2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第四組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第四組
(6月25日~7月2日)
平田 昌之
楠 佳和
被災地障がい者センターいわて・みやこ 活動報告
 私たち二人は6月25日~7月2日までの間、被災地障がい者センターみやこに当事者派遣プロジェクトとして行きました。今回の目的は8月19日~8月31までおこなわれるみちのくTRYの参加者・ボランティアを集める事、TRYのコースを下見する事、町を歩いて障がい者の存在を知ってもらう事です。
6月25日(月)
 盛岡到着後、CILもりおかへ。
 この日は盛岡でのTRY会議は無かったので前の週から来ていたメインストリーム協会の茂上・林ペアと引継ぎの後、アポナシで支援学校等回る予定だったが、雑談の内にTRYの話となり、会議になる。TRY準備の状況、参加者・ボランティアの参加状況などの話になる。
6月26日(火)
 参加者探しに盛岡周辺の施設・支援学校を、ボランティア探しに県立大学を訪問する。
 県立大学のボランティアサークルでは、同時期に行われるイベントとみちのくTRYのコラボを要請。ボランティアを企画しているNPO法人を紹介してもらう。
 雫石にある施設では障がい当事者の方もTRYの説明を聞いてもらい、興味を持ってもらうことが出来た。施設側も協力的で参加者がいるなら職員からボランティアをなどの話があり、理解を得る事が出来た。この施設から参加する人が望めそうである。
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6月27日(水)
 宮古にて事務作業。
 参加者探しのため沿岸地域にある施設・作業所・支援学校にTRYのチラシと企画書をFAXで一斉送信し、アポイントを取る。
6月28日(木)
 大船渡市内の相談支援事業所・社会福祉協議会を訪問し、TRYの参加者募集をする。その後被災地センター大船渡の千葉さんと会い、TRYの話をする。その後、みちのくTRYで宿泊予定の福祉の里「宿泊館」を下見する。
 大船渡に行くまでのTRYで歩く予定のコースを車で下見をする。急勾配や2キロ以上のトンネルなどがあるみちのりだった。
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6月29日(金)
 釜石市内の支援学校・相談支援事業所を訪問し、TRYの参加者募集をする。
 相談支援事業所では色々と紹介してもらう。釜石・大槌の団体は相談事業所の方からもTRYの宣伝をしていただける事になった。
 その後、釜石の身体障害者福祉センターを下見。宿泊or休憩で使うことができるか。
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6月30日(土)
 滝沢村で自立生活している脳性まひの男性宅を訪問。TRYの参加をお願いする。
 この男性は1年前訪問した時に会った人で、久々に再会し色々話すことが出来た。
 この男性には岩手県に住む障がい当事者としてぜひ参加してほしいと強くお願いした。
7月1日(日)
 1日フリーの日。障がい者が地域にいるって事をアピールする為に街を歩いた。
 宮古にあるショッピングセンターに行って買い物などをした。僕みたいな重度な障がい者が買い物をしているとすごく周りからみられるが、地域にも障がい者がいることをアピールできたのでよかったと思う。
7月2日(月)
 宮古から盛岡に移動。CIL盛岡に行く。
 昼食後TRY会議。
 永六輔さんに依頼していたみちのくTRYTシャツのデザインが出来たのでその選定をしたり、TRY中に使う備品等の確認、役割の確認をする。
 県内県外の参加者・ボランティアの参加状況の確認。
まとめ
 今回2度目の被災地ということで、1年前とどう変わっているか気になる所でもありました。沿岸部の瓦礫はほとんどありませんでしたが、震災の傷跡はまだまだ色濃く残っています。
 そんな中での活動を通して思ったことは、被災地は全くといっていいほど障がい者にとっては住みやすい環境とはいえない状況にあります。店舗はまだまだ段差があって入ることができなかったり、沿岸南部に行く鉄道が震災後復旧されておらず廃止の方向であったりと、外に出たくても出られる環境であるとはとてもいえない状況にあります。そもそも障がい者が地域で生活していることを知っている人は少ないのではないでしょうか?
 今回のみちのくTRYを通して障がい者が地域にいるということを伝えるだけでなく、誰もが住みやすい社会を目指して当事者やそれに関わっている人たちが実際に声を上げていくことが大切です。待っているだけでは何も変わりません。
 みちのくTRYは岩手県の障がい者運動の第一歩になることを期待しています。人員の問題、参加者やボランティア集めの問題などまだまだ問題はありますが、沢山の当事者が参加することで大きな波を起こすようなそんなイベントになればと願っています。そしてその後、被災地センターが更に被災されている方や地域にとって重要な拠点になればと思います。
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