ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.422008年9月5日発行

6.14岩手宮城内陸地震支援報告

CILたすけっと 菊池正明

私たちCILたすけっとは、宮城県の仙台市で障がい者が主体として活動する自立生活支援センターです。現在会員は40名で、事務所には常時3名の障がい当事者と4名の健常者が常勤で自立運度運動の推進、ヘルパー派遣、移動サービスの提供などを行っています。

私たちの団体の設立は平成7年1月9日で、その1週間後に阪神淡路大震災が発生したため、震災についてはとても思い入れが強く、今でも忘れられない出来事として心に刻まれています。

そんな私たちの住む宮城県でも、平成20年6月14日(土)8時43分に岩手県内陸南部を震源とした地震が発生しました。

ひび割れたアスファルト
自宅敷地が大きく地割れし、しばらく歩行できなかった。

地震の規模はマグニチュード7.2で、岩手県の奥州市と宮城県の栗原市では最大震度6強を観測し、山間部では土砂崩れや道路の崩落、土砂の流入によりせき止められた天然ダムの形成により甚大な被害をもたらしました。

今回の地震の特徴として、人の少ない山間部での被害が大きく地震規模の割には建物の崩壊や人的被害が比較的少なかった事ではないかと思います。

私たちの団体でも地震発生当初からインターネットや電話での情報収集を行っていましたが、障がい者関連施設で被災したという情報には行き当たりませんでした。

しかし、地震発生後約1カ月経過したのち、栗原市社会福祉協議会ボランティアセンターから、山間に住む独居の視覚障がい者宅が被災し困っていて、何らかの支援はお願いできないだろうかとの照会がありました。

そこで、7月29日(火)直接お話を伺うために栗原市に行ってきました。

被災された方は、50代の視覚障がい者の男性で、宮城県、秋田県、山形県の県境に位置する栗駒山の麓の集落に谷間に面した傾斜地を切り開いた土地で年金だけを頼りに独り暮らしをされていました。

今回の地震で建物には影響はなかったものの、庭先に大きな地割れができていて、出歩くのにも不便を感じ、日々の生活に支障をきたすとともに、なによりも地面が少しずつ谷に向かって滑っているようで日々地割れが大きくなり、修復工事をしなければこのままではいずれ大きな崩落につながる恐れがあるとのことでしたが、障がい者年金しか収入が無いため工事費の工面もできず途方に暮れていらっしゃいました。

民家の裏手の山がえぐれ、変形してる
自宅近くの山肌がこのように大きくえぐりとられたが、局地激甚災害指定外のため、国庫からの修復予算がつかず、県の予算もなく復旧のめどは立っていない。付近の道路は封鎖されている。

また、地震発生から1か月経過したにもかかわらず、お話をうかがっている間もゴーっという地鳴りがしたかと思うと数秒して震度2~3程度の余震が度々襲ってきていて、常に緊張状態で過ごしていて未だに心休まる時がないとのことでした。

こうした被災者の状況をゆめ風基金事務局に連絡したところ、お見舞い金について速やかに決定がなされ、去る8月13日(水)に栗原市社会福祉協議会職員立ち会いのもと、無事にお見舞い金を手渡すことができました。

今回のゆめ風基金の支援で、生活復興の足掛かりができ、また、全国にはこんな自分にも関心を持ち支援してくれる方々がいてくれ大変勇気づけられましたととても喜んでいただけたことを報告いたします。

今回被災した栗原市では、幸いにして人的被害は少なかったものの自然豊かな緑の山々にはえぐられ、崩落した大きな爪痕を残しています。また、風評被害により観光収入も減り経済復興も思うようにならない状況で、以前の生活を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。

少しでもこうした復興の支えになれるよう、今後も継続してゆめ風基金の活動の啓発・情報発信等を行っていきたいと思います。

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