現地のボランティア活動に参加して

 先週一週間、被災地障がい者センターみやぎでボランティアをさせていただきました、藤本です。
ようやく慣れてきたころに帰る日になってしまい、帰りの新幹線の中で、何もできなかったという思いと、向こうにたくさんの人を残して帰ってきてしまったという罪悪感でいっぱいになりました。 
 現地では市役所や町役場に足を運ぶたびに、地元との対応の違いに戸惑いました。また、仮設住宅やご自宅を訪問した際に、障がいのある方のご家族の、「自分たちでこの子を見なければならない。他の人たちには迷惑を掛けられない。」という思いが垣間見え、どうすればいいのか悩んだこともありました。ボランティア最終日の前日に、八幡さんが、出すぎず離れずの距離感が大切だということ、一度引くことでサービスを広げることができるということ、社会資源・地域全体を見ることが大切だということをおっしゃっていました。
 県外の人がずっと残っているということは、復興にはほど遠いということであり、地元の人たちに返して行けるようにお手伝いすることが、私たちにできる一番の支援なのかもしれません。
 「被災地の人たちの強い心が復興のための大きな力になると思う。」
私が以前教えていた日本語学校の学生が、そう言いました。私も、その通りだと思います。
 京都に戻って来ると、被災地に行く前と何も変わらない日常が待っていました。ここで生活していると、地震の記憶が薄れていってしまうような気がします。でも、今、被災地で一生懸命頑張っている人たちの存在は、どんなときでも絶対に忘れてはいけません。今後、またいつ起こるか分からない地震に備え、今できることに取り組んでいきたいと思います。
一週間、ありがとうございました。
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おおつ働き暮らし応援センター”はっち” 
 おおつ障害者生活・就業支援センター
支援ワーカー 藤本 久美子

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