ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.552011年11月12日発行

陸前高田に新しい障害者作業所
すずらんとかたつむりが誕生!!

初めまして。

陸前高田の作業所「すずらんとかたつむり」の吉田と申します。

この度のご支援本当にありがとうございます!

私たちは大船渡市において10年前より知的障がい児を持つ親20家族で結成した団体です。お茶会から始まり、それぞれの障害理解や悩みの共有、情報交換を経て子ども達の成長に合わせた活動やイベントを行いながらやっと4年前に古いアパートを借り拠点を設け運営できるまでになっていましたが、3月11日の災害で跡形もなく流され全てを失ってしまいました。

私の自宅前にあった建物は築40年のアパートで、お化け屋敷のように足を踏み入れるにはかなりの勇気が必要なほど朽ちかけていました。蜘蛛の巣をはらい足場を確認しながらの片付け作業、昔の小学校のような和式トイレを工務店から中古洋式便座をもらい会員のおじいさんが改修、仲間の電気工事屋さんに電気をつけてもらう、もらった畳を敷くなど何年もかけ手入れをしながらようやく作業所と言えるまでになったものでした。

津波の翌朝、高台からみた無残な光景に悔しさと絶望で泣くことも動くこともできなかったことを覚えています。津波警報の解除の放送が終わらぬうちに神社の階段を駆け下り瓦礫を乗り越え向かったものの繰り返す余震で近づけず、3日目ようやく現場に行ってみると瓦礫すらうちの物ではなく思い出の品一つ見つけることができませんでした。

「かたつむり」、かたつむりのようにゆっくりでいいから確実に前に進もう、危ない時は殻で身を守り、進んだ後にはキラキラしたものを残せたらと皆でつけた名前です。

活動拠点ができるまでは学校、地域、年齢、障害などの枠を持たずお茶会や行事、イベントを主におこない、拠点を構えてからは革細工、畑作業、資源回収、販売等を増やし地域交流を積極的に行い障害理解に努めました。特に資源回収は、高齢者には分別(ラベル取りやダンボールの紐結び)が難しいので助かると喜ばれ、自分達が誰かの役に立っていると思える良い作業だったと思います。

仮設住宅前に皆集まって
仮設住宅でソフトクリーム販売

作業所と自宅があった場所は地域ごと更地となり、地区の人々もばらばらになってしまい今はどこに誰がいるのかさえわかりません。住む場所もなく避難所生活や仮設住宅で暮らさなければならない厳しい現実に作業所の再開など無理と解ってはいたのですがどうしても諦めきれず、市役所に行き何かしらの支援に該当しないか確認したところ、作業所に居住していなければならないということで行政からの支援はすべて対象外、せめて仮設の建物を…の望みも絶たれ、もう「解散」するしかないと腹をくくりました。

震災から3か月が過ぎた頃、高齢協(岩手県高齢者福祉生活協同組合)「すずらん」の武田さんから連絡があり「作業所流されたでしょう…一緒にやりましょう」と言われました。「解散」しか考えていなかった私にはあまりにも突然すぎて頭の整理が追い付かず直ぐにお返事することができませんでしたが、以前話されていた障害者施設の現状への不安やこれからの施設の在り方、目指す作業所とは、などが私達の考えと一致していたことを思い出しました。もしその作業所を作ることができればこの地域になかった新しいスタイルの作業所で「かたつむり」の思いと活動も継続できる、何より選ぶ施設が一つ増えることは被災で行き場を失くした障害者やその家族には大きな助けとなるはずと考え「すずらんとかたつむり」として頑張っていくことといたしました。

食卓を囲んで、思い思いに昼食をとる
みんなで昼食!

6月に陸前高田の元工務店事務所を借り、早速片付けと改修をスタートしました。トイレが無い、水が出ない、ガスないのないないづくし、やっと付いた応急トイレは狭く車椅子や介助が困難でトイレの数も足りません。作業と休憩と食事を同じ部屋で行うのでばたばたと気ぜわしく、落ち着けない不十分な環境にもかかわらず9月10日の開所以降、利用者の数は増え、重心の方の希望やデイサービスを行ってほしいなどのニーズもあります。

「すずらんとかたつむり」のスタッフさんは保護者さんや利用者さんにとても評判が良く、保護者さんや地域のボランティアさんが遊びに来るような感じで出入りしてくれていて、誰が誰だか、「利用者」「職員」という言葉もあまり耳にしないやわらかい、やさしい雰囲気はとても良く、親としてもうれしく思っています。

ゆめ風救援金で、障害者がすごしやすく、地域に開かれた作業所に生まれ変わることができます。本当に嬉しいです。

私達の10年の活動の記録と想いは流されませんでした。

陸前高田市竹駒字滝の里
すずらんとかたつむり 吉田富美子

グループホーム かみくり荘さんからの声

梯子をかけたバルコニーで大工さんが作業している

バルコニー改修中

玄関の掃き掃除をしている

世話人兼事務担当の吉田さん

2011年3月11日の大震災から7か月経ち、かみくり荘も落ち着きを取り戻しつつ在ります。

震災後、「今の釜石」を自分達の目で見たいとの希望で5月1日、東京から駆けつけてくれた親族たちと共に、釜石市内をはじめ大槌迄見て周り、テレビで知っていた光景だが、あまりのひどさにショックを受けながらも、見てよかった…とうなずきあった入居者さん達でした。緊急避難していた方も8月1日無事仮設に移り住み、かみくり荘は静かになりましたが、入院者が退院出来ない為、定員不足が続くと経営的にも難しくなるので、釜石の病院にこだわらないで遠野、花巻、宮古地区の担当者に声をかけている所です。下宿屋さんの様なホームを目指している私達です。

震災で不安な日々の中、突然「ゆめ風基金さん」が訪れて下さったお蔭で、トイレの改造がされ清潔になり喜んでいた上に、バルコニーの修理が始まっています。これで晴れの日は洗濯物や布団が干せるし、雨の日は雨漏りの心配をしないで済むとホッとしている、かみくり荘の人々です。本当に有難うございます。夢みたいで心から感謝しております。

釜石市小佐野町
NPO法人 かまいし共生会 川向和枝

おたより from
みやぎ身体障害者サポートクラブ
ころんぶす 清水

左手で「道」と書いている利用者と、それを笑顔で見守る支援員二人
今年1月の書初め風景

この度は誠に有難うございました。本当に助かります。

お陰様で建替えの準備がほぼ整い、11月中旬より始まる予定で、完成は来年の2月末になる見込みです。

このご支援を利用者様はもとより、地域の障害者支援にしっかりと役立てて参ります。

「ころんぶす」は若年の中途障害者を対象とした介護保険のデイサービス施設です。9年前、空き工場を賃貸し、増築改築を繰返しながら中途障害者の支援活動を行ってきました。

この震災で施設そのものが倒壊寸前の大変危険な建物と診断されてしまい、いまでも余震の度に緊張感が走る毎日です。

建物の大半の柱には大きな亀裂や隙間ができ、原因個所が特定できない広範囲の雨漏り、天井板の一部崩落、基礎コンクリートの一部損壊、灯油ボイラー管の亀裂、浴槽の沈下とタイルの破損、業務用冷蔵庫の倒壊、オーブンレンジ等厨房用備品や食器類等の破損、コンクリート壁やクロスの亀裂、駐車場の大きな亀裂等々。現在一時的な補修や補強等で何とか凌ぎながら介護サービスを行っています。

建物がバリバリと叫ぶ音、唸ってくる地鳴、7ヶ月経った今もあの時の恐ろしさは忘れることができません。利用者は自ら作成した防空頭巾を常に膝下から放そうとしません。利用者の非常時に対する冷静さと覚悟に職員は助けられました。

宮城県栗原市一迫玉屋20-3
NPO法人 みやぎ身体障害者サポートクラブ
代表 野澤タキ子

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