ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.822018年2月6日発行

阪神大震災直後に火の手が上がり瞬く間に燃え広がった。1995年2月 神戸市内

ほんとうの「平等・公平・公正」について考えてみた。ほんとうに「活きたお金」の使い道を求めて……

代表 牧口 一二

ゆめ風基金の活動指針として、災害が起きたときの支援姿勢に5つのモットーがある。まず①ほんとうに必要なところに②いち早く③役立つ(必要な)お金を④不平等を恐れず⑤手渡すごとく確実に届ける。この5つはいつも呪文(願い)のように唱えている。

もっとも難しいのが、③である。「役立つ(必要な)」お金の査定は簡単ではない。少ない金額では満たされなくて役に立たないかもしれない。多すぎてはムダ遣いが生じて、我らの趣旨に反する。かといって、他の必要なところと比べて「平等に」すれば、どちらも中途半端な支援に終わってしまう。そこで考えたのが④であった。

日赤やマスコミなどの公的機関の募金活動は、その届け先は「平等に」が大原則だから心ならずも届けるまでに時間がかかる。「時間」程度なら許されようがケースによっては数年かかることもあり、これでは「ほんとうに役立った」のか疑わしくなってしまう。その点で小回りが利くゆめ風はあまり「平等に」にこだわらなくて「速さ」を優先できる。

こんな例がある。昨年11月12日付の東京新聞朝刊で知ったのだが、大地震・大津波からまもなく7年経とうとしている東日本大震災での福島第一原発大事故により、強制避難区域以外から自主避難された8世帯が、昨年3月末で、福島県からの住宅無償提供が打ち切られて、厚生労働省の外郭団体から立ち退きと期限切れ後の未払い家賃の支払いを求められ、しかも提訴された、という。その訴状には、この8世帯以外の避難者約五百人と有償で賃貸契約を結んだ、とあり、「公平・公正性の観点から、被告らの継続入居を容認できない」とあるそうだ。被告人のひとりは「一般論なら、訴状の通り。だが、こちらは何も悪いことはしてねぇ。避難しなければならない原因をつくった国や東電が、家賃を支払うのが当たり前なんだ。他の人たちは払ったというけど、払わされたんだよ、無理やりに」と言う。8世帯のうち5世帯が高校生以下の子どもがいる子育て世帯で、生活はギリギリ。父親は毎日、車で1時間以上かけて働きに行き、母親はパートに追われて、生活難や子育てでいっぱいいっぱい。「動けねぇんだ」とのこと。

あの原発大事故さえ起こらなかったら、避難する必要もなかった人たちの切実な声だ。国や厚労省の「払っている人たちが圧倒的に多いのだから公平・公正に(平等に)」という言い逃れは、あまりにもご都合主義の身勝手だ。「平等・公平・公正」を後ろ盾に声高に物言う人たちは、往々にして自らの非を覆い隠すために声高になるのだろう。ゆめ風が不平等を恐れないのは活きたお金の使い道を探し続けるためである。

福島県中通りには、依然として多くの除染土壌が仮仮保管されたまま。
11月に行われた福島市長選挙では、現職陣営ののぼりの“重石”になったほど
(2017.11.20、©民の声新聞)

23年前に、ボクと一緒に「ゆめ風基金」を立ち上げた河野秀忠は、去年9月8日にどこかの世界へ旅立ってしまった。まだ大阪〜神戸間に三本ある電鉄がどれも走ってなくて、神戸方面への救援活動は、リュックを背負ってレールの上を歩く人の流れが続いていた頃、なんとか神戸・三宮に辿り着いた河野から「えらいことになっとる。金や、お金を集めなアカン。10億円は要るなぁ」と電話。とっさに「5億円ぐらいにしとこや」と値切るボクに、「全国に呼びかけようよ」と始まった「ゆめ風10億円基金」活動。「守銭奴のごとく金を集めて、天使のように障害者に届けよう」が河野の口癖だった。その彼がここ数か月前から意識がもうろうとなり、ほぼ会話はトンチンカン。それでもしつこく入院から1年余りを生き抜いてきた。そしてこの世に別れる少し前、なんと……ゆめ風基金に寄せられた基金総額は23年もかかったけれど10億円を突破したのだ。なんと多くの人々が支援してくださったことか。その報告を入院中の彼に伝えられなかったのは残念無念。

というわけで、今年4月19日(木)に偲ぶ会、いや、彼は「偲ぶなんて」と笑うに違いない。で、ほろ酔いをこよなく愛していた彼に想いを寄せて「ほろ酔い気分で河野秀忠と語ろうかい」をやります。午後4時〜大阪・上六の「たかつガーデン」8階ホールです。

河野と大ゲンカした人、河野とただならぬ関係に陥った人、河野を天使のように想っている人……遠く海外におられる人も、ほろ酔い気分になりたい人はぜひどうぞ。呼びかけ人代表の小室等さん(こむろゆいさんも)が駆けつけて歌ってくれます。趙博さんも歌ってくれます。河野秀忠は「もしもピアノが弾けたなら」が愛唱歌。3人のリードで、大合唱しましょ。

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