、ブラジル時間の3月11日に原発事故の問題で署名活動をやっているのに接してとてもうれしく感じました。
私はこの高校生平和大使の活動を通じて、伝えていくことの大切さを知りました。
『原発事故のことは、私たち福島県民が体験』したからこそ伝えていくことができることだと思います。
また県外ではもう復興したと思われているようですが、私たちにとっては、原発事故にとって忘れられてしまって、またこのような事故が起こることが一番悲しいことです。
だから私たちは、つらい経験をしたということを伝えていく使命があると考えています。
そして普通ではないことに慣れを感じています。
いたるところにある放射線量を測るモニタリングポスト。
また仮設住宅に住んでいること。友達や家族が離れ離れにいること。
こういう普通でないことを当たり前に感じていることがおかしいことだと思います。
こういうことを沢山の方々に伝えていき、風化させないためにもいろんな人が知って欲しいと思っています。
私たちの高校生活は原発事故で本当にいろいろなことがありました。
またこれからどうなるか分からないという不安を抱えながら、生きていかなければなりません。
この二年間、全く復興していない様子を見て、原発事故がなければと何度も思います。
福島県の震災関連死は約1300人です。
そして低線量被曝への不安が続きます。
2年にわたる避難生活は心身を蝕みます。
そして賠償金に依存した生活は、人の有り様さえ壊していきます。
福島県では復興といっても、放射能汚染が立ちはだかります。
福島県民は、身をもってお金より原発のない日常こそが大切なんだと知りました。
福島から、日本から原発の無い世の中ほどすばらしいものはないことが大切なんだという発信が、今、始まったんです。
(まとめ・文責:しかたさとし)
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これまで届けた救援金
237,944,624円(2013年4月26日現在)
内・東日本大震災救援金総額
NEW!
192,435,539円(2013年4月26日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。


●東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ドキュメンタリー映画『生命のことづけ~死亡率2倍・障害のある人たちの3.11』完成のお知らせ
・日本障害フォーラム(JDF:全国13の障害者団体・関係団体で構成)日本財団、NPO法人CS障害者放送統一機構(目で聴くテレビ)の制作により、このたび、東日本日本大震災から2周年の2013年3月11日を機に、ドキュメンタリー映画『生命のことづけ~死亡率2倍程度障害のある人たちの3.11』を完成しました。
この映画は、障害者の死亡率が住民全体の2倍以上である(自治体・報道機関の調査による)との事実を踏まえ、被災した当事者、関係者の語りを大切に記録し、広く世界に伝えていくことを通じて、今後の復興や防災、地域社会づくりに提言していくことを目指しています。
またこの映画は、情報保障のための字幕、音声解説、手話が、すべてオープン=常に見える・聴こえるの形で付与されていることも特徴で、世界でも例のない試みと言えます。
講演会などで上映し多くの方々に見ていただきやすいよう、37分という長さにまとめました。
この映画は近日中に上映会を予定しており、その日程などは改めて告知いたします。
また、団体・ライブラリー上映用ディスクを2013年4月中に販売予定です。
英語版も近く作成予定であり、国際的にも発信していきます。
●ドキュメンタリー映画『生命のことづけ~死亡率2倍・障害のある人たちの3.11』
監督:早瀬 憲太郎(ゆずり葉・監督)
制作:日本障害フォーラム・日本財団
製作:NPO法人CS障害者放送統一機構・目で聴くテレビ
ナビゲーター:早坂洋子(みやぎ盲ろう児・者友の会会長)
ナレーター(音声)大和田新(ラジオ福島アナウンサー)
手話:善岡 修(デフパペットシアターひとみ代表)
音声解説:岡 啓子
脚本:早瀬 憲太郎
字幕・音声解説・手話付き
●この映画のお問い合わせ
日本障害フォーラム事務局→TEL 03-5292-7628 FAX 03-5292-7630
●障害のある人の生死を分けたものは何か。
どうすれば人間としての尊厳を失わずに生きのびることができるのか
東日本大震災で被災した盲ろう者の早坂洋子さんをナビゲーターとしてこの映画は進行する。
津波で命を失った人たち…家族や仲間たちが語る証言。
そして、ようやく逃げ延びた人たちを待っていた、過酷な現実…避難所で『出ていけ』とののしられる人。
床に寝ることができず車いすに座り続けた人。
情報も支援も届かず避難指示区域で孤立する人…
そうした中、さまざまな障害者団体や支援団体が、自治体の協力を得ながら、支援の取り組みを開始する。
福島県南相馬市と岩手県陸前高田市では、個人情報の開示を受け、障害者の訪問調査が実現する。
新たな大災害の可能性が指摘される中、震災を経験した当事者、関係者の姿を通じて、今後の復興と地域づくりに向けたあり方を探る。
                                以上

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