特定非営利活動法人 ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより No.88 | 2019/9/12発行

聴覚障害者の防災活動堺市での聴覚障害者による避難所シミュレーション

さかい聴覚障害者防災ネットワーク 事務局長 青木 万里子

私たちは、堺市内のろうあ者・難聴者・盲ろう者の各団体とそれぞれの支援団体や関係団体、計11団体で構成しており、2015年に結成して以来、防災マニュアルや防災ビブス(ゼッケン)の作成、防災学習会や防災研修の開催などの防災活動をしております。5月26日にゆめ風基金、ももくり送迎基金、BCP研究会共催で、防災シンポジウム「大規模災害をリアルに考える~要援護者の視点から~」を大阪市中央区民センターで開催しました。当日は200人を超える参加者で会場が埋まり、大盛況の中で終えることができました。

避難所シミュレーション① ~個人スペース作り~

令和元年6月30日(日)、当ネットワーク主催で避難所シミュレーションを堺市立健康福祉プラザにて開催しました。午後1時半よりゆめ風基金の八幡氏より20分ほど「避難所の生活の現状について」のお話の後、当ネットワーク事務局員より避難所シミュレーション(1階体育室)方法について説明を行いました(参加者が6グループに分かれて、一人2m×1mのスペースを10人分作る方法について)。説明後に、参加者は1階の体育室に移動し、グループワークにとりかかりました。
参加者は、聴覚障害者27名(ろう者22名、盲ろう者3名、難聴者2名)、健聴者29名、支援者15名、計71名でした。他に、見学者として、高槻市の「聴覚障害者のための防災ネットワークを考える会」から6名、堺市役所から3名(長寿社会部副理事・前川さゆり氏、障害施策推進課・長尾課長および前田係長)、助成金を頂いたJR西日本あんしん社会財団より取材の1名、の総合計81名でした。
参加者71名が6グループに分かれ(1グループは12名ほど)、ひもやラインテープを使って、1グループで2m×1mの個人スペースを10人分作った後に、ヨガマットを敷いて座ったり横になってみたりして、避難所での個人スペースの狭さと体育室の床の固さを体感してもらいました。

避難所シミュレーション② ~グループディスカッション~

自分たちが作ったスペースの場所で、八幡氏が作成した避難所についての討議項目に沿って、グループでディスカッションしてもらいました。例えば、「避難所にどんな備品があれば便利か?」「聴覚障害者に対してどんな配慮が必要か?」「盲導犬を連れてきた人がいた場合は、どこを居住スペースにすればよいか?」など6項目をそれぞれ10分程討議してもらいました。その後、1グループごとに1項目の討議内容を発表してもらいました。
最後に、八幡氏から講評があり、「一時避難所に備蓄されている水や食料は地震災害の時だけ使用できるもので、堺市では風水害の際は使用できない」との説明があり、参加者からは初めて知った事実に驚いている様子でした。また、盲導犬を連れてきた方の対応については、「避難所には犬嫌いな人や犬アレルギーの人がいることを考慮して、体育館ではなく、教室で別に生活してもらう方法もある」とのお話でした。

避難所シミュレーションを体験して

体育室にてスペースづくりをみんなで取り組むのは初めての試みだったため、不手際が数々ありながらも、まずは参加者が怪我無く、時間内に無事にスペース作りができたこと、その狭さや固さを体験できたこと、そしてグループディスカッションを通して個人個人が忌憚なく意見交換ができたこと、は良かったと思います。八幡氏からの「失敗も訓練の内」の優しい言葉が印象的でした。これからも、ご指導どうぞよろしくお願いいたします。

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