ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.542011年9月15日発行

被災地からの手紙 −命をふみにじられているいきどおり...8月30日

宮城県亘理郡山元町 SH

東日本大震災の支援に深く感謝します。ほんとうに優しさにふれ、行政の何もしないのに驚かされ、毎日のように涙しながら怒りをもちながら、5ヶ月間、ボランティアの皆様に背を押されながら、歩みはじめています。私の家も、津波にやられないけれど、地震にて半壊になり、赤紙を張られた玄関を見ながら、傾いている家で生活しています。

頭に来るのは、福島原発による放射能汚染です。役場の方にも計測してもらい、三種類の器機で計測しても高い放射線量です。それは、雨どいの汚泥と、雨どいから流れた所が高放射線量です。孫が四才と六才のため家人四人でコンクリートを電動工具で割り、雨どいの汚泥除去後、タワシでこすり、水道水で流すと、警報値をこえなくなりました。土は20~25cm位掘り、ようやく警報がならなくなる所まで掘りました。町役場からビニール袋をもらって来ましたが、除染したその土をどこに置くか決定されていず、汚染土を積み上げたなかで新たなホットスポットをつくりだし、庭の隅で1.76マイクロシーベルトを示しています。

付近の雨どいをはかった所、数件ほど高濃度が出ています。山元町も宮城県も、放射能にはふれません。知らされていないように思われてなりません。地震、津波、放射能と三重の苦難を背負い込んでいる現実です。

ひまわりが家の跡に真っ直ぐ育っている

目に見えないということは、恐ろしくもあり、知らない方がいいのか。

命をふみにじられているいきどおりを感じています。

はじめての方に、胸のうちをはき出しました。すみません。

皆様方もお身体を気づかってください。

ボランティア レポート

淡路島 凪裕之

6月15日から22日まで東北に行ってきました。

仙台市に隣接する名取市・岩沼市の仮設、役所や事業所を回りました。避難所から仮設に生活が変わり、不満や先行き不安の中で、とにかく話したいという人たちと出会ったことが印象的でした。砂利道の歩きづらい仮設をウロウロしていたら、向こうから声をかけてこられます。僕の歩き方が目立つのかもしれませんが。

仮設の生活は、通院や買い物の不便さが多く聞こえてきました。早くに奥さんを亡くし一人暮らしのお父さん、3.11後より障害が重く生活がしんどくなったにもかかわらず、こちらのサポートに「こんなことされたら、いつまで続くのか気になるから止めて」と照れ臭そうに言いました。また、精神面で障害になり、物理面、経済面でも負担が大きくなってきている人もいました。慣れない生活環境の上、コミュニティが保たれているのか、神戸の震災後の状況と重なってしまいました。

逆にコミュニティがあり、活気づいている仮設もありました。そこは、障害をもちながら仮設の世話役をやっている人がいて、何回か行きました。その人を支援するというよりも、仮設の他の人のニーズを聞きながら、その人のことを気にし続けていこうというセンターの目論見でした。自分のことを顧みず、仮設の他の人のために走り回っているという感じの人ですが、いつ気持ちが折れるか心配です。こちらが訪問して僕の体を見ると実は他にも障害があると言い、来訪を喜んでくださり、涙を流しながら手を握ってくれたことが強く心に残りました。後でセンターとして、そこの仮設の集会所の集まりに参加するなど、いい関係を作りつつあるということを聞いて嬉しく思いました。

廃墟となった石巻の学校

家を失い、ご家族が障害や高齢で他の施設で離ればなれになり、その施設利用で経済的負担が大きいという話もいくつか聞きました。一緒に暮らすか施設に預けるか、新しい生活をどうやり繰りしていくか、続けていけるかということで考え、悩んでいます。地元での相談を含め解決していける事業所など社会資源としっかり結びつくことが大きな課題になってきています。

名取の事業所では、関係者が被災しヘルパーなども少ない状況が続いています。仙台などと違い、自立している障害者が限られ、高齢者の事業所がほとんどです。障害者のヘルパー時間数も少なく、役所は原則論ばかりで個別事例までもっていけない状況だそうです。ある意味、仙台市と名取市が阪神間と淡路が重なるように感じました。震災を機に、どこでも厳しい状況ですが、連携が少しずつでも必要です。

知的障害者の外出支援などをしている事業所からは、3.11後施設入所者が多くなったこと、自閉の人が生活パターンに変化があり落ち着かないことなどが挙げられました。精神障害者のグループホームでは、3.11は無事だったのに4日後にパニックを起こし、今でも行方不明な人がいます。

今回は名取が中心でしたが、1日ずつ、石巻と岩手県の沿岸部の方にも行ってきました。町中が強烈な臭いとハエ、この世のものとは思われない街の姿に体の震えが止まりませんでした。

色んなことを僕なりに感じることができましたが、もっともっと隠れていることがあるんやって考える日々が続いています。

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