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No.492010年6月3日発行
3月28日名古屋市内のAJU自立の家で第9回定時総会を開きました。25人が出席、2009年度活動報告と決算報告、2010年度活動方針と予算について承認をいただきました。ゆめ風ネットを担っていただいている各地の障害者団体の防災活動報告が相次ぎ充実した総会でした。
8月9日佐用町集中豪雨で全壊の被害を受けた精神障害者作業所あさぎりの被災障害者に35万円の救援金を送りました(補修費800万円は全額公費でまかなわれたため)。
9月26日と10月2日の2度にわたるフィリピン台風被害を受け大きな被害を受けた障害者作業所BBMCに50万円の救援金を送りました。
障害者市民防災提言集の普及につとめ販売総数は4651部となりました。全国19地域の自治体、障害者団体、社協などで障害者防災について講演やワークショップを行いました。
2月に城東区で自立支援協議会と共に小学校で避難訓練を開催し、障害当事者が参加して避難所の利用方法を検討しました。
8月に埼玉県越谷市でネット埼玉が中心となり小学校体育館で避難所宿泊訓練が実施されました。
9月より大阪市城東区から「福祉避難所計画策定のための調査業務」を受託し、障害当事者が参加して調査活動を行いました。
11月には宮崎市(ネットみやざき、YAH!DO宮崎主催)で、小学校にテントを張り受付や非常食づくりなどを実際に行う避難所訓練が行われコーディネーターとして参加しました。
提言集に続き、よりわかりやすく当事者主体の防災活動テキストとして『こんなんええやん!障害者市民・高齢者などの防災ハンドブック』を発行しました。
2006年に開始した障害者市民防災活動の促進のための助成金制度については、12件申請を受けましたが助成実施に至りませんでした。制度開始から3年、障害当事者による手作りの防災活動を支援したいというのが助成制度のねらいです。
地域防災を考える上で、中学生の参加を促したいと2006年から開始した「いのちと防災を考える中学生の底力ゆめ風プロジェクト」を引き続き大阪市内の2つの中学校で実施しました。1月から2月にかけて、大阪市立内の中学生240人が参加しました。参加した障害当事者は、車いす利用者8人、盲ろう者3人、視覚障害者1人の計12人です(2010年から知的障害者も参加しています)。
救援と情報発信の窓口として【ゆめ風ネット】の設置を全国各地の障害者市民団体にお願いし、ネットワークを広げ災害に備えました。全国51箇所になりました。
9月に「カタログハウスの学校」と共催で「ゆめ風であいましょうイン東京」を催しました。伊奈かっぺいさん、永六輔さん、小室等さん、こむろゆいさん、オオタスセリさんが参加してくださり大盛況でした。11月には、讃岐市でネット香川、社協と共催で小室等コンサートが催されました。
ニューズレターゆめごよみ1万1千部を季刊発行し、支援者にお届けしました。
永六輔さん、谷川俊太郎さんが作詞、小室等さんが作曲された「ゆめ風基金応援歌」はこれまでに1万8千枚が旅立ち、各地で歌われました。
引き続き小規模の障害者団体に対する低利の融資を近畿ろうきんと提携して実施しました。2009年は5団体に総額2020万円の融資を行い、開始以来4年間の融資総額は18団体5910万円となりました。金融機関からの融資が受けにくい障害者団体にとって使いやすいよう様々な点でハードルを低くしています。
引き続き、障害者救援、障害者防災、広報活動などの活動をいたします。
災害時、救援活動がスムーズに行なわれ、被害を少なくするために、ゆめ風ネットワークをさらに充実させていきます。
発足15周年事業として、9月に感謝の集い(8頁をごらんください)、11月に防災シンポジウムを開催します。
【ゆめ風基金】は命と人権を最優先する運動の一端を担い続けます。どうかこれからも「伴走」をよろしくお願いします。
この15年、日本のあちこちで、世界のいたるところで自然災害が猛威をふるっています。最近、天候も変な感じだし。残念ながらゆめ風基金にあまり暇な時間はありません。でも、ゆめ風基金の支援によって障害を持つ人々が力を蘇らせていく姿に力をもらいます。災害はいつ襲いかかるかわからないし、ゆめ風基金の精神と取組みが小さな地域の単位ごとにできれば、いざというときの支援がもっと容易になるかもしれません。「日ごろからの備え」をそんな思いでこれからも築いていければと思います。
災害と向かい合う15年だった。しかも被災障害者に限定し、さらに救援金を送ると言う活動しかできていない。自然災害から見れば、ささやかな弱い人間の抵抗かもしれない。それでも、この活動をやめることはできない。ほんのわずかな力でも地道に継続することによって、いつかは成果が見えるだろう。自然の力は人間の力で抑え込むことはできないが、大きい自然災害が起こっても、どっこい、人間は生きているということを示すことはできるはずだ。生きなくては…。
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