ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.662014年9月25日発行

大阪市の新しい
「避難行動要支援者避難支援計画」の
問題点

ゆめ風基金理事 八幡 隆司

大阪市が5年前に策定した「災害時要援護者支援プラン」の見直しを行っています。それにむけてインターネットで7月にパブリックコメントを募集していたので、ゆめ風基金として意見を提出しました。今回はその中のいくつかのポイントをご紹介したいと思います。

災害時要援護者から避難行動要支援者へ

昨年6月に災害対策基本法が改正され、避難行動要支援者の名簿作成と災害発生後の名簿開示を義務付けました。ただ「避難行動要支援者」という新しい名称を盛り込んだことで、各自治体も同じように「災害時要援護者」から「避難行動要支援者」という言葉に統一する動きが見えているのです。

災害対策基本法では「災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難な者」を避難行動要支援者と定義していますが、避難生活が困難な人はここに含まれていません。精神障害者や内部障害者、それに妊婦なども避難についての支障はなくとも避難生活では支障をきたします。ですから災害対策基本法の「避難行動要支援者」では範囲が狭すぎるので、自治体の「避難支援計画」の名称をわざわざ変えなくてよいように思えますが、どこでも名称を変える動きが出ています。

町内会を中心とする自主防災組織が重点

現在の計画では町内会を中心とする自主防災組織が障害者の安否確認を行い、避難所での支援も行うとしています。

しかし避難所にそもそも行けない障害者に対して、自主防災組織ができることは限られているため、福祉サービスを提供している事業所などがもっと積極的に災害支援に当たれる仕組みが必要と感じます。

新潟の地震では県が設置した障害者支援センターが安否確認とその後の支援向けて重要な役割を果たしましたが、今回の計画でも障害者支援センターの考え方は出てきておらず、あくまで自主防災組織に任せようというものです。障害者支援のための個別支援計画も自主防災組織任せというのは地域への負担が重すぎる気がします。

確かに、すぐに助けないといけない津波や洪水避難などは地域の力が不可欠ですが災害前には名簿公開もしないというのですから、実効性はありません。

一応地域内で福祉関係者とのネットワークをうたってはいますが、具体的な例を示していかないと簡単に自主防災組織と福祉事業者がつながっていくものではありません。

ふだんサービスを受けていない人が孤立化する

行政が準備する名簿にしても「障害等級1〜2級」、「知的障害の重度者」としていますが、ふだんから何らかの福祉サービスを受けている人は災害後も支援を受けやすい状態にあるのに対して、ふだんは福祉サービスを受けていない人が災害により福祉サービスを必要とする状態になっても、把握が困難なためサービスも受けられず孤立するケースが災害現場ではよく起きています。

一律に身体障害手帳1〜2級にこだわった名簿把握は間違っていると思います。

他にも社会福祉施設との協力体制の構築、介護事業者との連携、福祉総合相談体制及び在宅福祉サービス体制の構築など、もっともらしいことは書いてありますが、災害時にどう機能するために、災害前に何をすればよいかという記述がなく、なんだか行政は支援計画を作ることに意義があって、実際の災害にどう対応するかという具体性が乏しい気がしています。

計画を作る前に行政は地域の当事者団体、福祉サービス提供事業者を全部集めて、具体的な手順を作る方が大事だと私は思いますが、実際にそのようなことをする自治体がほぼ皆無ということが残念でなりません。

救出作業が最も遅れている八木8丁目。てごーすが8月21日朝に撮影

8.20 広島土砂災害速報

8月20日未明、広島市安佐北区、南区で大規模な土砂災害が起こり、392戸以上の家屋損壊、亡くなった方72人、行方不明の方2人という大惨事となりました(9月1日現在)。ゆめ風ネットひろしま(広島市西区の障害者生活支援センター・てごーす)によると、安佐南区の障害者作業所八木園が半壊で事業継続困難、アンダンテ作業所が床上浸水で休所、安佐北区の可部つちくれの家が土砂流入で休所という状態です。作業所など障害者拠点の安否確認はできますが、在宅障害者の安否確認体制がほとんどない模様で大変懸念されています。避難所をまわっても障害者の姿を見つけることはできないとの報告が入りました。ゆめ風基金では詳細を把握次第、支援を決定します。

ゆめ風20年の催しが決まりました。お楽しみに!

ゆめ風であいましょうイン大阪

© M.Tominaga

2015年8月16日(日)午後 大阪・中の島の中央公会堂で行います。96年の歴史を誇る重要文化財で、1922年に日本初の人権宣言を起草した西光万吉が京都で開催される全国水平社創立大会への参加を熱く呼びかけた場所です。

世界で活躍するサックスの坂田明さん、和太鼓の林英哲さん、われらが代表 小室等さんをお迎えし、ゆめ風20年でつちかった「宝物」をお伝えます。くわしくは次号でお知らせします。牧口一二談「3年前の小室等音楽生活50周年コンサートで、音楽にド素人のボクが3人のコラボに鳥肌立ちでした。ぜひ大阪でもと再演をお願いしました。ご期待ください!」

20年Tシャツが
できました。

前号でお伝えした20年ロゴをプリントし、「小さきいのち その大いなるもの」という意味の英語文を添えています。色は白、紺、レモンイエロー、ピンク。質のよい素材でほぼ原価の千円でお分けします。お問合せ、お申し込みはゆめ風基金まで、お電話06-6324-7702、FAX 06-6321-5662、メールinfo@yumekazek.comでどうぞ。

「ゆめ風グッズ販売担当です。私がTシャツをお届けします」事務局員福本千夏

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