4/26 八幡さんの現地報告会

4/26に、この大災害から1ケ月間被災地を駆け回っている八幡さんからの現地状況・活動の報告会がありました。
八幡さんの報告の前に、鎌谷さんが車椅子の上から見聞きしてきた被災地の状況(主に福島)の報告と、継続的に避難所に間仕切りを提供している、愛知のAJU自立の家の活動報告と被災者の声の紹介がありました。そこには、被災地でなかなか見えてこない・声を出せない被災障害者の姿がありました。
それでは、八幡さんの報告をお伝えします。
現地ゆめ風ネットのCILたすけっとは、災害後ただちに救援物資を被災障害者に届けてまわりました。これは他にも被災者がいる中で、反感を買うかもしれないという不安もあり、怖いことではあったが。現在この行動が功を奏し、彼らとの関係が作れました。
被災した地域によっては支援の受け止め方に温度差があるので、活動の仕方に少し工夫がいるでしょう。
一ヶ月が過ぎた今でも、被災障害者への安否確認は終っていません。ここでいう「安否確認」とは、ただの生存の確認ではなく、今どういう生活になっているのか・この先ある程度安心した暮らしができるのかどうか、といった生活の安否確認です。しかし、避難所などで得られる情報はただの生存の安否ばかり。だから直接本人に話しに行くと困窮した生活が露になってきます。
避難所に問い合わせても障害者はいないといいます。しかし、実際に訪れてみると、いるのです。彼らはまだ「障害者=車椅子」としか認識していないのです。車椅子じゃない障害者もたくさんいるというのに。
私たちは徹底的に個人支援でいきたい。とにかく声が聞こえてきたなら会いに行き、話す。そして繋がった人たちとは絶対に関係を切らない。ひとりひとりとの関係を大切にしたい。
今後の方針は、岩手では、沿岸部に一時避難所を作るが、これは短期的な処置として、将来現地の活動がしやすいように拠点を新幹線沿線に作りたい。福島は、実際に活動しているあいえるの会の方針に従う。宮城は今後設立する南部と北部の一時避難所は将来は拠点として使いたい。
また、障害者の自立生活を支える為に、現地に新たに事業所を設立したい。もちろん、現地の障害者が主体になって作る。そのためには担い手となる“いきのいい”障害者が必要です。

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