障害者派遣プロジェクト5
岩手報告
茂上裕太郎・中来田護
メインストリームから5組目として、7月24日から8月1日まで活動してきました。被災地センターの雰囲気は明るくとてもとけ込みやすかったです。
被災地センターの主な活動内容は、障害者の支援や物資提供(7月で終了)ですが、高齢者の支援が多い印象でした。
最もうれしかったことは、1週間のすべてのスケジュールをピアサパート部門として組む事ができたという事です。
私達のスケジュールです。
7月23日(土) 岩手到着 鍛冶・脇ペアから引き継ぎ
24日(日) 休み
25日(月) 会議(この会議で1週間の予定が決まる)
26日(火) Aくん宅訪問(一緒に外出)
27日(水) 宮古市の障害者支援団体を訪問
28日(木) CIL盛岡訪問
29日(金) ハックの家訪問(Oさんと話)
30日(土) 平田・楠ペア到着 引き継ぎ
31日(日) 四季の郷 夏祭り(障害者入所施設)
8月 1日(月) 帰宅
月曜日の会議で1週間のスケジュールが決まります。メインストリームのメンバーで支援中のAくんとOさんのところに訪問したいという事と、CIL盛岡に行きたいという希望を出して上のようなスケジュールになりました。
Aくん宅訪問
Aくんは宮古市に住んでいる重心の男性です。宮古市は津波の被害が合った場所ですが、Aくんの家は小高い場所にあり被害は少なかったようです。
被災地センターから定期的にボランティアを派遣していて、メインのグループも必ず行っています。
今回の内容は、車で浄土浜に外出しました。(ちょっとしたILP)今回、初めてお母さんは家で待機し、ボランティアスタッフだけでの外出です。
観光地も少しずつですが、復興しつつありましたが、エレベーターは壊れており観光船には乗れませんでしたが、Aくんも楽しんでいました。
ご飯を食べて家に帰りました。帰ってからはお母さんとの話しです。
お母さんは、自分が先に死んでしまうので、介助になれた生活を望んでいます。
メインストリームの人達も係わっていたので、自立のことも少しながらわかっていると思います。ただ、自立の事が周りの親に分かってもらえずに、周りから浮いてしまうという事も話しておられました。本人は「大丈夫!」笑いながら話しておられましたが、サポートが必要であると思いました。
Aくんは、日曜日の四季の郷のお祭りにもこられます。ちなみに、土曜日から初の泊まり介助(被災地センターのボランティアスタッフ)を利用してこられるそうです。そして、8月10日のCIL盛岡での納涼焼き肉大会にも参加されるようです。
Aくんと行った浄土が浜 船に乗れなくて残念!!
Oさん訪問(ハックの家)
金曜日に田野畑村の作業所「ハックの家」に行ってきました。利用者Oさんと1時間ぐらい話をすることができました。その中でひかりさんから、
・外出したい。
・リハビリに行きたい。
・自由に使えるお金が欲しい。
・ケータイの使い方を教えて欲しい。
などの気持ちが出てきました。
ヘルパーは使っているようでしたが、入浴などの家の中で使うことが中心で外出はできていないようでした。Oさんは「お店も遠いしね…」と行っていました。
8月10日にある焼き肉の案内も渡して来ました。Oさんは「遠いからどうかな…」と言っていましたが、家族との問題もあります。もし行けるのであれば、介助者、送迎を考え、担当職員のKさんには家族との間に入ってもらい、焼き肉に行けるように支援していく方向です。
田野畑村の「ハックの家」 ここのパンおいしいです!!
今回、1週間岩手に行って感じた事は、社会資源が少ない事と、閉鎖的という事です。元々、社会資源が少ない地域が被災してしまって、そこに住んでいる障害者はさらに困っているって感じです。被災地センターの利用者には高齢者も多く、自立を目標とした支援ができる利用者はわずかです。今後活動の中で障害者を探し、表に出てこないニーズを見つける事がピアサポート部門の役割だと感じました。
仮設住宅
砂利がとても深く車椅子では走れません。
電動車椅子操作不能になりました!!