明日でパーティーパーティーのIさん、わたし、ISさんのチームが解散です。たまたま大阪人ばっかりになって友達グループのようになったけど、それなりにそれぞれの個性が調和していい感じにきていたので、ひとり残る私はとっても寂しいです。明日飲み会で泣くかもしれません。ははは。
今回のボランティアはまるで勉強会です。ふだんほとんど行ったことのない市役所や保健センター、あんまり行きたくないような気がする法務省にも行きました。登録ヘルパーを5年やっていても制度については無知な私が行政窓口で分かったような振りをしてあれこれ尋ねるのは勇気がいるし、「私って本当に何も知らずに生きてきたんやなぁ」という実感の連続で恥ずかしく情けなくもなります。だけどこんなに良い勉強の機会に恵まれて本当に有難いし、これから生きていくうえで必ず役に立つ知識なので本当に大きな収穫になっています。
今は主に仮設住宅の入居状況の把握に努めています。はじめは地図を見ながら仮設住宅を訪れ、行き当たりばったりで聞き取り調査をしていましたが、だんだん要領がつかめてきて、まず始めに行政に情報を取りに行くようになり、自治会長に話を聞き、住民の個別調査をするという流れが分かってきました。それさえも、本当に手探りだったのです。「調べるって、何を?どこで?どうやって???」というところからスタートして、今はやっと「まずここに行ってこれを聞いてこの人に会う」というところまできました。活動開始から5日目になります。慣れたころに帰るというのがなるほどこういうことかと納得です。
ちなみに、私がこれを書いているのは午後八時過ぎ。前回報告を書いていたのは夜の10時半でした。事務所の明かりは煌々と点いていて及川代表を始めとするスタッフが残って仕事をしています。私は1カ月の期間限定だけど、震災のあの日以来毎日こんな生活が続いているんだなぁと思うと・・・人ごと極まりなくて申し訳ないですが、正直「すごいなぁ~、でも私には無理やな~」とか思ってしまうのです。八幡さんのあのエネルギーもどこから湧いてくるのかが不思議で仕方ありません。あの人なんであんなにエネルギッシュなんでしょう。
活動内容としては、主に仮設住宅での聞き取り調査です。
目と耳が悪くて震災前に大きな大手術を経験し、糖尿も持っておられるご老人が仮設住宅に招き入れてくださったのでお話を伺っていました。
始めは生活について困っていることなどを話していたのですが、しばらくすると地震直後や避難生活での本当に心細かった思いを話してくれて、「避難所は床が痛くて寝られなかった。インシュリンもないし寒くて体がこんなにガタガタ震えて・・・」と言いながら泣いておられました。
そのような人を目の前にしてどうすることもできない私を助けてくれたのが、当時同じメンバーだったターミナルケアをされている看護師の方でした。「あぁ、そう、うん、うん。」と親身になって話を聞くプロフェッショナルさに比べ、私はそのおじいさんと一緒に泣きそうになっているという始末です。本当にど素人がこんなことやっているのだから、不思議ですよね。
おじいさんは出さないといけない葉書を代わりに出しますよという提案に大変喜んで、「本当にいいの?いやぁ助かるよ、ありがとう」と感謝してくれました。そんなことでお礼を言ってもらって、なんかこっちが申し訳ないような気持ちになります。
「お喋りするの好きだから仮設で一人でいるのが寂しいんだよ。また来てね」と言って頂き「はい、ぜひまたお顔を見せてくださいね」と言っている私はあと2週間で帰るのだから切ないですよね。
だからこそ、「みやぎ」もしくは「みやぎ」を通してどこかの団体や人がそのおじいちゃんのような人達に繋がっていけるように、”記録を埋もれさせてはいけない!”と資料の整理についても試行錯誤しながら頑張っています。
パーティーパーティーのIさんはパソコンが得意なので本当に助かっています。今日は入居状況の把握のための表作りで、来週はIさんがいなくなるし頑張って勉強してみようかなと思って「エクセル教えて!」と頼みました。ところがせっかくのレクチャーにも関わらず2分くらいであっさり諦めて、5分後には「大丈夫、きっと誰か得意な人が新メンバーで入ってくるはず!!」と根拠のないポジティブ思考で自分を励ましていました。
こういう時に真剣に習って習得したらいいのになぁ~と人ごとのように思いながら。
とにかく、まだまだビビりまくり、失敗の連続、それに加えて仲良しチーム(?)の解散、かなり心細いですが、自分がやっている地味な事の積み重ねが誰かの生活を楽にしたり楽しくしたりすることを思い出してがんばっていきたいと思います。
明日は午後からは原発反対デモにチームのみんなで参加します。夜はスタッフの豊川さんが用意してくれている美味しい日本酒をごちそうになる気満々。あぁ楽しみ。
ゆめ風の南さんは今日帰られました。宿舎でおしゃべりするのが楽しかったので本当に寂しかったです。「いざ帰るとなると寂しいもんやねぇ」と言いながら顔はかなり嬉しそうにニヤニヤしていました。「嬉しそうですやん!」と突っ込むと笑っていましたが、きっと少しは本当に寂しいのだと思います。私も帰り際には「もっといたい!」とか言っているかもしれません。あ、いや、ちゃんと帰りますよ。(笑)
それにしても仙台はご飯がおいしいです。みんな仙台へおいで。