福本千夏のポジ祭レポート

◆BCP研究会
BCPってなに?
福本は、隣の机で事業所のアンケートをまとめる八幡さんに聞きます。
『災害時に仕事が止まらないように、とまってもすぐに仕事ができるように』
日頃から考えることなんだそうです。
人の命や生活に寄り添う医療や福祉現場が、いち早く考えていてほしいこと。
ところが、今日、明日の目の前の仕事に精いっぱいで、立ち遅れている実態があります。
障害者や病人、老人は災害時に命の危機が迫ります。
だって、動けない、逃げられないんですから。
災害時の事業所としてのサポート継続計画も少し考えられてきたのですが、
ヘルパーさんも災害時には助からなくてはならない同じ人になる。
で、11月22日のBCP研究会では、ヘルパーさんがいない状況や、勤務先ではない場所で災害にあったら・・・
などの、障害者にとって恐ろしい想定も考えるというグループワークに、福本も参加してきました。
自分にとって災害時に備えておくものは何か。
なにが、大変なのか、障害者や日常生活をサポートしてくれている方たちと、いっしょに討議する貴重な体験でした。


◆私のポジ祭
ゆめ風基金に入って4回目のポジ祭。
もっと、東北の方と関わり、積極的にお祭りに参加したいとずっと思っていた。
ゆめ風のテントで物品販売をするというのも、もちろん大切な仕事だ。
商品の説明やお値段も頭に入っている。
お客様に伝わらなくても伝えようとすることはできる。
加えて、お祭りなんだから、傍らに活き活きと話し、食べ、買い物を楽しむ人から、元気も頂ける。
でも、いつも心のどこかでもの足りなさを感じていた。
そんな私に以前から交流があった加納浩美さんからお声がかかった。
「一緒にライブしない?」と。
彼女は、私よりもはるか前からゆめ風を知り、ゆめ風を応援してくれているシンガーソングライター。
ゆめ風のTシャツ作成にも関わってくれている。
その加納さんからの嬉しいライブへのお誘い。
私は四半世紀ぶりに、10日間鍵盤に触れた。
何事もそうなんだけど、楽器はとくに短時間でも毎日続けることで暗譜可能。
各自、目に見えない場所で、心を合わせ時間を作り練習していた
学生の頃をなつかしく思い出す。
毎年、ボジ祭に、いか焼きのかぶりもの姿で参加してくれている、ちとダンディなかたをベースに招いて、ゆめ風で練習、ポジ祭で本番となった。
今年のポジ祭は、天気予報では雨。
湿気を含んだ雲は、空の上で雨を降らせずに、お昼過ぎまでがんばってくれていた。
ノーマライゼーション協会お墨付きの、ミスターナガタ氏のキーボード演奏の後、14時過ぎ、仮称【ゆめ風クラブ】の出番と共に、雨も大歓迎してくれる。
「ビリーブ」
加納さん作曲の「ラブ パラシュート」
ラストのゆめ風応援歌「風と夢」は、色とりどりの傘が加わり大合唱。
滋賀連からはゆめ風ネットの古くからの知人が、予告もせずに駆けつけてくれた。
うれしくて、心が震えた。
音信が途絶え気味になっていた大阪の友人が、ステージの一番前で雨の中見守る。
「ライブよかったよ。また来年も聞かせてね」
東北からの参加者が肩をポーンとたたいてくれた。
「私、ここにいてもいいんだ。ここにいるんだ」って、冷たい雨の中だけど、心は温かい。
ポジ祭が私のポジ祭になった。
ありがとう。
(福本千夏)

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