大阪行政まわり②~吹田市役所・社協編「どうか障害者を市民としてみていただきたい」~

11月28日 事務局の八幡氏と東氏と福本
吹田市社会福祉協議会と吹田市役所内危機管理室に伺いました

 

社協は「誰もが安心して暮らせるまち」を目指して、さまざまな団体・組織と連携しながら活動している団体である。
10年前、吹田市は高齢者・障害者の訪問介護を事業として社協が一手に担っていた。
台風の日には、契約時間問わず職員さんが必ず顔を出してくれた。
生活のお困りごとも命あってのもの。
災害時には、障害者も健常者もゆとりはなくなる。
でも、何かの時に顔を出してくれる人がいれば、不安はなくなる。
今は社協はヘルプ事業を行っておらず、民間事業所に代わった。
が、どこの事業所も人手不足だ。
結果、複数の介護事業所に生活時間の手助けを一部ずつ託している重度障害者ほど、災害時にはどこからも誰もこないことが容易に想像される。

社協の職員さんは話す。

「避難行動要支援者名簿の活用も避難所の合理的配慮も福祉避難所を考えることももちろん大切なこと。でも、現状はそれ以前に、障害者の居場所が知られていない
(私自身も社協がある福祉会館に足を運んだのは学生の時以来だ)
「まずは、いろいろな人がいることを知らせていく勇気と心のバリアフリーだと思うんです」
「社協も避難所運営上での知識を得たいと、みんなで防災について考えたいと、避難所開設して訓練をしようと試みたんですが場所がない。大きな会場は日曜日しか空いていない」
「呼びかけるにあたっては、地域福祉委員会と自治会が一元化していないから厳しい」
「社協と行政の協力のもと、防災でコニュミケーションづくりしていくのがいいと思うのですが、課題は山積みです」
「以前、町内会とのぞみ福祉会が一緒に避難訓練をしたようですが」
(こんなことが他でも行われて事例を少しずつ増やしていく。その点がつながって線になればいい。その点に加えていただきたいと私は想います)

 

お昼からは吹田市在住の馬垣氏と介護事業所「ふくちゃん」の福西氏(車いすユーザー)と合流し、市役所内の危機管理室に行く。
が、「車いすが二台も来るなんて聞いてませんでしたよ」とざわつく様子を目の当たりにする。用意していた会議室には段がある。
この風景とこの言葉、障害者を市民と思っているのだろうかと、曇った心のまま別の部屋に通される。
どうか、障害者を市民としてみていただきたい

行政は縦割りだ。
障害福祉課も危機管理課も日々の仕事に手いっぱいなのだろう。
だが、障害者防災をはじめの一歩に課の連携を考えていただきたい。
まずは隣の会議室にスロープをとお願いしました。

福本

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