ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.802017年9月18日発行

障害者防災リーダー養成講座

事務局

ゆめ風基金では、東日本大震災以降、事務局員が現地入りして災害支援にあたるのにも限界があると話し合っていました。南海・東南海地震が起きたら、現地というのはもっと広範囲になり、何人もの障害者支援リーダーが必要とされます。

そこで昨年より被災地障害者センターに必要なボランティア支援、現地調査の方法などをまとめ、今年度に障害者防災リーダー養成講座を行なおうと企画していました。現地で直接支援を行うボランティアとは違い、そのボランティアを指揮するということでは障害当事者もリーダーになれます。

今年度6月22日に実施できる見通しが立ち、募集を行ったところ期待通り様々な障害当事者も含め、定員80名を大きく上回りました。

盲ろう者と指点字で話し合う参加者たち

内容としては午前中にゆめ風基金の八幡が被災地障害者センターの実際の運営に必要なことを講義し、午後からはAJU自立の家わだちコンピューターハウス所長の水谷真さんが被災地の障害者の要望についてどう対応するかのグループワークを行い、その後両講師で質疑応答とまとめをするという形式で行いました。参加者からまた続けてほしい、ほかでもやってほしいという声もあったので、来年は2月頃に横浜で第2弾を予定しています。今後このような講座を各地で開催し、災害時に活躍できる人たちが増えていけばと願っています。

「障害者防災リーダー養成講座」に参加して

ももくり送迎基金/NPO法人日常生活支援ネットワーク 福田 悠介

かねてからゆめ風基金にはこういった研修会の開催を要望しており、私としても大変楽しみにしていた研修であった事もあり、大変有意義な研修会になったように感じました。

午前中の八幡さんの講義については、とりわけ、被災障害者の支援に特化した組織(被災地障害者センター)の必要性というところで、大規模災害発生時には各事業所や団体がそういった役割を自発的に担うという意識が必要であり、日頃からそのような意識を持って備えておくことが必要であるという事の意識付けに繋がったのではないかと思います。

午後からの水谷さんの講義の中では、実際に東日本大震災時に発生した相談ケースをグループワークで検討するケース検討会などが行なわれ、求められる支援の原則の転換といったお話や、中・長期的に関わっていくべきケースがある事はもちろん、より早急に対応を求められるケースがある事を話して頂きました。相談支援事業に従事する方や、相談支援専門員の方には、被災障害者支援という意識からだけではなく、普段からの相談支援の延長として被災時の相談をとらえ、大規模災害発生時にはそういった相談依頼がより多く寄せられる事を意識しておき、事業継続としての観点からも、今後この研修が開催される場合には参加して頂きたいと考えます。また、水谷さんからは南海トラフで想定される被害や支援の担い手の不足についてのお話も聴け、やはり大阪という都市部に住んでいるものとして、また、支援の担い手の中心になるであろうものとして、よりリアルな想定や取り組みが必要であろうと感じました。

ゆめ風基金には継続的にこのような研修会を開催して頂きたいと思うとともに、より踏み込んだボランティアコーディネーションなどのステップアップ研修会の開催もお願いしたいと思います。

「知る」ことで「できる」こと。

NPO法人自立生活センター松山 コーディネーター 須賀 智哉

待ちに待った、障害者防災リーダー研修。

八幡さんからは、被災地障害者センターの立ち上げ方のお話。難しい内容も、スッと心に沁みわたるわかりやすい説明。被災地障害者センター設立準備ファイルのデータにも目を通しました。実践的かつ、なんと生きた貴重な資料。これに色をつけて、ビジョンを描いていくのが障害者リーダーの役割となるでしょうか。

災害発生時、被災地障害者センターがいち早く機能し、また地元に根差した活動として息の長い支援を展開していくためには…。やはり日頃からの一人一人の自立した防災意識、障害当事者の主体的な社会への参画。地域とのつながり、福祉団体や行政等とのつながり。人と人との信頼関係が土台として必要不可欠です。それを作るのは、人。自分自身。

水谷さんの時間はグループワーク。被災地の障害者の困りごとの事例をあげて、実際に被災地障害者センターに派遣されたスタッフとして、どのような支援ができるか事例ごとに検討を重ねるというものです。

私たちのグループは、肢体不自由&言語障害、視覚障害、盲ろう、内部障害といった多彩な顔ぶれでした。その分、コミュニケーションをとるのにずいぶん時間がかかったりもしましたが、見る視点もさまざまで、お互いのことを知るとても良い機会にもなりました。障害あるなしに関わらず、お互いのことを「知る」ということはとても大切な事。それが日頃の関係性を作り、いざという時には自然と助け合おうという意識も芽生えます。

南海トラフ巨大地震、連動して起こる可能性のある中央構造線上での地震。真上に立地する伊方原発…。不安や怒りは尽きませんが、腹を決めて、できることから一歩ずつ。前向きに未来と向き合っていこうと改めて思える、熱気に満ちた一日でした。

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