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ゆめごよみ風だより

No.792017年5月21日発行

いのちと防災を考えるゆめ風中学生プロジェクト
避難体験振り返りの会報告 2月24日

福本 千夏

中学生プロジェクトを引っ張り続ける「おおさか行動する障害者応援センター」の福島さんと下田さん、一緒に迷い悩みながら招き続けてくれている摂津二中の先生方、牧口、福本も加わり避難体験の振り返り会が行われた。

みんなの心がスーッと開いて言葉が出てくる。和やかに話が進む。積み重ねた月日がなせる業だ。我々障害者に寄り添う言葉が、先生方から出される。

「私たちも生徒たちも決して充分とは言えない準備だったので不安でしたが、毎年いい意味での緊張感と気づきをいただけます」。「危ないというのは、やりたくないという意思の表し方なんですよね。ケガさせてしまったら心に傷が残るという考え方も違う。中学生プロジェクトで我々教師は学びました」。

人は人と出会って変わるのだ。学びの場・出会いの場が学校なのだと思う。

「あとはじとーっとした目に見えない重たい空気をどうするかですよね」と、感じていても、障害者が口に出しづらいことも言う。「それは焦らずゆっくりと時間をかけてでしか。社会の空気が変わったら、学校も少しずつ変わるのでは」という福本に、嬉しい反撃の言葉が返ってくる。「でも、福本さん。僕は今回、学校が社会を変えられるんじゃないかと。そんな可能性を目の当たりに感じました。福本さんに夢を聞かれた女子生徒が、数日後、僕のところに来て、先生、私、夢を見つけましたって。福本さんみたいな方を手助けする仕事につながる進路を教えてって、目をキラキラさせて聞いてきたんです」。「この罪つくり!」と牧口さんから声が飛ぶ。私は「プレッシャーやな」と頭をかく。いいお仕事の現場に居させてもらって改めて感謝だ!

学校にはいろいろな立場のいろいろな考えの人がいる。「危ないから」と敬遠し、危なくないことだけをする流れは止められないだろう。でも、生徒も障害者もそもそも人が集まる場所でのハプニングはつきものだ。危なくないとされることだけをしていては、生きる勘所も鈍ってしまう。

「学校もね、だんだん失敗や経験の場所ではなくなってきた気がする。マスコミも通常のものやあたりまえだと思うことをひっくり返す役割を果たせなくなってきたしね。せめてこの避難訓練が少しは目先を変えて人との距離を縮める役割を担えればいいんだけど。ゆったり時間をかけて植え付けられてしまった障害者のイメージを変えてほしいね」。「みんなでその目的の共有ができてれば、いいですよね」と福本。

「そう。べつに避難訓練でなくてもいいけど、いい緊張を味わってもらえることが他にないというか・・ただ楽しいだけではなくて充実感を伴った楽しさを一緒にね。僕が中学生に教えてもらった一つに、人は明日を考えられる生き物。人は人のことを想像できる生命体って言った子もいたわ。学校ってすごいな」と永遠の少年・牧さんは言う。

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