ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.732016年1月31日発行

BCP(事業継続計画)研究会で学び合い
ともに地域防災を進めよう!

ノーマライゼーション協会 小西寿一

2015年11月、大阪市内で「BCP研究会(事務局:NPO法人日常生活支援ネットワーク)」ワークショップセミナーが開かれた。まず、アンケート「大規模災害時における障害者福祉サービス提供事業所の対応について」(82事業所から回答)の集計結果が報告され、大規模災害時への備え、備蓄や防災グッズ、減災対策、大規模災害想定等避難訓練、防災マニュアルや事業継続計画の作成・整備、事業所における防災意識の課題などが浮き彫りになった。

後半は、障害当事者を中心に4班に分かれてグループワーク。①日中活動に通っている所で被災した場合、②ヘルパーと外出時に被災した場合、③自宅で被災した場合(ヘルパーがいる時、いない時)、④一泊旅行の帰りに被災した場合等を想定し、それぞれ「どんなことで困るか」(3日間どう過ごすか)を具体的に書き出して意見交換。「安否情報」や「支援依頼」の連絡・発信・受信等で困ること、事業所、自宅、外出時等における「備え」が不十分であることの不安や「諦め」、準備しておきたい物資や事柄、普段からのつきあいやネットワークの大切さなど、様々な気づきや課題が各グループから発表された。

研究会は「障害当事者、障害福祉事業所を基軸に大規模災害を想定し、事業継続の視点から地域防災・地域共生を考えよう」と2014年4月より研究や意見交換を重ね、事業所聴きとり、アンケート、研修会等を進めてきた。「普段備えている以上のことは、災害時に対応できない」ということを胸に刻み、上町断層等活断層地震、南海トラフ巨大地震を現実に想定し、学び合いながら共に地域防災を進めていきたい。

いのちと防災を考える中学生プロジェクト

事務局 福本千夏

「もしものことが起こったとき、昼間、地域にいる中学生たちの手を借りていのちをつなぐには、まずは障害を知ってもらうことからだ」と2006年から始まったプロジェクト。今年も摂津第二中学校に行ってきました。

三年生が待つ図書館に入ると円状に椅子が並ぶ。私は言語障害のため声が出しづらい。初めて訪問した時「机を後ろに置き、皆さんだけ前で小さな円になってもらえないでしょうかしょうか」とお願いした。翌年からこの形態で待っていてくれるのがとても嬉しい。早速、災害時に障害者が抱える状況や避難訓練の注意事項など、お願いしたいことを相変わらずたどたどしく話す。

脳性まひのまんま、かっこつけられぬまま、中学生と向き合う。私はこの身一つから精いっぱいの声を張り上げた。不思議なことに、なんだか伝わっているらしいのだ。車いすの扱い方の説明をし終えたところで次々と質問が飛んでくる。「障害があって、最近困ったことはなんですか?」ん?しょっちゅうだ。帰ってきた息子に「コート抜いて」って言ったらマッサージ器のコードを抜かれたり、タクシーに乗ったら同じマンション名で違う場所に連れていかれたり、頼んだラーメンが硬くて、ヘルパーさんに切ってくださいとお願いしたら、ラーメンライスみたいになったり…。なんだか楽しそうという小声に「私、楽しいのかな?困るんだけど」と笑いの渦。「こんな私ですが、避難訓練では、助けてくださいね」と、図書館を後にし、2コマ目の教室に。

生徒さんと、災害時に困ること、避難訓練の時に気を付ける事を考え、板書整理しながら進めていく。「障害者でよかったことはなんですか」のご質問には「ない!」と即答しちゃいました。「私が私でいてよかったなって思うことはありますけど…」。「そうか!おんなじなんや」となんと良い勘所。「そうそう。次は私が伺います。健常児でよかったことは?」大人びた顔つきの彼が言います。「人を助けることができる」。あまりにも真っ直ぐな言葉に私は少したじろぎながら「じゃー。障害者でよかったことは、助けられることかな? 避難訓練では無理のない範囲でよろしくお願いします。まずは自分を大事にね」と事前学習を終えた。一人ひとりが自身の存在の大切さを知り自分以外の人間を想える中学生たち。私がいつも学びの場になる中学生との大切な時間です。

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