ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.652014年5月28日発行

みんなで助かる地域の防災力

地域防災訓練に参加して

事務局 長崎圭子

大雨の中、大勢の方が参加されました。

熱心に防災活動を行っておられる、大阪市東淀川区の菅原地区。これまで3回にわたり、ゆめ風基金と協働で講演や机上避難訓練(避難所運営ゲーム)、障害者体験などを重ねてきました。

毎回多くの地域住民が参加され、自分たちの命は自分たちで守ろう、できる限りのことをやろう、万一のときは、みんなで助かろうという強い意志が伝わってきました。

四回目となる三月三十日、「朝十時に地震が発生した」という想定のもと、住民が実際に菅原小学校の体育館に避難する、という防災訓練を行いました。

住民ボランティア、警察署、消防署、赤十字、行政などの協力のもと、およそ五百人ほどの方々が参加されました。これまでで一番参加者が多かったように思います。

避難場所となる体育館内では、まず、映画「逃げ遅れる人々」を上映、手話コーラスの実演、その後は、八幡理事が災害時の要援護者救援について話をし、住民は各班に分かれて体験コーナーに分散。雨のため、起震車とはしご車体験など、一部は中止となったものの、煙体験、水消火器訓練、AEDの使用法訓練や、視覚・車いす・聴覚障害者との接し方を学ぶという障害者体験の講座など、もりだくさんの内容で行なわれました。今までにも障害者体験講座をやってきたので、顔なじみになった人もいて「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてくださる方が増えてきたり、視覚障害者のガイドヘルプや、車いすの扱いに慣れてきた方々も。「知らないよりは知っているほうがいいね」と、住民の方が言われたことはとても実りある言葉で、私にとっては大きな喜びでした。

私も「もし、今、大きな災害が起きたら、避難所に行くだろうか?」と何回も何回も考えています。障害がある場合、避難所に行っても車いすでは身動きが取れない、バリアフリーではない、周囲に迷惑がかかる、自宅が半壊くらいなら、なんとか自宅で過ごせそうならば、ひょっとしたら避難所には行かないかもしれない、と思っていました。東日本大震災でも、そのような状況に陥った障害者やその家族がたくさんいました。私は、考えに考えた結果、避難所に「行かない・行けない」理由の中には、地域の人達を知らない、どんな人が住んでいて、どんな人が働いていて、という「コミュニティの様子」がわからないから「避難所に行かない」という大きな要因があると気づきました。

菅原地区の訓練で少しずつ顔見知りになっていって、声をかけてもらう機会が増えたことから、やはり、障害者自身が地域のこういう訓練に参加し「ここに障害者がいます!」と存在をアピールすることが、地域のコミュニティの支援を受けやすくなる一つの方法だと実感しました。

全国のいろんな地区で、今、地域の防災力をあげようと、様々な取組がされています。健常者だけでなく、高齢者や障害者などの災害弱者と一緒に避難訓練をすることで「みんなで助かる、地域の防災力」が上がるな、と、改めて思いました。皆さんの地域はいかがですか?あなたは避難訓練に参加していますか?障害者や高齢者が参加できる状況ですか?

町内会に加入していない都会のマンション住まいの私は、この地域に住んでいるんだということを知ってもらおうと、いろんな人に挨拶をするように心がけています。『備えあれば憂いなし』その備えの中には、人と人とのつながりも含まれているんだと改めて学んだ避難訓練でした。

〜そよ風、つむじ風、六甲おろし〜

各地からの風だより

2014年1月〜3月より

  • 東日本大災害から3年、阪神・淡路大震災から19年。災害弱者をつくらない社会体制を早く整えねば(大阪市平野区)
  • ここに生きていることに感謝です!(松江市)
  • 「各地からの風だより」にいつも励まされます(長野県小県郡)
  • 被災地にボランティアに出向くこともできず何をしたらよいのかいつも考えています(東京都杉並区)
  • 季節はめぐります。1日1日を大切に生きたいと思います。支援し続けます(千葉県佐倉市)
  • 風だよりありがとう。この私のまま生きていく。みんなと一緒にと思っています(枚方市)
  • 釜石小学校の校歌「まっすぐ生きる・はっきり話す・しっかりつかむ」大きく書き何度も読んでおります(北九州市)
  • 「生き抜く力」を学ばせてもらっています(奈良市)
  • 64号の佐久間桃子さんのエッセイ「何事も他人ごとではない。普段から顔の見える関係、繋がりが大切」に感銘しました(市川市)
  • 日々の生活に追われ東北に心を向けることが少なくなりました。忘れないために(箕面市)
  • 笑顔の時間が少しでも増えていきますように(大阪市平野区)
  • 1日も早く平穏な生活に戻れますように(岡山市)
  • めぐるましく世の中は動く。未曾有の大災害も過去のものとして記憶の片隅に押しやられていく現実が悲しい。ゆめ風の地道な努力をささやかながら応援していきたい(船橋市)
  • 牧口さんの文はわかりやすく感激します。「てんでんこ」を書展の作品にさせていただきます(藤沢市)
  • これ以上経済成長せずとも生きていける世の中を取り戻したい。脱原発を早く実現させましょう(長野県佐久市)
  • 高齢者の二人暮らしでボランティアに伺うことはできませんが忘れずに応援しています(神奈川県足柄下郡)
  • いつかのための軍事予算はいらない。今の人々のために税金を使ってほしい(北海道河東郡)
  • ラジオ深夜便で東北のパン屋さんにゆめ風基金が役に立っていることを知り嬉しかった(東京都世田谷区)
  • 去年一年は母の介護に手を取られていました。母も少しずつ回復し私も余裕が出てきました。ゆめ風さんの息の長い活動に敬服します(藤沢市)
  • 弱者が切り捨てられる戦時体制への歩みにNO!を(東京都世田谷区)
  • あれから3年。原発を海外へ輸出しようという気がしれない(北海道上川郡)
  • 安心して暮らせる日が来るまで続けていきます(大阪市平野区)
  • 3月8日、近鉄八尾駅前で街頭募金を行いました(八尾市)
  • 国の復興が進んでいませんが、素晴らしいゆめ風活動を支援します(東大和市)
  • ゆめ風だよりは読みやすいです。重度の療育手帳を持つ息子が高校を卒業しぼちぼち「子離れ」です(枚方市)
  • 3年が過ぎても大変な東北。長く応援します(寝屋川市)
  • 被災地の復興が進まない。何もできないことがはがゆい(東京都練馬区)
  • あきらめたら終わりです。政治のことも納得しているわけではない(滋賀県東近江市)
  • できることを希望をもって続けることが、未来につながると思います(八王子市)

編集後記

1995年1月、厳寒の中、体育館で弱い人から倒れていく現実に、未曾有の災害を経験した今こそ、社会が生まれ変わるはずと思った。復旧より新生、元に戻すのではなく人間(人権)を大事にする社会を、と多くの人が願った。そして東日本大震災から3年、今も26万人もの方が避難生活を送る。被災地は緊急事態が続く。「国は被災者の生活の復興と原発事故収束に全力で取り組む!」。首相の言葉を信じて希望をつなぐ人はまだ多い。命がかかっている。掛け声ではなく本気の復興策を!海外各地でも「日本は国民と子どもの命を守れ」の声が

総会で障害者からのユニークな防災活動提案が相次いだ。9月号で座談会をお伝えします。請うご期待。

我らが小室等さんが6月7月と大阪、淡路島に。ぜひご参加ください。

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